突然襲うイライラや不安…「情緒不安定」の原因や対処法を徹底解説!
「最近なんだかすぐにイライラするようになってしまった…」
「なぜか突然涙が出てしまう…」
このような状態の人は情緒不安定かもしれません。
誰しも心が安定しない時期や瞬間はありますが、情緒不安定な状態では、人とのコミュニケーションが上手くいかないことが多いです。
今回の記事では、情緒不安定の原因や対処法を徹底解説します。
情緒不安定の意味とは
情緒不安定とは気持ちが安定せず、感情のアップダウンが激しくなっている状態のことです。
いつもなら気にしないような他人の言葉が、どうしても気になって落ち込んでしまったり、突然イライラしてしまったりと感情が制御不能な状態です。
また、なぜか分からないけれど涙が溢れてしまうという人も情緒不安定といえるでしょう。
情緒不安定の特徴的な症状
情緒不安定は、自分の感情をしっかりコントロールできる人でも陥る可能性があります。
そんな情緒不安定の人には特徴的な症状があります。
自分や周りの人に当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。
突然泣く
情緒不安定な人は、なんの前触れもなく突然泣くことがあります。
公共の場だろうがどこだろうが関係なく泣き出してしまうのです。
情緒不安定になってしまうと、自分で気持ちをコントロールできないので、「悲しい」「辛い」という感情が心の中で溢れかえってしまうと、人目もはばからず泣いてしまいます。
これは男女共に共通する症状です。
電車の中や職場でいきなり泣いてしまうと、周囲の人は戸惑うことも多いでしょう。
不安に襲われる
情緒不安定な人はすぐに不安に襲われてしまいます。
相手の何気ない一言を深読みしすぎて、相手が意図していない意味で物事を捉えてしまいがちです。
「こういう意味だったのかな」「なんであんな風に言ったんだろう」と、なんでもマイナスに考えてしまいます。
恋愛感情であれば相手のことを想って不安になることもありますが、情緒不安定になるとその不安は底なしです。
常に相手の浮気を疑ったり、嫌われたのではないかと心配になったりして、疑心暗鬼に陥ってしまうことがあります。
怒りの感情が沸き起こる
些細なことで怒りの感情が沸き起こるのも情緒不安定な人の症状です。
普通に会話していただけなのに、相手にバカにされていると感じて、プツンと感情の糸が切れて怒鳴る人や、突如ヒステリーを起こし相手に掴みかかるという人もいます。
多くの場合は被害妄想であることが多く、怒りも一過性ですぐに落ち着きます。
しかし、相手からすればどうすればいいのか分からず、腫れ物扱いされることも…。
他人の言葉や行動がやたら気になる
他人の言葉や行動がやたら気になるというのも情緒不安定な人の症状です。
他人の言動が気になって仕方がないので、本音を言えない状態となり、ストレスを溜め込んでしまいます。
相手が自分の意見に共感してくれるか、人に笑われていないかなどを気にしてしまい、相手の気持ちを試す行動を取って困らせることも…。
症状が進んでしまうと、どんな関係性でも相手のことを一切信じられなくなり、日常生活に支障をきたすほど疑心暗鬼な人は、専門医の診察が必要かもしれません。
誰でもいいから人に会いたくなる
情緒不安定の人は、1人でいることに耐えられず、誰でもいいから人に会いたいと思うようになります。
誰かといることで安心感を得て、気を紛らわそうとするのです。
精神状態がよくないときに「誰かに会うこと」に重点を置いてしまうと、誰も側にいないときに不安で寂しくなる「依存タイプ」になってしまう可能性があります。
死にたくなる
情緒不安定の人の中には死にたくなる人もいます。
これは情緒不安定というよりも、すでにうつ病の域に達している可能性があり、専門機関を早急に受診する必要があります。
うつ病などの精神疾患は、自分でも気づかないうちにかかっていることが多く、重度のうつ病を患っている場合、何気ないことで身投げしてしまう可能性も否定できません。
最近気持ちがずっと落ちていて、生きている意味がわからなくなってしまったという人は、今すぐ専門医がいる病院に行きましょう。
恋愛相手に別れたい発言をする
恋愛相手に「別れたい発言」をするのも、情緒不安定な人の症状です。
はじめから別れる気なんてさらさら無いのに、その場の勢いや、自分に対する相手の気持ちを確かめるために別れたいと口にする傾向があります。
もし相手が止めてくれず「分かった、別れようか」と言われようものならば、「なんで止めてくれないの?」と逆切れすることも…。
情緒不安定の原因
情緒不安定になってしまう原因はさまざま考えられますが、ここではとくに可能性が高い原因を紹介します。
もし自分に当てはまるという人がいたら、身体からのSOSに耳を傾けてみてください。
生理やストレスによるホルモンバランスの乱れ
女性が情緒不安定になってしまう大きな原因の1つが、生理やストレスによるホルモンバランスの乱れです。
女性の体は自分が思うよりもずっと繊細です。
生理前は体内のホルモンバランスが乱れがちなので、どうしてもイライラしたり、疑心暗鬼になったりすることがあります。
何ヵ月間もずっと情緒不安定になっているのではなく、「1ヵ月のうちのこの期間だけイライラが止まらない」という人は、ホルモンバランスが原因の可能性が高いでしょう。
心身ともに疲れている
心身ともに疲れているという人は、情緒不安定になりやすいです。
