結婚しない人生を選んだ女性は幸せ?一生独身のメリット・デメリットを解説
女性の社会進出が進みつつある昨今、結婚せずにキャリアやプライベートを大切にする人が増えてきています。
しかし、独身のままでいることが本当に幸せなのか、悩む女性は少なくないはず。
今回はそんな「結婚しない人生」を考えている女性のために、結婚しないメリットやデメリット、老後の迎え方について解説します。
Contents
結婚しない人生を選んだ女性は幸せ?実際どうなの?
「結婚しなくてもいい」と思いつつ、その選択が本当に幸せなのかどうかは不安に思うところですよね。
そこでまずは、実際に結婚しない人生を選んだ女性の本音を探りましょう。
未婚女性が人生を幸せに謳歌している例
まずは幸せに過ごしている未婚女性を紹介します。
どのような点に幸せを感じているのか参考にしてくださいね。
5万人が共感した未婚女性の幸せの見本
大学の恩師、未婚の女性なのだけど、北欧に小島を買って、夏休みになると三ヶ月くらい仲良い女友達数人と一緒に小島で暮らす……という究極の幸せ見本市みたいな生き方しているので、「結婚しないの?」的なこと聞かれると「いやいやそれがこういう人生もあるんすよ!」的見本として話してしまう。憧れ
— 羽流木はない (@warugi871) January 4, 2020
こちらは結婚せず、離島ライフを謳歌している女性の例。
北欧に小島を購入できるのはお金を自由に使えるからであり、その島に3か月滞在できるのは時間を自由につかえるからこそ。
家族がいても小島を買える可能性はありますが、家族を残して3か月も家を留守にするのはなかなか難しいものです。
独身ならではの人生の楽しみ方ですね。
趣味や好きなことで人生を謳歌している例
私の周りには結婚しない友人がちらほらいるのだけど、みんなそれぞれ人生を謳歌してるんだよね。
おひとりキャンプだったり
着物道楽だったり
舞台道楽だったりそれぞれ楽しそう。
きっと、満たされた日々を送れるなら、
人生最後の時も「いい人生だった」と思えるよね。みんな幸せでみんないい
— 倖田やちよ@恋愛面倒→結婚相談所で結婚! (@yachiyokohda) June 9, 2021
趣味に没頭できるのも、独身だからこそ実現できる幸せです。
お金がかからない趣味であれば、結婚してもそれなりに満喫できるかもしれませんが、キャンプや着物など出費が多い趣味となると、家族に反対される場合もあるでしょう。
また、お金がかからない趣味であっても、家事や家族との時間を考えると没頭するのは難しいものです。
趣味を大切にしたい人は、結婚しないのも一つの手かもしれません。
結婚をしないで自分を貫いて幸せを掴んでいる例
私の知り合いで一生結婚しないと決めて人生を謳歌してる人が何人かいる。
ある人は自分でカフェを開いたり、ある人は猫を8匹飼ったり。
「絶対結婚しないから」って好きなように生きてる。幸せは人それぞれだよね。— キャリー@ハイスペ婚活 (@Carriekonkatsu) June 5, 2019
結婚をすると、時間もお金も自由ではなくなります。
しかし「結婚しない」と決めてしまえば、今あるお金も時間も、今後手に入るであろうお金も時間も、すべて自分のものです。
家族や子どもに迷惑をかけることがないと思うと、夢にチャレンジしたり好きなことを突き詰めたりしやすくなりますよね。
つまり結婚をしない人生を選ぶと、様々なことに挑戦しやすい環境を作ることができるといえるでしょう。
結婚しない人生を選んで後悔している例
自ら未婚を選んだものの、結婚しなかったことを後悔している人もいます。
続いてはそんな方の生活を見ていきましょう。
仕事に打ち込みすぎて婚期を逃した例
20代の女性に言います。職場で独身の「仕事がデキる30代・40代の先輩」を見ても、「かっこいい」「ああいうふうになりたい」と思わないでください。そういう女は口を揃えて「昔に戻りたい」「20代のうちに結婚しておけばよかった」「タイムマシンがほしい」と自分の人生に絶望しています。
— メイメイ@婚活コンサルタント (@meimei_konkatsu) February 7, 2021
こちらは仕事に一生懸命になりすぎて、婚期を逃してしまった女性の例。
仕事が落ち着いたときにいざ「結婚したい!」と思っても、結婚適齢期を逃すと婚活は難しいものです。
会社の後輩や部下からの信頼や尊敬は得られても、結婚相手を得ることはできなくなる可能性もあります。
仕事に生きると決めたならいいかもしれませんが、少しでも結婚したい気持ちがあるなら、後悔する前に動いた方がいいのかもしれません。
歳を重ねて孤独を感じている例
もはや女ではなくおばさんになった私は、結婚もせず趣味もなく只々職場と自宅を往復する日々。貯金はあれど使い道は特に無い。行きたい所はあれど誘える友達もいない。
