「愛されたい」と感じるのはなぜ?愛されたい症候群の原因や克服法を解説
人からの愛情を感じると、嬉しい・幸せな気持ちになります。
そのため「人に愛されたい」と思うのはごく自然な欲求です。
しかしこの思いが過剰になった場合「愛されたい症候群」と呼ばれる症状を起こしてしまうケースも。
そこで今回は「愛されたい症候群」の詳しい解説とともに、その原因や克服方法を紹介します。
Contents
「愛されたい」「必要とされたい」と感じるのはなぜ?
なぜ女性は「愛されたい」「必要とされたい」と強く感じる人が多いのでしょうか。
ここでは、他人からの愛情を欲する心理について解説していきます。
自分の価値を確認したい
他人から愛されることが多いと、自然に自信へと繋がっていきます。
好きな人からはもちろん、恋愛感情がない相手からでも愛情を向けられれば、自分の価値を確認できるのです。
つまりは、よほど苦手なタイプの相手でなければ、愛情がほしいというのは自然な感情です。
愛されたい心理が満たされる程、自己肯定感も向上していき、日々が充実したものと感じるでしょう。
特別扱いされたい
人は深層心理として、自分が主人公になりたいという気持ちを秘めています。
その気持ちを満たすには、自分を特別扱いしてくれる相手が必要で、そうした相手に出会えると信頼感を覚える傾向にあるのです。
逆に、愛されたい・特別扱いされたいという自分の希望を満たしてくれない相手からは、自然と心が離れていくケースも多いでしょう。
必要とされる安心感を得たい
人は他人から必要とされたり頼られたりすると、心が満たされ幸せな気持ちになる傾向があります。
また、必要とされていると確信が持てると、自分自身を肯定できて安心感も生まれるのです。
自分は相手からどう思われているのか考えると、不安になってしまう人も多くいます。
そのため「必要とされる」ことで安心感を求めるのは、自然な感情といえるでしょう。
愛されたい症候群とは?
「愛されたい症候群」とは、人からの愛情を過度に求めてしまう状態のことです。
人に愛されたいと思うのは自然なことですが「愛されたい症候群」になると行動が過激になり、相手に迷惑をかけることも。
常に人から愛情を受けたり、相手に愛情確認をしないと不安が強くなり、メンタルを壊してしまう人もいます。
「症候群」と名前が付いていますが、病気ではありません。
しかし、その言動が周りから見ると病的にも感じてしまい、このような名称が付いたと言われています。
愛されたい症候群になる原因とは?
人からの愛情を求めるのは自然なことですが、なぜ「症候群」と呼ばれるほど過度に愛情を欲するようになってしまうのでしょうか。
ここでは「愛されたい症候群」になる主な原因について解説します。
自分で自分を愛せない
「愛されたい症候群」の人がもつ特徴とされているのが、自分自身を愛せない・自己肯定感が極端に低いことです。
自分自身の価値がわからないため、周りからの愛情を受けることで、自己評価の低さを埋めようとします。
しかし、自分が納得できるレベルの愛情を得られないと、もっとかまって欲しい、もっと評価して欲しいと求め方が過剰になっていく傾向があるのです。
過去にトラウマとなった恋愛がある
辛い恋愛経験も「愛されたい症候群」の原因になり得ます。
恋人に浮気をされた・酷い別れ方をしたといったトラウマがあると、また裏切られるかもというマイナス思考で、常に愛情を確認していないと不安になってしまうのです。
なかには、自分が愛しても裏切られたら損をすると、男性にばかり愛情を求める人もいます。
さらに、強い束縛行動に出るケースもあり、結果的に男性が離れていき、また人が信じられなくなる負のループが起きることも少なくありません。
裏切られた経験がある
恋愛のみならず、家族や友人から裏切られた経験がある人も「愛されたい症候群」になる可能性があります。
他人を信じる気持ちが極端に少ないため、相手の愛情を常に確かめていないと不安になってしまうのです。
また相手からの愛情表現にも否定的な態度をとってしまい、それにより相手が離れていくと「やっぱり自分は愛されないんだ」と更に落ち込んでしまうケースもあります。
幼少期の愛情不足
子どもの頃に、親からの愛情が充分に得られなかった場合も「愛されたい症候群」を引き起こす原因のひとつとなります。
愛情を得ていたとしても、むりに良い子を演じていたなど、自分を押し殺していた人も、他人からの愛情を過剰に求める傾向が。
愛情不足を感じて育った場合は、相手がいくら愛情を示してくれたとしても「もっと愛して欲しい」と求め、なかなか心が満たされません。
結果、相手は疲れてしまい離れていく結果となることがあるのです。
【診断】あなたは愛されたい症候群?
