デキ婚のメリット&デメリット!結婚までの流れ・注意点を完全解説!
あなたは「デキ婚」という言葉にどんなイメージを持っていますか?
昭和の時代では珍しいとされていたデキ婚も、近年では「そんな結婚の形もアリかも」という意見が増えている印象です。
今回の記事では、デキ婚のメリットやデメリット、結婚までの流れを解説します。
結婚の際の注意点も併せて紹介するので、ぜひ記載した情報をチェックしてくださいね。
Contents
デキ婚とは
デキ婚とは、女性が妊娠したことがきっかけで結婚することを意味する言葉です。
また、結婚の約束をしていても、入籍よりも先に妊娠した場合は、デキ婚と呼ぶこともあります。
近年では、一昔前よりもデキ婚の確率が増加傾向にあるといわれており、デキ婚するカップルは珍しくありません。
ただ、妊娠が発覚して慌ただしく結婚したカップルは、離婚率が高いといわれることが多く、周囲の目を気にする人もいます。
そこでまずは、デキ婚の割合や離婚率が高いといわれる理由について、詳しく見ていきましょう。
デキ婚する割合は「約4組に1組」
厚生労働省による平成7~21年の調査では、平成21年の結婚期間が妊娠期間より短い出生数及び嫡出第1子出生に占める割合は、25.3%となっています。
この結果から、デキ婚の割合は約4組に1組であることがわかります。
一方で、昭和55年では12.6%、昭和60年では17.3%となっているため、割合的にはかなり増加傾向にあるといって間違いないでしょう。
デキ婚の「離婚率が高い」といわれる理由
同じく厚生労働省による平成7~21年の調査では、結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占める割合を母の年齢階級別に見たデータは、下記のとおりです。
- 「15~19歳」が約8割
- 「20~24歳」が約6割
- 「25~29歳」が約2割
- 「30歳以降」が約1割
この結果から、年齢が若いほどデキ婚の割合が高いことがわかります。
また、昭和25~平成17年の間に、夫妻が同居をやめたときの妻側の年齢階級別有配偶離婚率は、下記のとおりです。
- 「~19歳」が約7.5割
- 「20~24歳」が約5割
- 「25~29歳」が約2割
- 「30~34歳」が約1.5割
こちらでは、19歳以下の女性の離婚率が非常に高いことがわかります。
つまり、若い年齢ほど妊娠がきっかけで結婚するカップルが多く、結婚後に離婚する割合も高いというわけです。
これが、一般的に「デキ婚は離婚率が高い」といわれる理由です。
デキ婚した芸能人
ドラマやバラエティ番組などで活躍する芸能人の中にも、デキ婚で結ばれたカップルがいます。
ここからは、デキ婚した芸能人カップルを3組紹介していきます。
- 木村拓哉さん・工藤静香さん夫妻
国民的アイドルとして一目置かれる有名どころ、木村拓哉さん・工藤静香さん夫妻はデキ婚カップルで有名ですね。
- 杉浦太陽さん・辻希美さん夫妻
TBS系ドラマ「ウルトラマンコスモス」で主演を務めた俳優・杉浦太陽さんとアイドルグループ「モーニング娘」の元メンバー、辻希美さん夫妻もデキ婚カップルです。
- EXILE TAKAHIROさん・武井咲さん夫妻
ダンス&ボーカルグループ「EXILE 」のメンバー、TAKAHIROさんと若手実力派女優の武井咲さん夫妻もデキ婚カップルの1組です。
幸せになれる可能性アリ!デキ婚のメリット
世間一般では「離婚しやすい」などと悪い評価を受けやすいデキ婚ですが、授かり婚だからこそのメリットもあります。
デキ婚にはどんなメリットがあるのか紹介します。
結婚への踏ん切りがつく
結婚は人生最大の岐路になることが多く、なかなか踏み切れない人も少なくないでしょう。
たとえば、女性側は結婚したいと思っていても、男性側が煮え切らず、いつまでも結婚に発展しないカップルもいます。
また、反対に女性側が「本当にこの人でいいのかな」と、プロポーズの返事を引き延ばしていることもあるでしょう。
しかし、2人の間に赤ちゃんができると、そんな悩みは一気に吹き飛んで、結婚への踏ん切りがつくはずです。
また、結婚を親や家族に反対されていたカップルでも、子どもができた事実を知らせることで、賛成してくれるようになるかもしれません。