若いうちにセックスのひとつやふたつ我慢して結婚しておけばよかったと、シミとシワが増えた顔で無様に嗚咽を漏らす。— やぎ (@lin_ribbon) July 9, 2019
こちらは年齢を重ねてから「結婚しておけばよかった」と感じている女性の声です。
結婚せずに働き続ければそれなりにお金は貯まるものの、いざ貯まっても使い道がないのは悲しいですね。
友達がいたとしても、結婚していたり子どもがいたりすると時間が合わず、気軽に遊びに行くこともできなくなってしまいます。
その孤独に耐えられるのであれば、結婚しないのもありでしょう。
行き遅れたと感じて後悔している例
私もカルピスおじさんみたいに
早めに結婚しておけば
よかったと思う。
恋多き女じゃないからな〜
行き遅れ、
後悔ばかりが
頭をよぎる。— とも (@sunshin7777) August 3, 2021
あえて独身でいる選択をする人が増えているものの、世間ではまだ「結婚していない=行き遅れた人」という認識のままでいる人も少なくありません。
そのため、結婚していないと「性格や家に問題があるのでは?」と思われてしまうことがあります。
そんな冷たい視線を感じたときに「結婚しておけばよかった」と後悔しても、時すでに遅し。
周りからどう思われても気にしない、結婚しないことを自分自身でも気にしない意思がある人は、独身に向いているかもしれません。
結婚せずに生涯未婚の女性は年々増加している
女性の生涯未婚率は増加傾向にあります。
1990年代までは5%前後だったものの、2010年には10%前後、2020年には16%を突破。
推計によると、2040年には20%近くまで上がるといわれています。
その理由は一体どこにあるのでしょうか?
参考元 | 東洋経済オンライン「女性の生涯未婚率」東京を抜き1位の「意外な県」」 |
女性が結婚を選ばないのは理想と現実のギャップにある
結婚しない人生を選ぶ女性が増えている理由はいくつかありますが、もっとも大きな理由が理想と現実のギャップであるといわれています。
もう少し具体的に解説すると、現代の女性の理想は結婚後も仕事を続け、出産し子育てをしても自分のキャリアを築き続けていくこと。
しかし、結婚後は仕事を続けることができても、出産後は一度離職する傾向が強いのが現実です。
再就職できたとしても子育てと仕事を両立するのは難しい状況にあります。
そのため「結婚によって自分のキャリアを諦めるくらいなら結婚しなくてもいい」と、独身を選ぶ女性が増えているのです。
参考元 | 財務総合政策研究所 奥愛・瀬領大輔「なぜ未婚者が増えているのかーその背景分析ー」 |
結婚をしない人生のメリット
「女の幸せ=結婚」との時代が終わりつつあるのは、女性が独身でいることにメリットを感じはじめているからこそ。
一体どんな点で「未婚でよかった」と思うのか、結婚をしない人生のメリットを紹介します。
独り身だから得られるお金や時間の自由
独身のメリットとしてまずあげられるポイントが、生活の自由度です。
結婚すると収入は夫婦共有の財産になり、家事や家族行事などで自由な時間は少なくなります。
一方、独身であれば仕事で稼いだお金はすべて自分のために使うことができますし、休みの日の時間の使い方も自由。
そのため、美容やファッションに好きなだけお金をかけ、悠々自適な休日を過ごしているとき「独身で良かった」と思う人は非常に多いです。
旦那や子どもなど家庭に縛られない生き方ができる
家族がいると安心や安らぎを感じられますが、その分縛られることも増えます。
夫や子どもの分まで家事をこなしたり、休みは家族の予定に費やしたりと、自分のための時間を持てないことがあるでしょう。
また、夫の家族や親戚、ママ友との付き合いなど、自分が望まない人たちとの付き合いも必要です。
その点、独身であれば誰にも縛られず、全て自由です。
結婚後の不自由さを考えると、独身の気軽さは大きなメリットといえるでしょう。
趣味や仕事に好きなだけ打ち込める
趣味や仕事に好きなだけ打ち込めるのも、独身の大きなメリットの一つです。
家庭があると趣味にお金を掛けたり、仕事にばかり夢中になったりするわけにもいきません。
しかし、独身なら趣味にいくらお金を費やしても、文句を言われることはありませんし、使える時間すべてを仕事に捧げても咎められません。
大切にしている趣味がある人や仕事が好きな人は「独身でいたい」と思うことも多いでしょう。
自分の家庭を持たない分両親との関係を深められる
独身の場合、自分の家族は自分の両親や兄弟のみです。
一方、結婚すると相手の両親や兄弟も家族になり、子どもが生まれれば自分にも家庭ができます。
そうすると旦那さんの家族や自分たちの家庭との兼ね合いもあり、自分の両親に使う時間が限られてしまうことも多いです。
