HSPは結婚できない?不安要素と幸せな結婚生活を送るためのヒント
繊細かつ刺激に敏感なHSPにとって、恋人と過ごす時間はときにストレスとなるため、結婚して一緒に生活することに不安を感じてしまうでしょう。
そこで今回は、HSPの結婚における不安要素を記事にまとめ、その上で幸せな結婚生活を送るための大切なポイントを解説していきます。
HSP気質を自覚して結婚・婚活に前向きになれない人は、不安を解消するためにもぜひ参考にしてくださいね!
Contents
HSPは結婚できない?不向きなの?
HSPの特徴には、次のことが挙げられます。
- 人や物事に対して深く考えて処理する
- 刺激に対して敏感で過剰に反応する
- 感情が反応しやすく共感力が高い
HSP気質の人が『結婚できないかもしれない』と悩むのはこれらの特徴が理由で、結婚以前に恋愛関係になるのが怖いと感じる人も少なくありません。
しかし、HSPは『神経質で感情の反応性が高い繊細な人』という一つの気質であり、いわば個性とも解釈できるでしょう。
人はそれぞれ個性を持っていますし、どのような個性を持っている人でも結婚できますから、HSP気質の人でも結婚することは可能です。
HSPの特徴に加えて外交的で好奇心旺盛なタイプとしてHSS型HSP気質がありますが、このタイプに該当する人ももちろん結婚するのになんの問題もありません。
ただ、どちらのタイプであっても結婚して幸せかどうかは別問題であり、相手次第ではたとえ結婚できても幸せな結婚生活を送ることは難しいでしょう。
HSPもしくはHSS型HSPが結婚生活を幸せなものにするためには、自分の特性に合った相手を選び、その上で相手の理解を得ることがポイントになります。
HSPの結婚における不安要素
HSPの結婚には不安要素があるのも事実です。
非常に敏感かつ繊細というHSPの気質は、パートナーとの夫婦生活において以下の理由からハードルの高さを感じることがあるでしょう。
共同生活がつらい
HSPの人は、他人のあらゆる言動に加えて雰囲気・物音に対しても敏感に反応するため、周囲に理解してもらえないことで悩むことがあります。
その影響から、おのずと内向的で人の少ない環境を好むようになり、人とあまり関わらずに一人静かな生活を送ることに安心感を得るのです。
そのため、愛する人が相手でも共同生活が辛く感じることがあり、とくに相手の嫌な一面が見えたときは繊細さが要因となってストレスを発生させてしまいます。
とはいえ、結婚した以上は簡単に別れることができず、心が苦しい状態のまま結婚生活を送らなければならない可能性があります。
責任・精神的負担の増加
結婚すれば責任が大きくなりますが、人一倍繊細なHSPの人たちはこのような責任が精神的負担となって自身の許容量をオーバーする怖れがあります。
- 子どもが産まれたら一人前の立派な大人に育てる
- 親が老いて病気になったら介護する
- 夫や妻が失業したときにサポートする
いずれも結婚すれば将来発生する可能性が高い義務・責任ですが、HSPの人がこれらの事態を想像すれば、繊細さが発揮されて大きな精神的負担を感じてしまうでしょう。
そうなると、結婚しても将来に対して不安しか感じられなくなり、自身が負うことになる責任の大きさに心が押し潰されてしまうのです。
義実家や親戚との付き合い
HSPの人は内向的な性格ですから人付き合いが苦手であり、それでもパートナーが理解してくれれば幸せな結婚生活を送ることができます。
しかし、パートナーが理解してくれてもパートナーの両親・親戚が理解してくれるとは限らず、中には否定的な意見を持つ人がいることも…。
パートナーの両親・親戚が理解を示してくれないと、疲労も相当なものになってしまい次第に別れを意識してしまうこともあります。
また、HSPであることを公言しても理解してもらえず、『発達障害と誤解される』『無関係なカウンセリングをすすめられる』など嫌な思いをすることになる可能性も念頭においておきましょう。
子育てに関する悩み
子どもが欲しくなった場合、子育ての過程ではHSPの人にとって精神的疲労を招く要因が多々含まれていることを覚悟しておきましょう。
- 子どもの泣き声『過剰に反応してしまうかもしれない』
- 子ども中心の生活『相手に合わせなければならない』
- 子どもの人間関係『ママ友・子ども会のメンバーの人たちと交流』
- 学校に関する書類作成『心の健康状態関係なく、届け日までに提出が必須』
人の大きな声・相手に合わせる・人間関係、いずれもHSPの人にとって難題ですが、子育てする中でこれらを避けることはできません。
そのため、上手くできない自分や悩みの種の子どもを嫌いになってしまい自己嫌悪に陥ることも考えられます。
共依存の関係になる可能性も
HSPの人は相手の内面に敏感に反応し、さらに共感力も強いことから、パートナーに対して自分のことのように寄り添える一面を持っています。
