顔色をうかがう意味とは?つい顔色をうかがってしまう人の特徴や対処法4選
「こんなこといったら相手はどう思うんだろう…」
「怒らせたくないから、これはやめておこう…」
など、常に他人の顔色をうかがって行動してしまう人は案外多いもの。
今回の記事では、つい顔色をうかがってしまう人の特徴や対処法を紹介していきます。
「人の顔色ばかり気になって疲れてしまう…」という人はぜひ参考にしてください。
Contents
顔色をうかがうとはどんな意味?
「顔色をうかがう」とはどんな意味を持つ日本語なのでしょうか。
この場合の顔色(かおいろ・がんしょく)とは、相手の表情や気分のこと。
つまり他人がどのような状況や気持ちにあるのか、推測したり読み取ろうとしたりすることを意味します。
さらに「顔色をうかがう」は、「ご機嫌をうかがう」や「様子をうかがう」と言い換えることもでき、他人の気分や意向を気にして忖度した行動に出る、といった意味合いを含むことも多いです。
相手の気分にビクビクし、機嫌を損ねないよう「顔色をうかがう」行為には、多少なりとも卑屈で弱気なイメージがあるといえるでしょう。
顔色をうかがうの例文
続いては「顔色をうかがう」を使った具体的な例文を紹介します。
- 上司の顔色をうかがいながら、恐る恐る意見した。
- その少年はおびえたように、母親の顔色をうかがった。
顔色をうかがう相手は、基本的に自分より上の立場の人や権力をもっている人であることが多いです。
また、社会的地位は同等であっても、自分の方が下であるという意識があれば「顔色をうかがう」こともあるでしょう。
つまり、機嫌を損ねられると面倒な相手に対し気を使う様子を描写したいときに「顔色をうかがう」と表現することができます。
一方、単純に具合の悪そうな人の顔色を見る場合は「顔色をうかがう」とはいいません。
あくまで「顔色をうかがう」というのは、相手の機嫌や気持ちを推し量る場合に使われる表現なのです。
漢字『顔色を伺う』『顔色を窺う』どっちが正しい?
顔色を「伺う」、顔色を「窺う」、どちらの漢字も見かける表現です。
「伺う」は「聞く・尋ねる」の謙譲語であり、「お話しをお伺いします」などのように使用される言葉です。
一方「窺う」は「こっそり様子をみる」「ひそかに探りを入れる」といった意味であり、「顔色をうかがう」に使うとしたらこちらの漢字が適切といえます。
つまり、謙譲語的な意味がない「顔色をうかがう」に「伺う」の漢字を当てるのは誤用。
これは似た表現である「ご機嫌を伺う」の影響で間違いやすくなっているのでしょう。
顔色をうかがう人に共通する6つの特徴
他人が怖くて、つい顔色をうかがうのが癖になっている人もいるでしょう。
しかし、顔色をうかがうことがビジネスや人間関係に良い影響をもたらす場合も少なくありません。
そんな「顔色をうかがう人」に共通してみられる6つの特徴を見ていきます。
空気を読んだ言動がとれる
顔色をうかがう人は空気を読むのが上手です。
他人の機嫌を損ねたり不快にさせる言動を避けたりするため、その場を乱すようなことは決してしません。
そのため周囲からは思慮深く、優しい人といった評価を受けることが多いです。
いち早く気がつくことができる
顔色をうかがう、ということは周囲をよく観察しているということ。
そのため人の顔色をうかがいがちな人は、周囲の変化にいち早く気づくことができます。
困っている人や助けてほしい人への素早いアシストが可能なので、接客業など他人のニーズに応える仕事に向いている性格ともいえるでしょう。
相手の気持ちを察したり譲ったりできる
顔色をうかがう人は他人の気持ちの機微に敏感です。
先回りして相手の気持ちを察するので、周囲にも非常に気が利く人だと思われています。
頼まれる前に譲ったり差し出したりできるので、感謝されることも多いです。
嫌われないようにしてストレスが溜まる
顔色をうかがう人の深層心理には「嫌われたくない」という気持ちが強く根付いています。
過度に人の顔色をうかがってしまうタイプの人は、子ども時代に支配的な教育を受けてきた経験を持つケースが多く、常に親の顔色をうかがって育ってきたため大人になってもその癖が抜けないのです。
ちょっとでも相手が不快に思うことは避けたいと、先回りして気を遣ってしまいます。
常に嫌われないようにと気を張っているため、ストレスが溜まりやすいのは否めません。
自分を優先できずに悩みやすい
顔色をうかがう人は他人の気持ちを優先しがちです。
そのため、自分自身の気持ちや希望は後回しになってしまうといえます。
普段から他の人の顔色ばかりうかがっているため、自分の意見を主張することも苦手。
結局自分のことは優先できずに悩んでしまうという状況に陥りがちです。
都合よく使われてしまうことがある
人の顔色をうかがって行動する人は「他人を優先してくれる人」「なんでもいうことを聞いてくれる人」として認識されています。
それは他人からすると、都合よく扱いやすいという一面も。
無理やり同調させられたり相手の都合を押し付けられたりと、損な役回りになってしまうことも多いです。
顔色をうかがうのをやめるときの対処法
顔色をうかがうのは決して悪いことばかりではありません。
