デキ婚と授かり婚は何が違う?デキ婚の割合や出産までのスケジュールを解説

妊娠をきっかけに結婚する「デキ婚(できちゃった結婚)」。
同じく妊娠した後に結婚する「授かり婚」とは、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、デキ婚と授かり婚の違いを解説した上で、デキ婚の割合やメリット・デメリット、成功させるポイントを詳しく解説します。
デキ婚について気になっている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
デキ婚と授かり婚の違い
「デキ婚」も「授かり婚」も結婚前に妊娠している点は共通していますが、それぞれ結婚前の状況が異なります。
デキ婚は、予期せぬ妊娠が結婚のきっかけとなった状態を指します。
一方、授かり婚は、結婚前から2人が妊娠に同意していた状態です。
結婚や妊娠について具体的に考えていなかったカップルが、妊娠したことを機に結婚を決めたのであれば、それはデキ婚といえるでしょう。
日本のデキ婚率はどれくらい?
厚生労働省のデータによると、2019年の「結婚期間が妊娠期間より短い出生」の「嫡出第1子出生」に占める割合は18.4%でした。
つまり、2019年に初めての赤ちゃんが生まれたカップルのうち、約5.5組に1組はデキ婚(授かり婚)であったということです。
妊娠をきっかけに結婚するのは、決して珍しいことではありません。
デキ婚のメリット
デキ婚は、結婚からスタートするカップルとは違う喜びを得られることがあります。
ここでは、デキ婚のメリットを紹介します。
結婚までの流れが速くなる
結婚の踏ん切りがつかず、交際期間だけが長くなってしまうカップルは少なくありません。
しかし、デキ婚は出産までの期間が限られているため、結婚に向けてスピーディーに話が進みます。
結婚までの流れが速くなるのは、デキ婚のメリットのひとつでしょう。
幸せが大きくなる
幸せが大きくなることも、デキ婚のメリットです。
夫婦になる喜びだけでなく、新しい命が誕生するという喜びも感じられます。
2つの幸せを分かち合うことで、家族としての絆も深まりやすいでしょう。
デキ婚のデメリット
予期せぬ妊娠をきっかけに結婚に至るデキ婚は、苦労や難しさを伴う場合もあります。
ここでは、デキ婚のデメリットを紹介します。
周りから否定的に捉えられる可能性がある
デキ婚は珍しいことではありませんが、ネガティブな印象を持っている人もいます。
そのため、「順序が逆」「計画性がない」と周りから否定的に捉えられる可能性があります。
しかし、大切なのは2人の気持ちなので、周りの声は気にしすぎないようにしましょう。
出産や子供のことを中心に考える必要がある
デキ婚は、出産や子供のことを中心に考える必要があります。
母親の体調や赤ちゃんの成長が優先されますし、出産や育児にはお金がかかるため、望んでいた結婚式や新婚旅行を諦めなければいけない場合もあるでしょう。
また、2人きりの新婚生活を楽しむ時間が短くなってしまうのも、デメリットのひとつといえるかもしれません。
妊娠発覚から出産まで!デキ婚するときのスケジュール
デキ婚するときは、さまざまな準備や手続きが必要になります。
ここでは、妊娠発覚から出産までの一般的なスケジュールと、それぞれの時期に行うことを紹介します。
【妊娠発覚】お互いの両親に報告と挨拶をする
妊娠が発覚して結婚を決意したら、まずはお互いの両親に報告と挨拶をしましょう。
報告と挨拶は、女性の両親から行うのが一般的です。
LINEやメールではなく、直接会って挨拶と報告をするようにしてください。
遠方に住んでいてすぐに会いに行けない場合は、電話でも問題ありません。
これから家族として良い関係を築けるように、誠意を持ってきちんと報告をしましょう。
【妊娠2ヶ月】上司に報告する
それぞれの両親に挨拶をしたら、次は職場の上司に報告しましょう。
妊娠と結婚の報告とともに、今後の働き方について伝えておくことが大切です。
例えば、産休や育休の希望、仕事を続ける意思があるかどうかなど、仕事に影響する部分を細かく伝えておきましょう。
今後のスケジュールについて早めに相談しておくと、業務量の調整や欠勤の対応などのサポートも受けやすくなるはずです。
【妊娠2ヶ月〜5ヶ月】入籍の手続きをする
妊娠している場合は、体の負担が少ないうちに入籍の手続きを済ませておくのがおすすめです。
入籍後は身分証や銀行口座、保険、携帯電話など、多くの名義変更手続きが必要になります。
結婚式や新居の準備が重なる場合もあるため、2人で協力して計画的に進めていきましょう。