その点、未婚であれば好きなタイミングで両親に会えるため、目一杯親孝行をしてあげられます。
「自分の親に寂しい思いをさせたくない」「苦労をかけた分思う存分親孝行したい」という人は、未婚でいる方が何かと動きやすいでしょう。
自由に恋愛を楽しめる
当たり前のことですが、結婚したら恋愛はご法度。
離婚をしない限り、堂々と恋を楽しむことはできません。
しかし、独身であればいつまでも自由に恋愛を楽しむことができます。
恋をしているときのワクワク感を一生味わえるのは、結婚しない人生の大きなメリットの一つ。
「恋をしていると仕事もうまくいく」という人も少なくないので、結婚せずに恋をし続けることが仕事に好影響をもたらすこともあるでしょう。
家庭の支出問題がないので楽に生きれる
結婚すると支出が増えるのは、生活費の面だけではありません。
- 結婚式の費用
- 相手家族の介護
- 家族が病気や事故で入院した際にかかる費用
- 子どもの教育費
など、独り身の頃は無関係だった面での支出が増えます。
家族が大きな病気をしたり、介護が必要になったりしてお金が必要になれば、夫の年収がよほど高くない限り妻側にも負担がかかるでしょう。
しかし、独身であれば家庭に関わる支出がほぼないため、必要なのは自分に関わる支出のみ。
出費面でも精神的な面でも、家庭を持つよりもずっと楽に生きられるかもしれません。
結婚をしない人生のデメリット
未婚であれば様々な面で自由に過ごせますが、メリットばかりではありません。
結婚をしない人生にはそれなりにデメリットも存在します。
次の問題を乗り越えられるか、よく検討してくださいね。
孤独感や寂しい気持ちとの葛藤
一生未婚のままでいるデメリットの代表ともいえるのが、寂しさとの葛藤です。
一人でいることに不安を感じない、むしろ好きなタイプでも、恋愛ドラマやSNSの幸せそうな投稿を見ていると、ふいに寂しさを感じることがありませんか?
気軽に会える親や友人がいたとしても、いつもタイミングよく会えるわけではありません。
さらに年を重ねて定年退職を迎えたら、人と関わる機会はグッと減ります。
広い家に一人ぼっち。
そんなやり場のない孤独を感じたとき「結婚しておけばよかったな」と後悔するでしょう。
歳を重ねてから病気や怪我の面倒を見てもらえない
怪我や病気で動けなくなったとき、一人で解決しなければならないのも結婚しない人生を選ぶデメリットの一つです。
若いうちは健康ですし、仮に何かあったとしても親に頼ることができるかもしれません。
しかし、歳をとると体調を崩しやすくなったり怪我をしやすくなったりするうえ、頼れる親はすでにいなくなっている可能性大。
独身を選ぶなら、この最悪の事態に備えておく必要があります。
人生にかかるお金はすべて自分で稼ぐ必要がある
稼いだお金すべてを自由に使えるのは、独身ならではのメリット。
しかし“お金を一人で稼がなければならない”のは、独身だからこそのデメリットです。
毎日の生活に使うお金はもちろんのこと、なんらかの理由で自分が働けなくなったときのお金や、退職後の生活費なども働けるうちに稼いでおく必要があります。
結婚していれば夫や子どもに頼ることができますが、生涯独身を貫くなら、金銭面でも頼る人がいないことを覚悟しておきましょう。
親に孫を見せてあげられない
「孫の顔が見たい」と考える親は多いものです。
しかし、結婚しなければ当然ながらその願いを叶えてあげることはできません。
孫の顔を見せることは一種の親孝行だと考えると、それができないのは結婚しない人生の大きなデメリットといえるでしょう。
また「せめて婿の顔が見たい」という願いも叶えられません。
親が気にしないタイプであればかまいませんが、そうでない場合はお互いに辛い思いをする可能性があります。
歳を重ねている独身は一部の人から偏見の目で見られる
結婚をしないことは、決して悪いことではありません。
自分で選んだ道なら、どんな生き方でも立派です。
しかし「結婚していない=何か問題がある人」と考える人が一定数いるのもまた事実。
そのため、そう考える一部の人からは偏見の目で見られることがあります。
気にしなければいい話ではありますが、陰で何かを言われたり噂されたりと悲しい思いをすることがあるかもしれません。
老後の身体面や金銭面の不安
いまはピンピンしていても、年齢を重ねることで体の自由がきかなくなる日がくるかもしれません。
たっぷり貯金をしていたとしても、なんらかの理由で底をついてしまう可能性もあります。
そんなときでも、結婚をしていなければ当然お一人さま暮らしです。
体が不自由でもお金がなくても、すべて自分でなんとかしなければなりません。
これは独身でいる最大のデメリットといえます。
結婚しない人生設計・老後に備えるべき準備とは?
