嫌がらせをする人の心理とは?職場で嫌がらせを受けたときの効果的な対処法
「上司からきつく当たられる」「自分だけ避けられているような気がする」など、職場での嫌がらせに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
普通のビジネスマンなら1日の大半を仕事に費やすからこそ、職場環境はとても大事なことといえます。
そこで今回の記事では、職場での嫌がらせに焦点を当てて、よくある嫌がらせの種類や嫌がらせをする人の心理状態、嫌がらせに対する効果的な対処法まで解説していきます。
現在、嫌がらせに悩まされている人はもちろん、そうでない人も今後そのような事態が起きてしまったときの参考にするためにぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Contents
実話多数…職場でよくある嫌がらせの種類
社会人の心配事のひとつとして、職場での人間関係があります。
勤めている人の年齢や性格もバラバラなため「上手く馴染めるかな…」と不安を感じる人も少なくないでしょう。
そんな不安とは無縁の和気あいあいとした職場がある一方で、嫌がらせをする人がいる職場があるのも実情です。
ここでは、実際に経験している人も多い「職場でよくある嫌がらせ」の種類を6つ紹介していきます。
今の現状に当てはまる項目があるか、確認しながら見ていきましょう。
無視・仲間はずれ
話しかけても無視されたり、仲間はずれにされたりする行為は嫌がらせです。
明らかに相手に向かって挨拶をしているのにスルーされる、自分だけお弁当を頼んでもらえないなどは悪意のある行為ですよね。
また、加害者が1人ではなく数人いるとなると味方がいない分、精神的ダメージは計り知れません。
無視や仲間はずれは、職場いじめのきっかけになることもあるほど、代表的な嫌がらせといえます。
威圧的な言動・陰口
「バカ」「仕事ができないヤツ」など、相手をののしるような威圧的な言動は被害者側の心に深い傷を負わせます。
反論する余地を与えられないため、気持ちがモヤモヤしたまま仕事をする人も少なくありません。
また、自分のいないところで、陰口や噂話をされるのも辛いですよね。
直接言われた場合は否定したり反論したりできますが、理由も分からず陰でこそこそ言われている場合は、解決する手立てがなく気持ちだけがただ落ち込んでしまいます。
膨大な仕事量の要求
1人で抱えきれないほどの仕事量を度々要求されるなら、嫌がらせの可能性大。
誰から見ても今日中に終わらない仕事量を渡してきて、「まだ終わらないのか?」と急かしてくるのも悪質な嫌がらせパターンです。
終業間際に無茶な仕事をお願いしてきて自然と残業の流れに持ち込むなど、口では直接言わないのも酷い嫌がらせの一種といえます。
仕事量の極端な減少
急に仕事量を減らされたり雑用ばかり頼まれたりするなど、陰湿な嫌がらせも存在します。
前述したような膨大な仕事量を与えられるのも辛いですが、仕事がなく暇を持て余してしまうのも同じぐらい辛いものです。
「仕事を与えてもらえない」「プロジェクトチームから外される」など、このような嫌がらせが続くと精神的にどんどん追いつめられてしまうでしょう。
責任を負わされる
仕事のミスは部下のせいにして手柄は全て自分のものにするといった行為、これは無責任な上司にありがちな嫌がらせ行為のひとつです。
自分が引き起こしたミスなら当然納得できますが、上司の間違った指示が原因でミスをした場合、「お前のせいだ」と言われると理不尽に感じてしまいますよね。
そんな部下の気持ちはお構いなしで、ミスの責任を負わせる上司も存在するのです。
プライベートの詮索
家族や恋人についてしつこく詮索されたり、「休みの日は何をしているの?」と干渉されたりするのは、あまり気持ちの良いことではありません。
もちろん、相手との関係性が良好なら気にならないと感じる人もいますが、そうでなければただの辛い雑談でしかありません。
目上の人の場合、適当に返事することもできないので、自分の中に不快な思いだけが募っていきます。
嫌がらせをしてくる人の心理状態って?