【妊娠5ヶ月】友人に報告する
妊娠5ヶ月頃になって体調が安定してきたら、友人に妊娠と結婚の報告をしましょう。
職場の同僚への報告も、安定期を迎えてから行うのが望ましいでしょう。
ただし、相手との関係性や状況によって報告する時期は異なるため、パートナーと相談して調整することをおすすめします。
【妊娠5ヶ月〜7ヶ月】結婚式を挙げるのにおすすめの時期
結婚式を挙げるなら、体調が安定しやすい妊娠5ヶ月〜7ヶ月頃がおすすめです。
妊娠初期や出産直前は体への負担が大きいので、避けた方が安心でしょう。
また、産後は子育てで忙しくなり、結婚式を挙げるタイミングを見つけるのが難しいことも、この時期をおすすめする理由のひとつです。
「親族だけで挙式と食事会」「写真撮影のみ」などさまざまなプランがあるので、体調や希望を考慮して最適な結婚式を選ぶと良いでしょう。
【妊娠5ヶ月〜9ヶ月】新居への引っ越し
引っ越しをするなら、妊娠5ヶ月〜9ヶ月頃がおすすめです。
この時期は体調が安定していることが多く、引っ越し準備や手続きを進めやすくなります。
妊娠後期になるとお腹が大きくなって負担が生じやすいため、しっかりと計画を立てて実行しましょう。
【妊娠8ヶ月〜9ヶ月】産休・育休の手続きや業務の引き継ぎ
労働基準法では、産休・育休の取得期間は以下のように定められています。
- 産前休業:出産予定日の6週間前から
- 産後休業:出産の翌日から8週間まで
- 育休:産後休業終了後の翌日から子供が1歳を迎える誕生日の前日まで
産休の申請は出産予定日の6週間前まで、育休は休業開始予定日の1ヵ月前までに申請が必要です。
妊娠8ヶ月〜9ヶ月頃には産休・育休の手続きをしておき、業務の引き継ぎを進めていきましょう。
【妊娠9ヶ月〜妊娠10ヶ月】出産や育児の準備
妊娠9ヶ月〜妊娠10ヶ月頃には、出産や育児の準備を進めましょう。
入院中に使うものや、赤ちゃんに必要なものをしっかりとチェックしておいてください。
出産直前は体に負担がかかりやすいため、早めに進めるのがおすすめです。
スケジュールに余裕があるときは、体調が安定している妊娠7ヶ月頃から出産準備を始めると良いでしょう。
デキ婚を成功させるためのポイント
デキ婚は不安やプレッシャーを感じやすいため、幸せな結婚生活を送るには2人の絆を深めることが大切です。
ここでは、デキ婚を成功させるためのポイントを紹介します。
デキ婚を前向きに捉える
デキ婚を成功させるには、前向きに捉えることが大切です。
予定外の妊娠で、心が不安定になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、愛する人と家族になれることや新しい命が生まれることは大きな喜びです。
ポジティブな気持ちを持ち、力を合わせて幸せな結婚生活を築きましょう。
2人できちんと話し合う
デキ婚は、短期間でやらなければいけないことがたくさんあります。
そのため、2人できちんと話し合うことが重要です。
お互いの考えを話し合っておかないと、すれ違いが起きてしまうかもしれません。
また、結婚生活が始まるとすぐに育児がスタートするので、子育てに関する希望や役割分担についても話し合っておく必要があります。
できる範囲でやりたいことをやる
デキ婚は、出産までの時間が限られていますし、体調や経済的負担を考慮する必要もあります。
そのため、思い描いていた結婚式や新婚旅行などができないこともあるかもしれません。
しかし、悲観的になるのではなく、できる範囲でやりたいことを叶えましょう。
お互いの希望を話し合い、今というかけがえのない時間も楽しみながら、新たな生活をスタートさせてください。
デキ婚は結婚と出産で幸せが2倍!
予期せぬ妊娠をきっかけとしたデキ婚は、不安を感じることが多いかもしれません。
しかし、デキ婚は結婚と出産という喜びが続き、幸せが2倍になるメリットがあります。
2人でしっかりと話し合い、協力しながら新生活に向けて計画的に準備を進めていけば、不安は解消できるでしょう。
今回紹介した情報を参考にして、幸せな結婚生活を過ごしてくださいね!
- デキ婚は、予期せぬ妊娠をきっかけに結婚すること
- 2019年に初めての赤ちゃんが生まれたカップルのうち、デキ婚(授かり婚)だった割合は約2割
- デキ婚のメリットは、「結婚までの流れが速くなる」「幸せが大きくなる」
- デキ婚のデメリットは、「周りから否定的に捉えられる可能性がある」「出産・育児のことを中心に考える必要がある」
- デキ婚を成功させるポイントは、「デキ婚を前向きに捉える」「2人で話し合う」「できる範囲でやりたいことをやる」