いとこ同士の結婚は可能!いとこ婚のメリット&デメリットを大公開!

お盆やお正月など、親族が集まるときによく顔を合わせる「いとこ」。
一緒にお墓参りに行ったり、夏休みや冬休みを一緒に過ごしたりした経験のある人は多いですよね。
そんないとことは、大人になるにつれ疎遠になってしまう人もいますが、中には恋愛関係に発展したというカップルもいるでしょう。
今回の記事では、いとこ同士の結婚について詳しく解説していきます。
いとこと恋愛関係にある人や、いとこを好きになってしまった人は必見です!
Contents
いとこ同士の結婚は日本の法律で認められている
「いとこ」とは、自分の父親・母親の兄弟姉妹の子供に当たる人のことを指します。
家庭環境によっては、頻繁に会う機会が多くなり、年齢も近い男女となれば恋愛関係に発展するケースもあるでしょう。
その一方で、いとこ同士が恋愛関係になった場合、親族であることから結婚できるかどうか、不安に思う人もいるかもしれません。
結論から言うと、いとこ同士の結婚は日本の法律で認められています。
そのため、本人同士に結婚の意思があれば夫婦になることは可能、というわけです。
「だったら早く新郎新婦になろう!」と考えるカップルも少なくないでしょう。
しかし、いとこ同士で結婚するとメリットだけでなく、いとこ婚だからこそ生じるデメリットもあります。
こういったメリット・デメリットをよく理解した上で結婚に踏み切ることで、幸せな結婚生活に繋がるはずです。
いとこ同士で結婚するメリット
では、さっそくいとこ同士で結婚するメリットについて紹介していきます。
相手に幻滅するリスクが低い
一般的な結婚だと、よほど付き合いが長いか、同棲の経験がないと結婚後に相手の欠点や癖を知ることになります。
今まで知らなかった相手の嫌な面が見えてくれば、喧嘩が増えたり、相手に幻滅したりするため、いい関係性を維持できなくなる可能性が高まります。
しかし、いとこ同士の場合、幼少期からお互いの家を行き来する間柄なので、相手の性格を熟知していることが大半です。
また、お互いの食の好みを理解しているため、味付けについて口論になることはないでしょうし、たとえマニアックな趣味を持っていたとしても、指摘して喧嘩になることもほとんどないはずです。
このように、相手のことを知り尽くしているため、結婚前と結婚後のギャップが少なく、相手に幻滅するリスクが低い点が、いとこ婚のメリットです。
嫁姑問題が発生しにくい
世の中の夫婦が悩みを抱えることが多い「嫁姑問題」。
この嫁と姑のトラブルが発生しにくいのも、いとこ婚ならではのメリットです。
通常なら嫁と姑は他人同士です。
結婚前に彼氏(息子)に紹介された仲だとしても、年の離れた他人同士が仲良くなることは簡単ではありません。
何よりも彼氏の母親は「大事な息子を取られた」という気持ちになり、結婚後はじわじわいじめてくる可能性があります。
また、ただ単に彼女として気に入らないという理由で、晴れて夫婦になっても逐一嫌味を言ってくるケースもあるでしょう。
その一方で、いとこ同士の場合は姑が伯母に当たります。
お互いを随分前から知っているため、嫁姑が対立することは少ないはずです。
むしろ、姪っ子として優しく接してもらえることのほうが多いでしょう。
嫁姑問題は、離婚に発展する要因の1つでもあります。
しかし、いとこ同士の結婚なら、円満な関係が維持しやすいため嫁姑問題で悩むことが少なくなります。
また、もともと親戚なので家族同士で集まる機会も多く、実家に帰りやすいというのもいとこ婚ならではのメリットです。
夫婦喧嘩には親が中立の立場で仲裁に入る
一般的な夫婦が喧嘩をした場合、両者の親は相談には乗っても、仲裁に入ることまではほとんどしないでしょう。
たとえ仲裁に入ったとしても、どちらか一方の味方についてしまい、余計に問題が大きくなる可能性があります。
しかし、いとこ同士の場合は親も血縁関係にあるため、どちらも自分の子供のように捉えて、中立の立場で仲裁に入ることができます。
2人の幸せを望むゆえに、どちらか一方だけが傷つくことがないように配慮してくれることが多い点も、いとこ婚のメリットです。
いとこ同士で結婚するデメリット
いとこ同士の結婚は、一般的な夫婦が悩みがちな問題が発生しにくいのがメリットです。
一方で、いとこ同士ならではのデメリットがあることも理解しておきましょう。
障害をもつ子供が生まれる可能性が高くなる
いとこ同士の結婚、いわゆる「いとこ婚」は、医学的には「近親婚」と呼ばれるのが一般的です。
この近親婚の夫婦から生まれる子供は、遺伝病に関するめずらしい病気を持って生まれる可能性が高くなります。
たとえば、近親婚ではない夫婦の子供が病気をもつリスクが1万人に1人だとすると、近親婚では1,500人に1人という割合になります。