もしかしたら自分も「愛されたい症候群」かも?と、気になる人もいらっしゃるかと思います。
ぜひ以下の診断で「愛されたい症候群」かのチェックをしてみましょう。
全てYESかNOで答えてみてください。
- 自分に自信がない
- 自己主張が苦手
- すぐ相手の意見に合わせてしまう
- 1人の時間は孤独感を感じるので苦手だ
- SNSをマメに更新する
- 自分が愛するよりも人から愛されたい
- 幼少期は手間のかからない「良い子」だった
- 恋愛も友情も人に依存しがち
- 趣味と呼べるものがない
- 常に人の目が気になる
いかがでしたでしょうか。
YESが2~3個ほどであれば「愛されたい症候群」の可能性は低いといえます。
それ以上は多ければ多いほど「愛されたい症候群」である可能性が高くなっています。
特に5項目以上当てはまる人は、この先の人間関係での悩みを軽減できるように、次の項で紹介する「愛されたい症候群」の克服法を参考にしてみてください。
愛されたい症候群の克服方法とは?
「愛されたい症候群」は、精神的な辛さがあるため克服したいと思う人が多くいるのです。
ここでは「愛されたい症候群」を克服したいときに、試してほしいおすすめの対処法を紹介します。
愛情に見返りを求めない
「愛されたい症候群」になると、愛情には見返りがあるのが当たり前と考えるようになってしまいます。
そのため、納得いく形で愛情を感じられないと、悩みイライラして相手に当たったり愛情の押し付けを行うようになるのです。
これを改善するには、まず相手からの見返りを求めないことが大切になります。
自分が示した愛情に対して、相手が与えてくれる感謝や愛情の言葉を素直に受け取り、それを信じていきましょう。
もっと欲しいと感じてしまうかもしれませんが、今くれた愛情をしっかりと受けとめ大切に思うことで、過度な見返りを求める心は減っていきます。
自己肯定感を高める
自分自身の価値を認め、自己肯定感を高めることは「愛されたい症候群」克服への近道になります。
もともと自分に自信がないからこそ「愛されたい症候群」になってしまった人にとっては、難しいことかもしれませんがここを乗り越えることが大切です。
まずは小さな目標を立て、それをこなしていくことで自分を褒める習慣をつけ、自己肯定感を高めていきましょう。
自分磨きや思い切ってイメチェンをするのも、気持ちの切り替えになるのでおすすめです。
恋愛以外で夢中になれるものを見つける
「愛されたい症候群」の人は、恋愛依存症になっている可能性があります。
そこで、恋愛以外でなにか自分が夢中になれるものを探してみましょう。
趣味を見つけて没頭するのも良いですが、ボランティア活動のように自分自身が周りの人の役に立っているという感覚を掴むのもおすすめです。
こうした心の充実感が「愛されたい症候群」克服への、第一歩となります。
身近な愛情に目を向ける
「愛されたい症候群」の人は、愛情や幸せに対する渇望ゆえ目にしっかり見える大きな愛情以外を見逃しがちです。
しかし、愛情や幸せは小さなものが身近にあふれているので、それらに目を向けることで渇望感を少しずつ満たしていきましょう。
近所の人から挨拶や、同僚から言われた「ありがとう」の言葉なども愛情の一種です。
こうしたものが可視化できるように、手帳や日記帳などに今日あった愛情を感じること、嬉しかったことを書き出していくのを習慣にしてみてください。
徐々にものごとをポジティブに考える習慣がつき、心の渇望も和らいでいきます。
愛されたい気持ちを満たしてくれる人と出会うには
誰かに必要とされたい、愛されたい気持ちが強い人にとって、恋人はとても重要な存在になり得ます。
過去にトラウマがあったとしても、新しい出会いを通してあなたの心に光が差すこともあるでしょう。
欲求だけを悶々と抱え込まず、ぜひ新たな一歩を踏み出してみませんか?
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心からあなたを愛してくれる素敵な人と出会えますように。
愛されたいと思うのは自然な感情!気持ちを上手くコントロールしてポジティブに人を愛せるようになろう
愛されたいと願うのは、人間の自然な感情です。
しかし「愛されたい症候群」の人は、愛情を求めるあまりに感覚がマヒしまい、大きな愛情以外で満足できなくなってしまっています。
そんなときは、一度落ち着いて自分の周りを見渡し、小さな愛情や幸せにも目を向ければ、自分に自信を持ったり、愛情への渇望感を満たせたりできるのです。
自分の感情を上手くコントロールして、素直に愛し愛されるポジティブな愛情を手に入れていきましょう。
- 愛されたいと願うことは誰もがもつ自然な感情
- 愛情を過剰に求めてしまう場合は「愛されたい症候群」の可能性あり
- 自分を愛し認めるのが克服への第一歩
- 小さな愛情や幸せに目を向ける習慣をつけると心が満たされるようになる