今の生活サイクルの中に、「自分と向き合う時間」「自分だけの時間」が一切ないという人は、日々感じている小さなストレスを消化できずに、どんどん溜め込んでしまいます。
「自分はストレスに強い人間だ」と思っている人でも、ストレスを過剰に溜め込んでしまうと、知らず知らずのうちに心と体のバランスが崩れてしまうことがあるでしょう。
新入社員や新米ママなど、自分の生活環境が著しく変化した人は要注意です。
人間関係がうまくいっていない
男性でも女性でも人間関係がうまくいっていないと毎日がストレスですよね。
人と円滑なコミュニケーションができないと、徐々にストレスが溜まっていき、情緒不安定になってしまうことがあります。
とくに女性は、女子特有の面倒な人間関係に疲れ果ててしまうこともあるでしょう。
人間ですから苦手な人の1人や2人いるのは普通ですが、苦手意識が強すぎると精神的に悪影響となります。
昔のトラウマ
情緒不安定になってしまうのは、昔のトラウマが原因の可能性もあります。
「信じていた恋人にこっぴどく振られた」「ずっと友達だと思っていた人に裏切られた」など、過去に辛い経験をしてしまうと、なかなか立ち直れないものです。
「いい大人なんだから前を向きなさい」と言われても、心に残った傷は時間をかけて癒していくしかないので、すぐに元気になるのは難しいかもしれません。
抱え込みがちな責任
頼まれたことをなんでも引き受けて抱え込んでしまうと、責任に押しつぶされて情緒不安定に陥ることもあります。
自分のキャパを大きく超えることを要求されても、真面目な性格で責任感が強いと断れずに抱え込んでしまうのです。
「もっと頑張らなくては」と、自分で自分にプレッシャーをかけすぎてしまう人は、そのうち気持ちのコントロールができなる可能性が高いです。
いざ改善!情緒不安定になったときの対処法
では、情緒不安定になったときはどうすればいいのでしょうか。
情緒不安定になったときの解消法を紹介します。
深呼吸して客観視する
「なんだか最近、情緒不安定だな」と心当たりがある人は、まずは深呼吸して客観視することをおすすめします。
今自分の気持ちを不安にさせている物事は、本当にそれほど自分にとって大切なことなのかどうかを一度冷静になって考えましょう。
深呼吸は、頭や心のモヤモヤを一旦リセットすることができます。
そして、客観視することで「実はそれほど大事なことでもないな」と思えてきて、「今の状況をどうすればいいのか」という改善方法が見つかるかもしれません。
自分にぴったりのストレス発散方法を模索する
人それぞれ好きなものや得意なことは違うので、自分にぴったりのストレス発散方法を模索することがおすすめです。
毎日会社に行って仕事をするというサイクルの中にいれば、ストレスゼロで日々を過ごすことは難しいでしょう。
ヨガをして精神統一するのもいいですし、休日に好きなだけ料理をするのもいいでしょう。
家でひたすらゲームをするのがストレス解消だという人は、それでもOKです。
ストレス解消法は多ければ多いほどいいので、他にもカラオケや長風呂、友達とのおしゃべりなど、心がスッキリしそうなことを試してみてくださいね。
体を動かして汗をかく
体を動かして汗をかくことも非常に効果的です。
ひたすら運動していれば、ネガティブな考えは浮かんできません。
汗をかくことはデトックス効果があり、体内の老廃物だけでなく、心に溜まったモヤモヤも一緒に流してくれます。
とくに早朝ランニングは、朝の冷たい風に包まれながら風を感じて走れるので、心身ともにスッキリしておすすめです。
ジムでボクシングをするなど、激しめのスポーツをして大量に汗をかくのもいいでしょう。
規則正しい生活を送る
心の安定には、規則正しい生活を送ることがなにより大切です。
夜勤の人や、朝から夜までずっと室内で仕事をしている人は、少しでもいいので太陽の光を浴びる習慣を付けましょう。
太陽にあたるだけで人間の脳はポジティブな気持ちを与えてくれますし、モヤモヤした気持ちが晴れていくこともあります。
もし可能なら早寝早起きを心がけるのがおすすめです。
早寝して質のいい睡眠をとることで気持ちが安定し、ストレス解消にも繋がります。
リラックスして心身を休める
「ここ最近ゆっくり休めていないな…」という人は、心身を休める日を作りましょう。
社会人になると、どうしても仕事中心の生活になってしまい、休日に仕事をする人も少なくありません。
しかし、人間はオンとオフのスイッチを作ることが非常に大事で、常に仕事のことを考えていると、思わぬところでミスが発生してしまうことがあります。
家でひたすら漫画や動画配信サービスを楽しむのもいいですし、少し遠出して温泉でゆっくり過ごすのもおすすめです。
休みの日は仕事のことを忘れて、好きなことだけして自分を甘やかすことも大切です。
情緒不安定になった自分を責めないことが大事
情緒不安定というと、自分では病院に行ったほうがいいのかどうか、診断基準がわかりませんよね。
しんどい状態が1ヵ月以上続くようなら、専門機関を訪ねてみてください。
話をするだけで今の自分の心理状態を把握できますし、必要ならば漢方などの体にいい薬を処方してもらえるかもしれません。
情緒不安定になると劣等感を感じたりすることもありますが、そんな必要はありません。
無理せずそのままの自分を認めてあげることが大切です。
・情緒不安定な人は突然泣いたり、不安に襲われたりする
・ホルモンバランスの乱れや心身の疲弊、対人関係が上手くいっていないことなどが情緒不安定の原因
・情緒不安定になったら体を動かして汗をかいたり、リラックスして心身を休めたりするのがおすすめ