つまり、一般的な夫婦から生まれる子供に比べて、障害児として生まれる可能性が高くなるのです。
これは、血縁関係ならではの最大のデメリットではないでしょうか。
離婚時に泥沼化しやすい
いとこ婚のデメリットは、離婚の際に泥沼化しやすいことも挙げられます。
夫婦関係が良好なうちはいいのですが、離婚となると親や親戚に口出しをされて、すんなりと別れられなかったり、遠慮なしの罵声を浴びせられて深く傷ついたりするかもしれません。
また、他人同士なら離婚後は会わずにすみますが、いとこ同士だと葬儀や結婚式などで、どうしても顔を合わせなければならないシーンがあるのもデメリットです。
夫婦関係が破たんするに留まらず、親戚付き合いにも悪影響を及ぼすのは、非常に辛いものがあります。
周囲の目が気になる
いとこ同士の結婚のデメリットは、周囲の目が気になる点も挙げられます。
いとこ婚は法律的には認められていますが、数があまり多くないことから偏見を持たれることも少なくありません。
少数派には否定的な意見を持つ人も多いため、あらぬ噂をたてられたり差別を受けたりするかもしれません。
こういった嫌な思いをする可能性があるのも、いとこ婚のデメリットです。
いとこ婚を決意したときに心得ておくべきこと
いとこ同士の結婚にはメリットだけでなく、親や親戚を巻き込むデメリットもあります。
それを理解した上で結婚を決意したときには、さらに以下の事柄に着目して、結婚へのステップを進めましょう。
親の理解を得るために努力する
いとこ同士での結婚を叶えて、家族みんなが幸せになるためには両親の理解を得ることが重要です。
結婚は2人だけの問題ではなく、お互いの家族との繋がりが強くなるため、たとえ一般的な結婚でも親や家族に反対されると、結婚生活に悩みを抱えてしまうことになりかねません。
ましてや親族同士の結婚となれば、前述したあらゆる場面でのデメリットを理解している親世代も少なくありません。
そのため、どんなに2人が愛し合っていても反対されることは十分にあり得ます。
この反対を押し切って結婚してしまうと、今後の親戚付き合いができなくなる場合もあるでしょう。
それでは、本当の幸せは感じられません。
親や家族に反対されている場合は、感情的になってギクシャクしないように、ゆっくりと時間をかけて話し合いを続け理解を得るための努力を行ってください。
結婚式を挙げるかどうかは慎重に考える
一生に一度と考えると、「結婚式を挙げたい!」と思うのも無理はありませんが、いとこ同士の結婚の場合は慎重に考える必要があります。
親族の中には、いとこ同士が結婚することをよく思わない人もいるかもしれません。
また、結婚式に職場仲間や友達を招待するのであれば、みんなに「いとこ婚」を公表することになります。
そうなれば、職場などで噂が広まって偏見の目で見られたり、変な噂をたてられたりする可能性もあります。
これを避けるためにも、列席者の数を最小限に絞るか、もしくは2人だけで挙式するかなどの判断が必要です。
とくに2人とも挙式に対して強いこだわりがなければ、結婚式を挙げないという選択肢もアリかもしれません。
いとこ同士で結婚した有名人
最後に、いとこ同士で結婚した有名人を紹介します。
菅直人
第94代内閣総理大臣を務めた菅直人さんは、姫井千恵子さん(政治家)の娘、伸子さん(エッセイスト)といとこ婚をしています。
結婚話が出たときは、両家から猛反対をされたそうです。
印象的なエピソードとして、結婚を認めてもらうため家族会議を行うも、いつの間にか日本の核武装についての大論争が勃発し、本題はそっちのけにされたのだとか…。
アインシュタイン
1921年にノーベル物理学賞を受賞した、20世紀最大の物理学者であるアインシュタイン。
彼は配偶者がいるにも関わらず7年間もいとこと不倫関係を続けていましたが、ノーベル賞受賞後に妻に慰謝料として賞金を譲り、いとこのエルザと再婚しています。
もともと女好きだった彼は、エルザと結婚後も他の女性と浮き名を流したようですが、心臓と腎臓の疾患でエルザが亡くなる1936年まで夫婦として添い遂げました。
いとこ同士の結婚には強い覚悟が必要
いとこ同士の結婚は、メリットだけでなく、近親婚ならではのデメリットもあります。
それを理解した上で結婚を進めるには、お互いの親や家族が認めてくれるまで、長期戦を想定して冷静に説得を行い、理解してもらうことが重要です。
また、生まれてくる子供が障害児の可能性が高いことも覚悟する必要があります。
あらゆる困難を打破する覚悟がなければ、幸せな結婚生活は送れません。
いとことの結婚を考えている人は、これらのことを念頭に置いて、自分たちの未来を切り開いていってくださいね。