それは一見良好な夫婦関係を築けるように思えますが、過剰に寄り添うことはパートナーに対する依存の原因にもなるのです。
たとえパートナーからDVを受けても手放さなかったり、どんな無理難題をいわれても言いなりになったりと、パートナーともに共依存になりかねません。
お互いが原因で夫婦として成長できなくなり、またお互いをダメな人間にさせてしまう可能性があります。
HSPが幸せな結婚生活を送るためのヒント
不安要素の多いHSPの結婚ですが、対処法次第で幸せな結婚生活を送ることも可能です。
そのためのヒントを以下にまとめたのでみていきましょう。
自分の特性をパートナーに伝えておく
大切なのは、自分がHSPであることをパートナーに理解してもらうことであり、それにはHSPの特性を伝えておく必要があります。
- 大声や物音に敏感なので、大勢集まるイベントは辛い
- 心を休ませるために、時々一人の時間が欲しい
- 感覚が鋭いので相手の言動が人一倍気になる
- 繊細がゆえに常に悩みが多い
このように、一緒に生活する中で理解してもらいたいことを話しておくと相手も受け入れやすいでしょう。
また、説明するのが難しければHSPに関するリンク先を伝えて、実際に目を通してもらうのがおすすめです。
家事や育児が辛い時は状況を共有する
HSPの人は責任感が強いため、家事に育児に頑張りすぎて疲弊してしまうことがあります。
そのため、パートナーに自分の状況を共有し、辛いと感じたときにはフォローしてもらえる夫婦関係を築くことが大切です。
幸せな結婚生活を送るためには、一人で抱え込まず相談しあえる夫婦を目指しましょう!
言葉にして細かく伝えることが大事
HSP同士の夫婦ならともかく、非HSPの人にHSPの状況を察してもらうのは難しいです。
そこで、必ず言葉にして気持ちを伝えるようにしてください。
普通に伝えるだけでは、理解しきれないこともあるので、細かくわかりやすく伝えることを意識しましょう。
時にはなんとかなる精神を受け入れる
結婚後の生活の中には家事・育児・親戚付き合いなど、大変な場面も多いでしょう。
しかし、非HSPの人はそこまで深く考えておらず、過剰に身構えることはありません。
誰も完璧を求めていないのですから『なんとかなるだろう』くらいの気楽な精神を持つことも大切です。
相手のことを察するより自分の意思を優先
HSPの人は相手のことを優先して考え、自分を後回しにする傾向があります。
- 相手は疲れているかもしれない
- 今の生活を楽しんでくれているのだろうか
- 本当は嫌に思っているのではないか
このような考えを持って相手の感情に合わせれば、心が疲弊してしまうので、相手を察するよりも自分の意思を優先して行動しましょう。
義実家や親戚とは適度な距離感を
人に対して必要以上に気を遣ってしまうのがHSPの特徴ですから、義実家や親戚とは適度な距離感を保っておくのがおすすめ。
「義実家に行くのはお盆と正月」「プレゼントを贈るのは誕生日だけ」と自分の中で程よい距離感を決めておくことで気を遣う機会が減ります。
マッチングアプリなら自分のペースで相手を見つけられる
繊細かつ刺激に敏感なHSPですが、結婚することはできます。
しっかり自分と向き合ってくれる異性を見つけましょう。
もし出会いがなくてお困りなら、マッチングアプリ【ハッピーメール】がおすすめ。
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隙間時間で利用できるので、自分のペースで利用できるのもポイントです。
「HSPは結婚しても離婚する…」は決めつけ!工夫次第で幸せな結婚生活が送れますよ。
HSS型HSPも含め、『HSPは結婚しても離婚する』というのは決めつけであり、結婚することも、幸せな結婚生活を送ることも可能です。
HSPの人にとって自宅やパートナーが安全基地とは言い切れず、結婚生活における不安要素は多いでしょう。
しかし、そんな不安要素は工夫次第で解消できるため、『結婚しても離婚する』という根拠のない言葉に惑わされず、自分でしっかりと対処方法を実践してみてください。
この記事で紹介したヒント以外にも、HSS型HSPオンライン交流会に参加したり、心理カウンセラーやHSPアドバイザーなどに助言を求めたりするのもおすすめです!
- HSPの人でも結婚は可能だが、幸せな結婚生活を送ることができるかどうかは相手次第
- HSPの特徴に加えて、外交的で好奇心旺盛なタイプの人をHSS型HSPと呼ぶ
- HSPの結婚における不安要素として、『共同生活が辛い』『責任・精神的負担の増加』などが挙げられる
- HSPが幸せな結婚生活を送るためのヒントとして、『自分の特性をパートナーに伝える』などが挙げられる
- HSPでも対処方法さえ押さえておけば幸せな結婚生活を送ることができる!