素直に謝れない人の心理&性格的特徴とは?職場でのベストな対処法を紹介!
何か悪いことをしてしまったときや他人に迷惑をかけてしまったとき、多くの人は謝罪の言葉を口にしますよね。
「ごめんなさい」「申し訳ありませんでした」といった言葉は、人間関係を円滑にするためには必要不可欠です。
しかし、自分の過ちを認めず、謝れない人はどこにでも存在します。
彼らと関わるときは謝罪できない理由を解き明かし、上手に対処するのがベターです。
本記事では謝れない人の心理や性格、対処法を徹底解説していきます。
Contents
謝れない人の心理状態とは?
相手が悪いのに謝ってくれないと、一緒にいる人は嫌な気持ちになりますよね。
しかし素直に謝罪できないのは、彼らなりの理由があるもの。
まずは、謝れない人の心理的特徴を掘り下げていきましょう。
自分が悪いと思っていない
謝れない人は、そもそも「自分が悪いことをした」と思っていないことが多いです。
自分がミスしたときは、他人のせいにしたり環境のせいにしたりと責任転嫁します。
周りから責められれば、濡れ衣を着せられたと反抗的な態度にでることもあるでしょう。
とにかく自分の非を認めることができない人は、素直に謝れない傾向があります。
他人に負けたくない
謝れない人は負けず嫌いなところがあります。
彼らは「謝ること=自分の負けを認める行為」と思っているため、たとえ相手が上司や先輩であっても謝罪することができません。
仕事でミスをしたときに頭を下げれば、自分の非を認めることになってしまいます。
他人に負けたくないという思いが強い人ほど、謝罪はハードルが高い行為なのです。
責任をとりたくない
人為的ミスによる被害の状況や立場によっては、謝ることで責任を負う必要が出てくる場合があります。
自分の非を認めることで減給や懲戒処分、補填を求められる可能性があるわけです。
今後のリスクを考えると、なかなか謝ることができません。
責任をとりたくないという気持ちから、自分の保身に走り謝れない人は決して少なくないでしょう。
反省せずに開き直っている
そもそも謝ることに意味がないという価値観の人もいます。
謝罪したところで何も変わらないと思っているため、反省せずに開き直ってしまうのです。
過去の失敗を振り返ることは時間の無駄と感じているのでしょう。
誰にでもミスはあるのだから自分を責める権利はないと考えている人ほど、反省せずに開き直る傾向があります。
自分に原因があるとわかっていながら居直っているため、一緒にいる人たちはたまったものではありません。
謝罪のタイミングがわからない
謝罪するタイミングを逃してしまうことで、謝れない人もいます。
上司から怒鳴られたり張り詰めた空気が漂ったりして萎縮すると、「申し訳ございません」という言葉が出てこないのです。
過去の自分が起こしたトラブルがトラウマとなり、謝ることをためらってしまうタイプもいるでしょう。
何か言えば怒られるという恐怖から硬直することで、謝る機会を逃してしまうのです。
謝れない人の性格的特徴
謝罪すべき状況で謝ろうとしない人には、いくつかの共通点があります。
続いては、謝らない人にありがちな性格的特徴を紹介していきましょう。
プライドが高い
謝れない人はプライドが高い傾向にあります。
プライドが高い人は、他人に見下されることを心底嫌がります。
謝罪をして頭を下げるという行為は、彼らにとって苦痛でしかありません。
「自分の立場を下げたくない」という思いが邪魔をして、素直に謝ることができないのです。
このタイプは、たとえ自分自身に原因があると自覚していても、頭を下げることはしません。
自分本位
謝れない人は自分のことを第一に考えがちです。
自分本位なところがあり、他人や会社に迷惑をかけても保身に走ってしまいます。
「常に自分は正しい」という思い込みによって謝らないケースもあるでしょう。
また、
- 自分は特別な人間と思っている
- 他人への共感性が低い
- 誇大な言動が目立つ
といった特徴がある人は、自己愛性人格障害の可能性があります。
謝れない人に上記のような傾向が見られる場合は、心のカウンセリングが必要かもしれません。
ネガティブ思考
謝れない人はネガティブ思考なところがあります。
ネガティブ思考の人は、謝罪すれば自分に大きな災難が降りかかると思いがちです。
自分の非を認めることで周囲からバカにされる、仕事ができないというレッテルを貼られるなど、とにかくリスクばかりが頭をよぎります。
これ以上嫌な目に遭いたくない…と思うことで、素直に謝れないのでしょう。
職場にいる謝れない人のベストな対処法
相手のミスで自分に迷惑がかかったとき、謝罪してもらえないとイラッとしますよね。
謝れない人とは縁を切りたいものですが、職場にいる相手となればそうはいきません。
ここでは謝れない人と付き合う方法を紹介していきます。
