別居婚のメリット&デメリットを完全公開!別居婚に向いている人とは

「別居婚」という言葉を聞いたことはありますか?
別居と聞くとマイナスイメージがありますが、一般的には前向きな理由で別々に住むのが別居婚です。
理解できない人もいるでしょうが、最近は別居婚や週末婚というスタイルを選択するカップルが増えています。
この記事では、別居婚のメリットやデメリットについて解説します。あなたには別居婚が向いているか、チェックしてみてください。
Contents [hide]
別居婚とは
別居婚とは、入籍して婚姻関係にある夫婦が別々に暮らすことです。
別居婚は、夫婦それぞれがお互いの価値観を尊重するために別居するスタイルなので、基本的に夫婦仲が悪いわけではありません。
週末のみ一緒に暮らす「週末婚」も、別居婚の形態の1つです。
夫婦生活は人によってさまざまですが、別居婚を選ぶことで、夫婦関係が上手くいくケースも少なくありません。
夫婦が別居婚を選ぶ理由
夫婦が別居婚を選ぶには、いくつかの理由があります。
主な理由を3つ挙げていきます。
転勤や職場環境といった仕事の事情
別々に暮らしたいわけではなくても、仕事の都合で別居婚を選ぶ夫婦もいます。
たとえば夫が転勤族の場合、妻と子どもは家に残り、夫が単身赴任するケースは珍しくありません。
また、夫と妻の職場が東京と福岡など、通勤できないくらい離れているときも別居婚を選ぶ夫婦がいます。
相手に縛られたくない
夫婦間の愛情はあっても、一緒に暮らせば生活スタイルを制限されてしまうため、別居婚を選択する夫婦もいるようです。
たとえば、急に飲みに誘われて帰宅が遅くなると、夜ご飯の支度や眠りの妨げになるなど、いろいろと相手に気を使ってしまいますよね。
休日も出かけるときは、パートナーに一声かけなければなりません。
結婚しても自由を失いたくない男性や女性は、別居婚を選ぶことがあります。
離婚を視野に入れている
相手が不倫したり、お互いに愛情が冷めてしまったりしたとき、すぐには離婚せず、まずは別居する夫婦もいます。
別居することによってお互いに冷静になり、やり直すという道を選べるかもしれません。
また、熟年夫婦の場合は夫の定年退職を機に離婚を考える人も珍しくないようです。
離婚相談に訪れるのは断然奥様の方が多いようですが、すぐに離婚という決断を下さず、別居婚に切り替えることによって、お互いのありがたさを再確認することもあるでしょう。
いいこともある!別居婚のメリット
別居婚には賛否両論あります。夫婦なのに別居するなんておかしいと思う人が多いでしょうが、メリットもたくさんあるのです。
まずは別居婚のメリットを見ていきましょう。
自由な生活を送れる
夫婦として同じ家で生活をすれば、自由はある程度制限されます。
しかし、別居婚であれば、自分のスケジュールはすべて自分でコントロール可能です。食べたいものを食べ、見たいテレビを見て、寝たい時間に寝ることができます。
また、「今日何時に帰る?」「早く帰ってね」と相手に縛られずにすみます。
結婚しても自由な生活を失いたくない人は、別居婚にメリットを感じるでしょう。
新鮮な気持ちでお互いに会える
新婚の頃は新鮮な気持ちで暮らせても、月日が流れるとマンネリになってしまいます。
しかし別居婚をすれば、一緒にいることが当たり前ではないので、新鮮な気持ちを持ち続けることができます。
いつも新鮮な気持ちで会えますので、付き合いたての恋人と同じような感覚になり、幸せな気分でいられるでしょう。
毎日顔を合わせると喧嘩するようなカップルにとっても、新鮮な気持ちから相手を大事な存在と認識できることは大きなメリットです。
仕事や趣味に集中できる
仕事に没頭したくても、夫婦共働きであれば家事の分担もあります。
別居婚であれば帰宅時間を気にせずにすみますので、思う存分仕事に打ち込むことも可能です。別居婚といっても既婚であるため、社会的な信頼度は高いまま、自由を手に入れられます。
また、趣味に集中したい人にも別居婚のメリットがあります。
自分だけの時間として、好きなときに好きなだけ趣味に没頭することができるのです。一緒に住んでいなければ、パートナーに自分の趣味をとやかく言われることもありません。
やりたいことに集中できるということは、別居婚の大きなメリットです。
一から生活環境を変える必要がない
結婚して同居するようになると、生活環境が変わります。
実家から離れることや、友達とは疎遠になってしまう人もいるでしょう。結婚することによって生活環境を一から変えると失うものもあります。
今の生活環境を変えずに婚姻関係だけ結びたい人には、別居婚がふさわしいでしょう。
実家にいることもできる