このように、妊娠発覚と同時に一気に結婚に向けて話が加速していくことが、デキ婚のメリットです。
パートナー同士の絆が強くなる
2人の間に子どもを授かることで、お互いの絆が強くなることもデキ婚のメリットです。
一般的な結婚だと、何となく新生活をイメージできても、実感が湧かないことも多いでしょう。
しかし、あと数ヵ月後には父親・母親になるとわかれば、責任感や結婚生活に対する意欲が湧いてきます。
何よりも、2人で協力し合い、支え合いながら生きていこうと思うようになるため、絆が強くなるのです。
不妊に悩む心配がない
夫婦の形は人それぞれですが、一般的には結婚後に子どもを授かりたいと願う夫婦が多いでしょう。
しかし、中にはなかなか子どもができなかったり、不妊治療に悩んだりする夫婦もいます。
デキ婚の場合は、先に子どもができるため、不妊に悩む必要がありません。
早く子どもが欲しいと思っていたカップルにとっては、とてもラッキーな展開となります。
ダメかもしれない!デキ婚のデメリット
結婚よりも先に子どもができると、デメリットを伴うのも事実です。
ここからは、デキ婚のデメリットについて解説していきます。
甘い新婚生活を楽しむ余裕がない
妊娠が確認できるのは、おおよそ妊娠6週目くらいです。
女性が気付くのが遅い場合は、妊娠3ヵ月という場合もあるでしょう。
そこから結婚準備がはじまるため、2人きりで甘い新婚生活を楽しめる期間は、一般的な結婚に比べてわずかな期間になります。
また、準備期間からずっとバタバタして、2人の時間を楽しむ余裕は全くないというケースもあるでしょう。
こういった点が、デキ婚のデメリットになります。
周囲に批判的な目で見られやすい
若い世代には抵抗が少ないデキ婚も、親世代には悪い印象を持たれやすいのもデキ婚のデメリットです。
結婚よりも先に妊娠するのは、計画性がないと思われてしまい、批判的な目で見られることがあります。
同僚やご近所さんの中には、悪口を言う人もいるかもしれません。
そのため、できるだけデキ婚の事実を周囲に漏らしたくないと考える人もいます。
こういった周囲の目が気になってしまう点がデキ婚のデメリットです。
経済的な不安を抱えやすい
デキ婚のデメリットとして、経済的な不安を抱えやすい点も挙げられます。
なぜなら、妊娠がきっかけで結婚を急ぐことになるので、準備資金を貯蓄する期間が短い上に、出産費用と赤ちゃんを迎え入れる環境づくりに費用がかかるためです。
また、女性は出産のために仕事を休んだり、退職したりする人もいるかもしれません。
そうなれば、収入が一気に減ってしまうため、経済的に苦しくなり不安を抱えやすくなります。
妊娠発覚!デキ婚カップルが結婚するまでの流れ
デキ婚カップルが結婚するまでの流れは、カップルによって細かい順番が異なるものの、大まかな流れは大体同じです。
ここでは、一般的なデキ婚カップルの結婚までの流れを説明します。
【1】お互いの両親へ報告・挨拶
妊娠が発覚したら、できるだけ早くお互いの両親へ報告・挨拶に行きましょう。
たとえ2人が結婚の意志を固めたからといって、両親への挨拶よりも先に結婚式場を予約したり、入籍の日にちを決めたりするのはよくありません。
結婚すれば恋人から夫婦になるだけではなく、両家の親族とも家族になります。
また、結婚後は頻繁にお互いの実家を行き来したり、出産後は孫の面倒を見てもらったりすることも多くなるでしょう。
両親をないがしろにして勝手に2人で結婚準備をはじめてしまうと、円満な結婚生活は送れません。
幸せな結婚生活を送るためにも、まずは両親へ妊娠と結婚の報告をして、結婚の了承をもらうことからはじめてください。
【2】両家の顔合わせ
お互いの両親に妊娠と結婚の報告・挨拶をおこない、承諾が得られたら両家の顔合わせをします。
このとき、両家の家族の前で改めてお互いに結婚の意思があることや、家庭を築く意思があることをしっかりと伝えることが大切です。
2人の結婚に向けた固い決意を理解してもらった上で、今後の予定をみんなで話し合うといいでしょう。
【3】結納
無事に両家の顔合わせが終わったら、次は結納をおこないます。
結納とは、結婚の約束を公にする日本の伝統的な習慣のことで、婚約の確認をおこない、両家の家族が親交を深めるための儀式のことです。
仲人が立ち合いのもと、結納金や結納品を形式に沿って受け渡す流れが一般的ですが、近年では仲人なしで両家の家族のみでおこなう略式結納が増えています。