結婚しない人生のメリット・デメリットをよく検討したうえで独身を選ぶなら、今後の人生設計や備えが重要になります。
最後に結婚しない人生に必要な準備を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
将来を見据えた老後資金の準備
まず大切なのが、老後を穏やかに過ごすための資金の準備です。
総務省統計局の調査によると、無職・60歳以上単身世帯の1か月の支出は約15.5万円。
それに対し年金等の実収入は約11.5万円と、毎月4万円ほどの赤字です。
65歳で定年退職しその後20年生きるとしたら、最低でも赤字分の720万円は貯金しておかなければなりません。
また、これはあくまで一般的な生活費のみ。
病気や怪我で手術・入院が必要になる可能性を考えると、かなりの貯金額が必要になりそうです。
実家住まいの場合は親が家を売る可能性を考える
「実家にいるから家賃を払わなくていい」と安心している人もいるかもしれませんが、家の所有者が親である場合、持ち家を売る可能性もなくはありません。
家を持っていると固定資産税が発生するうえ、相続するときに多額の相続税も発生します。
そのリスクを考えて賃貸に切り替えることにした場合、両親がいなくなった後はその家賃をあなたが払い続ける必要があります。
現在親の持ち家で暮らしている人は、結婚をしないと決めた時点で家をどうするか話し合った方が良いでしょう。
仕事のスキルアップ・複数の収入源を確保
老後、安定した生活を送るためには、それなりの貯蓄が必要です。
そのためにも、結婚しないと決めたら仕事のスキルアップによる収入増、もしくは複数の収入源を確保するのが吉。
周囲を気にせず仕事に没頭できるのは、独身だからこそ。
新たな仕事や事業にチャレンジできるのも、自由な独り身だからこそのメリットです。
将来的に悠々自適な生活を送るためにも、安定した財源や蓄えを今のうちから形成しておいてくださいね。
病気や介護が必要になった時の備え
結婚しない人生を選ぶなら、病気や介護が必要になったときの備えも必須です。
病気で入院すれば働けなくなり収入は激減します。
一方で治療費や入院費用がたくさんかかるため、一定以上のお金が必要になるのが現実。
しっかり対応できるよう、貯蓄を増やしたり保険に入ったり、今のうちから対策を練りましょう。
また、独身だと介護が必要になったときに面倒を見てくれる人はいません。
動けるうちに老人ホームや専用施設を探しておき、いざという時に備えておいてくださいね。
習い事や趣味で交友関係を広める
老後、寂しい生活にならないためにも、交友関係を広げておきましょう。
今は結婚しない人生を選ぶ人も増えているため、今のうちにたくさん友達を作っておけば似た選択をする友達もでてくるはずです。
ポイントは習い事や趣味を通じて友達を探すこと。
共通の話題があれば価値観が合いやすく、年齢を重ねても一緒に楽しみ続けることができるでしょう。
独身でいることを決めたのなら、婚活に使う予定だった時間で人脈作りに励んでみてくださいね。
独身を楽しむ姿を見せて親を安心させる
いくら蓄えがあっても、親からすると大切に育てた子どもが老後一人で過ごすことを考えると胸が苦しくなるものです。
そんな親の心配を少しでも減らせるよう、両親が元気なうちは独身を楽しむ姿を目一杯見せましょう。
大好きな趣味に没頭するも良し、友達と仲良く旅行をするも良し。
結婚はせずとも、気軽にデートをしたりプライベートな相談をしたりするパートナーを作るのもおすすめです。
充実した日々を送っている姿を見せれば、親も安心してくれるでしょう。
女性でも結婚しない人生はあり!自分らしく楽しく生きよう!
一昔前までは結婚こそが女性にとっての最大の幸せでしたが、選択肢が増えた今は結婚が全てではありません。
独身で元気に働けるうちは経済的にも安定しますし、友人に会ったり趣味に没頭したりと毎日楽しい時間を過ごすことができます。
そんなあなたの姿を見れば、両親も周りもきっと納得してくれるはず。
自分が「こうしたい!」と思う未来があるのなら、それに向けて自分らしく歩んでくださいね。
きっと、満足度の高い人生を送ることができますよ。
- 結婚をしない人生を選ぶ女性が増加傾向にある
- 独身だとお金も時間も自由に使うことができる
- 未婚の場合、体調を崩したりお金がなくなったりしても頼れる人がいない
- 結婚しないと決めたら、将来に向けて貯蓄や住まいを備えることが大切