悪い部分を説明する
謝れない人は「自分は悪くない」と思っているケースがあります。
自分のミスに気づいていなければ、同じ失敗を繰り返す可能性大です。
今後同じことを繰り返さないように、優しく何が悪かったのか説明してあげてください。
親が子どもに諭すようなイメージです。
頭ごなしに怒ってしまえば、謝罪どころか口もきいてくれなくなるかもしれません。
たとえ相手の態度にイラッとしても、心を落ち着かせて悪い部分を淡々と説明しましょう。
解決策に意識を向けるようにする
謝れない人は結局のところ、損するのはその人自身です。
無理に謝らせようとして怒りを買ったり、職場の雰囲気が悪くなったりすれば自分も居心地が悪くなります。
悪い部分を指摘しても謝らないようなら、解決策に意識を向けるようにしましょう。
誰にとっても謝らせることより仕事を進めることの方が大切です。
他人を変えることは簡単ではありません。
謝らない人のことは放置して、トラブルに対する最良の解決策に意識を向けた方がよいでしょう。
自分と一緒に謝るよう促す
謝れない人は自分のミスを反省していても、謝罪することに恐怖心を抱いているケースがあります。
その場合は、一緒に謝ることを提案するのがおすすめです。
相手が自分の非を認めているのに、なかなか頭を下げないようであれば、「一緒に謝ろう」と優しく声をかけてみましょう。
味方がいると感じれば勇気が出て、謝ることを決心するかもしれません。
発達障害が疑われるときは謝り方を教える
発達障害のADHD(注意欠如・多動症)と診断される人は、ミスして怒られると極端な自己否定に陥り、思考が停止してしまう傾向にあります。
頭ごなしに怒れば敵と見なされ、増々謝罪しない状況になっていくでしょう。
また、発達障害の人は社会のルールを理解していないケースも少なくありません。
そのため、発達障害が疑われる人がミスをしたときは怒るのではなく、謝り方を丁寧に教えてあげるといいでしょう。
叱ってあげることが相手の成長のため、という考え方は誰にでもあてはまるわけではありません。
日頃から職場にいる謝れない人を観察して、適切な対処法を見つけるのがおすすめです。
できるだけ関わらない
相手が謝らないことで自分がイライラするなら、できるだけ関わらないようにしましょう。
自分の悪いところに気づいていないのか、それとも意地になって謝らないのか、結局のところ真意は本人にしかわかりません。
イライラしたり、嫌な思いをしたりして疲弊するくらいなら、関わらない方が精神衛生上よいでしょう。
謝れない人とは業務上の会話や挨拶を交わすだけにして、接触回数を減らすのがポイントです。
謝れない人へのイライラした感情を抑える方法
「謝れない人のことは気にしないのが一番」と頭ではわかっていても、気持ちが抑えられないこともあるでしょう。
そのようなときにおすすめの対処法を紹介します。
事実だけに目を向けてみる
謝れない人にイラッとしたら、相手を責める前に自分の怒りが客観的に正当なものであるか、立ち止まって考えてみましょう。
落ち着いて事実だけに目を向けてみると、謝れない理由が見えてくるかもしれません。
たとえば「普段から相手を責めていた」「仕事量が多すぎてパニックになっていた」という状況なら、怒りよりも同情心が湧いてくるのではないでしょうか。
謝れない人のミスによってイラッとしたときは、相手の立場に立って事実に目を向けることが大切ですよ。
深呼吸を繰り返す
怒りの管理方法を意味する心理学用語「アンガーマネジメント」でよく挙げられるのが、深呼吸をすることです。
「怒りのピークは6秒で終わる」といわれています。
謝れない人にイラッとしたときは6秒頭の中で数えながら、深呼吸を繰り返してみましょう。
深呼吸に集中すれば6秒はあっという間に過ぎますから、気づいたときには怒りが収まっているはずですよ。
謝れない人には悲しい末路が待っている…
謝れない人には心理的・性格的にさまざまな特徴があることを説明してきました。
社会で生きていく上で、謝れないという人は将来的に損をします。
周囲との信頼関係を築けない・会社での評価が下がるなど、彼らには友人や同僚、仕事を失うという悲しい末路が待っている可能性大。
謝れない人を可哀想と思えれば、必要以上にイライラしなくて済むかもしれませんね。
- 謝れない人には「自分が悪いと思っていない」「他人に負けたくない」「開き直っている」といった心理傾向がある
- 謝れない人の性格的特徴として「プライドが高い」「自分本位」「ネガティブ思考」などが挙げられる
- 職場に謝れない人がいる場合は、悪い部分を優しく説明したり、一緒に謝ることを提案したりするなど、寄り添ってあげることが必要
- 謝れない人にイライラした気持ちを抑えられないときは、深呼吸をしながら頭の中で6秒数えることがおすすめ