地域によって結納の形式が違うこともあるため、まずは両家の両親に相談してから進めるとよいでしょう。
【4】結婚式場の見学
両家の親睦が深まったら、次はいよいよ結婚式の準備です。
結婚式場の見学をおこない、自分たちに合った式場を選びましょう。
ウェディングプランナーとの相性も、しっかりチェックするのがおすすめです。
【5】新居探し&赤ちゃんを迎える環境を整える
結婚式場探しと同時に、赤ちゃんを迎える環境を整えましょう。
親と別居する場合は新居を探すことになります。
何かと忙しい時期で妊婦には負担がかかりやすいため、体調に気を配りながら進めることがポイントです。
【6】新婚旅行の相談
新婚旅行を考えているカップルは、行き先や時期を慎重に考えてください。
一般的に妊娠16週から27週の間が安定期とされており、この時期を目安に計画を立てるとよいでしょう。
ただし、安定期であっても、妊娠中は体調が不安定で疲れやすいため、ハードなスケジュールを組むのはよくありません。
できるだけ妊婦の負担にならないスケジュールを立てることが大切です。
【7】結婚式
あらゆる準備が整ったら、いよいよ結婚式を待つのみとなります。
結婚式を挙げる時期は、妊娠6ヵ月頃が理想です。
妊娠6ヵ月頃なら、つわりが治まっている場合が多く体調も比較的安定しており、お腹もさほど目立たないため、花嫁さんは好みのドレスを選びやすい時期でもあります。
結婚式は一生に一度の晴れ舞台なので、女性はとくに自分好みのウェディングドレスに身を包みたいと願うものです。
こういった願いを叶えるためにも、体調や体型を考慮した上で結婚式の時期を決めるようにしましょう。
デキ婚して失敗しないための注意点
デキ婚夫婦の中には、結婚が失敗だったと後悔する人もいます。
最後に、デキ婚して失敗しないための注意点を紹介します。
相手の価値観や性格などの相性をしっかり見極める
デキ婚の場合、付き合ってすぐに妊娠が発覚するケースもあります。
こういったケースだと、相手のことをよく理解していないことも多く、結婚後に「どうしてこんな人と結婚してしまったのだろう」と後悔するかもしれません。
とはいえ、妊娠が発覚した以上、選ぶべき道は結婚という選択肢が濃厚になるため、相手の欠点も受け入れざるを得ないでしょう。
結婚前にできるだけ相手の価値観や性格を理解しておけば、心構えや対処法を見つけておくなどの準備ができるため、結婚後に悩むことも少なくなります。
相手を知るためにも、連絡を密にとって内面や価値観を知る努力をしましょう。
将来について具体的に話し合う
意見の食い違いによる喧嘩を防ぐためにも、2人で将来について具体的に話し合うことが大切です。
出産後は、育児に追われて気持ちや時間に余裕がなくなるため、できるだけ出産前に話し合うのがおすすめです。
お互いの正直な意見を出し合って、折り合いをつけながら将来の生活や育児方針などについて決めておくと、喧嘩になることもなくお互いが協力し合いやすくなります。
また、身近にデキ婚した先輩カップルがいるなら、2人で話を聞いてみて参考にするのもいいでしょう。
親から反対された場合は時間を置く
妊娠と結婚の報告を同時におこなうと、ショックのあまり感情的になって反対する親もいます。
こういったときは、無理に認めてもらおうとするのではなく、時間を置いて出直すことが大切です。
時間が経てば、親も冷静になって考えることができるため、よい方向へ気持ちが変わる可能性も出てきます。
また、当人同士が親に配慮した言動を取ることで、2人の印象もよくなり結婚の承諾をもらいやすくなります。
結婚後にギクシャクした関係にならないためにも、反対されたときは時間をかけて理解してもらう努力をしましょう。
多くの人から祝福される結婚を目指そう
デキ婚は、妊娠が発覚してから結婚することになるため、当人同士だけでなく家族もショックを受けることがあります。
そのため、おめでたいことではあるものの、気持ちに余裕がなくなり、結婚後に後悔することも出てくるかもしれません。
後になって「あのときこうしておけば良かった」と悔やまないためにも、2人でよく話し合い、家族の承諾を得てから結婚準備に移りましょう。
この記事を参考にして、多くの人たちから祝福される結婚を目指してくださいね。