わざわざ嫌なことをするのはどうしてなのか…理解できない人も多いはず。
そこでここからは、嫌がらせをする人の行動や特徴から、その人の心理状態を紐解いていきます。
妬みや嫉みの感情を持っている
嫌がらせをする人は、自分より優れていたり、幸せそうにしていたりする人を妬む傾向があります。
そのため、仕事ができる部下に対して嫉妬心から嫌がらせをする上司もいるのです。
「自分より仕事で結果を出している」「みんなから人気がある」など、気に食わないという理由だけで嫌がらせをすることも少なくありません。
過去の出来事を根に持っている
嫌がらせをする人は少しのことでも根に持つ、ねちねちしたタイプといえます。
過去に自分がされたことで「許せない!」と思った出来事は一生忘れまいと考えているのです。
どうしても仕返しをしたいと考えているので、当人が忘れた頃にタイミングを見て嫌がらせ行為をしてくるパターンもあるでしょう。
認められたい気持ちが強すぎる
周りから認められたい気持ちが強すぎて、結果的に嫌がらせに発展してしまうことがあります。
たとえば、自分の頑張りを上司に認めてほしいがために、同僚の手柄を横取りしたりするなど、行き過ぎた承認欲求は周囲に悪影響を与えてしまうのです。
現状に満足できていない
現状に満足している人は、他人に嫌がらせをしよう…なんて考えませんよね。
反対に、周りに感謝し相手からも感謝されるような行いをするはずです。
一方、仕事や恋愛などが上手くいかず現状に不満ばかりが募っていると、誰かに八つ当たりしてストレス発散しようとしてしまうのです。
その結果、幸せそうな人を見つけては日頃のイライラを晴らすべく嫌がらせ行為をする…という悪循環に陥りかねません。
職場で嫌がらせを受けたときの効果的な対処法
嫌がらせを受けながらも毎日会社に出社するのは、精神的に辛いものです。
「自分に原因があるのかも…」とネガティブになってしまいがちですが、どんな内容であれ我慢は禁物!
嫌がらせを受けていると自覚したら、すぐさま行動に移しましょう。
以下で7つの対処法を紹介するので、できることから実践してみてください。
冷静な姿勢を崩さない
嫌がらせをする加害者の中には、相手が苦しんでいる姿を見て楽しむ人がいます。
そのため、元気がなかったり暗かったりすると嫌がらせがさらに悪化する可能性大。
辛いかもしれませんが、嫌がらせを受けても冷静な姿勢を崩さないようにしましょう。
反応がないと分かれば、次第に嫌がらせ行為が減っていくかもしれません。
プライベートの話はしない
職場では極力プライベートの話をしないよう心がけましょう。
自分の何気ない発言から、相手が僻んだり妬んだりして嫌がらせに発展するケースが多々あるからです。
家族や恋人などの話題をふられても、当たり障りのない返答でかわすようにしましょう。
嫌がらせの記録を残しておく
嫌がらせの内容を事細かに記録しておくと、後になって役に立つことがあります。
たとえば、上司から罵倒されている声をボイスレコーダーに残しておいたり、物理的な嫌がらせがあった場合は証拠となる写真を撮っておいたり…。
誰かに相談するときに、確固たる証拠があれば有利になるのはあなたです。
どんな方法でもいいので、最悪のケースを想定して対策するに越したことはありません。
信頼できる人に相談する
嫌がらせを受けたら、自分の周りの信頼できる人にいち早く相談しましょう。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなります。
家族や友人などの会社外の人間なら、自分では気づかない客観的な視点からのアドバイスや解決策をもらえるかもしれません。
上司への相談・社内の相談窓口の利用
自分ではどうすることもできない場合は、信頼できる上司に相談したり社内の相談窓口を利用したりしてみましょう。
可能なら部署の移動や、何かしらの対策を考えてくれるはずです。
加害者側は、会社内に嫌がらせがバレていると分かれば徐々に大人しくなるでしょう。
注意点があるとすれば、加害者が上司のお気に入りの場合、上司が味方になってくれない可能性があるということ。
このような最悪のケースも考慮して、嫌がらせの証拠や情報は必ず保管しておくことが大切です。
外部へ相談するのもアリ
会社内に相談できる人がいなかったり、専用窓口などの相談先がなかったりする場合は、外部へ相談するのもアリです。
労働局は企業との間にトラブルが発生したとき、間に入って労働者の働く環境改善に努めてくれます。
予約不要・相談も無料で受け付けてくれるので、近くの労働局を訪ねてみてください。
転職も視野に入れる
嫌がらせを受けて辛い状況なら、退職や転職も視野に入れましょう。
我慢しながら仕事を続けるより、環境を変えて自分が輝ける職場で働いたほうが何倍も幸せです。
どう足掻いても、人生は一度きり。
自分の人生を楽しく生きるか、辛いまま終わってしまうかは、自分の行動次第で変わるのです。
職場での嫌がらせに仕返しは禁物!一人で悩まず周りに相談しよう!
嫌がらせは人の心を傷つけるだけでなく、その人の人生までも狂わせてしまう恐れがあります。
しかし、職場で嫌がらせを受けたからといって同じように自分もやり返すのは厳禁です。
被害者から加害者側にならないためにも、嫌がらせを受けたら自分だけで悩まないことです。
信頼できる身近な人に必ず相談しましょう。
味方になってくれる人が1人でもいるという事実が、嫌がらせに立ち向かっていく原動力になるはずですよ。
- 「無視や仲間はずれ」「プライベートの詮索」など、職場での嫌がらせは精神的ダメージが大きい
- 嫌がらせをしてくる人の心理状態は、相手に対する嫉妬などの負の感情から生まれる
- 嫌がらせを受けたら、信頼できる人に相談したり転職して環境を変えるのもアリ