しかし、人の顔色ばかり優先してしまうと今度は自分の心が疲れてしまいます。
自分自身が疲弊してしまう前に、勇気をもって「顔色をうかがう」のをやめることも大切。
そこで最後に、顔色をうかがうのをやめたいときの対処法を紹介します。
嫌われることを恐れず発言する
顔色をうががう人に共通するのは「他人に嫌われること」への過度な恐れです。
しかし、少々価値観が違ったり意見が異なったりする程度で果たして嫌われるでしょうか。
多くの人は他人と意見が食い違っても、それほど気にしないものです。
また、自分と違う意見を面白がってくれることもあるかもしれません。
よほど失礼なことをいわない限り、そうそう簡単に嫌われることはありません。
自分の意見が相手と違っても嫌われることはない、とわかれば他人の顔色を過度にうかがうことなく発言できるようになるはずです。
自分に自信を持てるよう努力する
顔色をうかがうのが癖になっている人は、自分に自信がなく自己肯定感が低いことが多いです。
しかし、自分に自信が持てないままでは今後も生きづらくなる可能性が高いでしょう。
まずは一念発起して、なんとか自分に自信を持てるように努力してください。
簡単なことでいいので目標を立ててみて、それが達成できたら大いに自分を褒めてあげましょう。
そうした経験を少しずつ積み上げていけば、次第に自分に自信が持てるようになるはず。
自己肯定感がアップすれば、過度に顔色をうかがう必要もなくなってくるでしょう。
ネガティブワードは使わない
顔色をうかがう人は、ついネガティブな言葉を使いがちです。
よく考えたら自分に非はないのに「すいません」「ごめんなさい」とすぐに口に出してはいないでしょうか。
しかし、これは強いストレスを自罰感情で解消しようとしているに過ぎません。
こうしたネガティブワードを使い続けると、自己評価が低くなるだけでなく周囲からもそうした扱いを受けることになりかねないです。
ビクビクと他人の顔色をうかがう自分から卒業したいなら、できるだけ卑屈な言葉を使わないようにしましょう。
ネガティブワードと離れることが、あなた自身の評価を上げ「顔色をうかがう」必要のない人にしてくれるでしょう。
顔色をうかがうに特化した本を読む
顔色をうかがってしまうことに悩んでいるなら、関連書や研究書を読んでみるのもおすすめです。
「顔色をうかがう」ことに焦点を当てた本の中に、役立つ心理テクニックや悩みに向き合うヒントが見つかるかもしれません。
精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉
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Twitterでのつぶやきが人気の精神科医Tomyさんによる『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』。
専門用語はあまり使わず、ストレートでわかりやすい言葉で書かれた本書は、さまざまな人の悩みをきっと解消してくれるでしょう。
とくに「つい顔色をうかがってしまう人」への著者の言葉には、ハッとさせられること間違いなし。
生活の中でもやもややストレスを感じたときに、ぜひ手にとってほしい一冊です。
kindle版も出ているので、思い立ったら気軽に読むことができますよ。
顔色をうかがう必要がないパートナーと出会おう
顔色をうかがう人は相手に気を遣いすぎて、恋愛も奥手になってしまうケースが多いです。
気が許せる異性に出会うことができれば、いちいち顔色をうかがう必要もないでしょう。
とはいえ、気が許せる人に出会うのは簡単ではないですよね。
出会いのチャンスを増やすならマッチングアプリを利用してみましょう。
おすすめはマッチングアプリ「ハッピーメール」です。
累計会員数3,000万を突破しているので、理想の相手がきっと見つかります。
ぜひハッピーメールで場数を増やして、素敵なパートナーと恋愛を楽しみましょう。
顔色をうかがうのは自分を苦しめることになる!
学生や子育て中のママ、会社員、どんな立場であっても「顔色をうかがう」ことから、完全に自由になることは難しいです。
しかし、必要以上に人の顔色をうかがうことは、自分自身を苦しめるだけ。
恋愛も友人関係も心から楽しみたいのなら、ぜひこれを機会に「顔色をうかがうこと」からの卒業を目指しましょう。
とはいえ、急にやめるのはなかなか難しいかもしれません。
本当に顔色をうかがう必要があるのか、なぜ自分は顔色をうかがってしまうのかを見つめなおすことで、徐々に「顔色をうかがうこと」から脱却できるでしょう。
また、顔色をうかがうことに関する書籍を参考にするのもおすすめです。
ぜひ勇気をもって「顔色をうかがう」ことから自由になってくださいね。
- 「顔色をうかがう」とは、相手の気持ちや考えを読み取ろうとすること
- 顔色をうかがう人には、自分が優先できずストレスが溜まる、他人に都合よく使われやすいといった弊害も
- 子供時代に親から支配的な教育を受けてきた人は、大人になっても過度に他人の顔色をうかがうようになってしまう
- 過度に顔色をうかがうのは自分を苦しめることに!嫌われることを恐れず時には顔色をうかがうのをやめることも大事