別居婚であれば、実家に住み続けることもできます。たとえば親の介護が必要な状態なら、一緒に住むことでいつでも世話ができます。
夫婦の家で同居するという方法もありますが、お互いに気を使うかもしれません。
別居婚して実家に住めば、親を近くで見ていられるので安心です。
うまくいかないこともある!別居婚のデメリット
別居婚にはメリットもありますが、離れて暮らすことによるデメリットもあります。
次は、別居婚の主なデメリットについて確認していきましょう。
不倫される可能性が高い
別居することによってお互いの生活を干渉することがなくなるため、配偶者以外の異性と食事や飲みに行く機会が増えるかもしれません。
もし不倫しても、帰宅して妻や夫の顔を見なくてすむため、同居のケースよりも罪悪感が湧きづらくなります。
別居婚をすることによって、不倫される可能性が高くなるのは、大きなデメリットです。
生活費が2倍になる
夫婦が別々に住むと家賃や光熱費がそれぞれ必要です。単純に毎月の生活費が2倍になるので、収入を貯金に回せないかもしれません。
また、夫婦が一緒に住むことによって、お互いに無駄遣いをしないかチェックし合うことができますが、別居婚はそうもいきません。
浪費家の人が別居婚すると、注意する人が近くにいないため、お金を使いすぎてしまう可能性もあります。
離婚する可能性が高くなる
厚生労働省の「同居をやめたときから離婚成立までの期間に関する調査」によると、別居してから1年未満で離婚した夫婦の割合は82.5%ということです。
参考元:厚生労働省「平成21年度「離婚に関する統計」の概況」
はじめから別居婚を選んだカップルには該当しないかもしれませんが、別居することによって心が離れてしまう人が多いことを示す数値であることには変わりありません。
別居するときに離婚を視野に入れている人も多いでしょうが、1年以内に約8割の夫婦が離婚するということは、別居して冷静になってもやり直すのは難しいのかもしれません。
別居婚に慣れてくると、電話やメールでマメに連絡を取らなくなる可能性もあります。連絡の頻度が低く、会う機会も少なければ、心の距離が離れてしまうのも仕方ありません。
お互い何のために結婚しているのかわからなくなり、離婚を考えるようになる人もいるでしょう。
子供がいる場合は寂しい思いをさせる
両親が別居すると、子供は寂しい思いをすることになります。
単身赴任のようにやむを得ない事情がある場合は仕方ありませんが、自由な生活を送るための別居婚は子供に理解してもらえないでしょう。
父と母、どちらと一緒に住むのか選択を迫られた子供は、1番の被害者かもしれません。
別居婚に向いている人とは
別居婚には向き不向きがあります。
別居婚に向いているのは、次のような人たちです。
経済的に自立している
別居婚は、同居する夫婦よりも固定費や光熱費などの費用がかかります。
そのため、お互いが経済的に自立していることが必須条件です。十分な収入がなければ、別居婚には向いていません。
お互いをあらゆる面で信頼している
信頼関係を築き上げている夫婦であれば、離れて暮らしても安心です。
自由を満喫できる別居婚という形を取っていても、相手を思いやる気持ちがあるため、浮気など相手を裏切るような行動は取らないでしょう。
お金の使い方にも信頼をおけるパートナーであれば、将来の貯蓄に困ることもありません。
周囲の目が気にならない
別居婚が増えてきているといっても、まだまだ一般的なスタイルではありません。そのため、別々に暮らしていると、職場や友達から好奇の目で見られるでしょう。
「本当は夫婦関係がうまくいってないんじゃないか…?」と、マイナスな方向に勘ぐられる可能性もあります。
別居婚は、周囲が何を言っても気にしないような人に向いています。
別居婚を選ぶなら2人でゆっくり話し合うことが大事
結婚しても自分の生活スタイルを変える必要がなく、いつまでも新鮮な関係でいられる別居婚ですが、別々に住むことで2人の心が離れてしまっては意味がありません。
別居婚を選ぶ前に、別居する理由や別居期間、子供が生まれたときにどうするかなど、まずは2人でじっくり話し合う時間を持つことが大事です。
お互いがしっかりと納得したうえで別居婚を選びましょう。
- 別居婚とは夫婦が同居せず別々に暮らす結婚スタイルのことである
- 別居婚を選ぶのは仕事上の理由や相手に縛られたくないという理由が多い
- 別居婚のメリットには、自由な生活を送れることやお互いに新鮮な気持ちで会えることなどがある
- 別居婚のデメリットには、不倫や離婚にいたる可能性が高いことが挙げられる
- 別居婚が向いているのは、お互いをあらゆる面で信頼し、周囲の目が気にならない夫婦である