【大学生必読】学生結婚のメリット&デメリット・親の説得方法とは?
高校生でも大学生でも、恋人と時間を過ごす中で「この人と結婚したい」という気持ちが湧いてきたことがある人は多いのではないでしょうか。
実際に民法で定められた結婚年齢に達していれば、学生であっても結婚することは可能です。
しかしお互い大学生の場合、即結婚というわけにはいかないのが難しいところ。
今回の記事ではそんな学生さんのために、学生結婚のメリット・デメリットを紹介していきます。
また、両親の説得方法や学生結婚に必要な手続きも解説していくので、結婚を考えている大学生は必見です。
Contents
学生結婚を決意するカップルのきっかけ
大学生同士の場合、「結婚」の二文字はまだまだ遠い未来と感じる人がほとんどです。
とはいえ、現役大学生同士で結婚するカップルも少なからず存在しています。
そんな「学生結婚」を決意したカップルのきっかけについて見ていきましょう。
お互いに運命を感じる
お互いに強く運命を感じたことがきっかけで、「学生結婚」を決意するカップルがいます。
とくに若いうちは気持ちが盛り上がりやすく、その勢いで結婚まで踏み切ってしまうケースも少なくありません。
たとえ勢いで入籍したとしても、本当に気の合う運命の相手ならば問題はないでしょう。
しかし、一時的な気分の盛り上がりだけで結婚を進めた場合、卒業後すぐ離婚してしまう可能性があります。
最悪の結末を迎えないためにも、今の気持ちは「恋」に酔っているだけではないのか、結婚前によく見極めることが大切です。
女性の妊娠が発覚する
学生結婚のきっかけとしてやはり多いのが、妊娠が発覚したケースです。
子どもができた責任をとるために結婚を決意することは、自然な流れともいえるでしょう。
望んだ時期の妊娠ではないかもしれませんが、結果的に末永く上手くいくこともあるため、必ずしもネガティブなきっかけとはいいきれません。
同棲して2人の相性の良さに気付いた
一人暮らしの多い学生同士の場合、そのままどちらかの家で同棲をはじめるカップルもいます。
一緒に暮らしているうちにお互いに居心地の良さを感じ、このまま結婚したいと思うケースは案外多いものです。
実際2人での生活が上手くいっているだけに、「結婚しない理由が思いつかない」という人もいるかもしれませんね。
学生結婚のメリット
学生結婚で得られるメリットは以下のとおりです。
人生を共にする時間が長くなる
当たり前ですが、早く結婚すればするほどパートナーと一緒にいる時間は長くなります。
現在、男性・女性ともに平均寿命は80歳を超えています。
つまり20歳で結婚すれば、60年近く人生を共にすることができるというわけです。
なかなか一般的な夫婦では迎えることができない「ダイヤモンド婚式」を、一緒に祝える可能性があるのは嬉しいポイントでしょう。
とにかく大好きな人と少しでも長く一緒にいたい、と考えている人にとって学生結婚は理想的な結婚スタイルといえそうです。
出産・子育てに体力的な心配が必要ない
学生結婚は、出産や子育ても若いうちに経験する可能性が高いです。
出産・子育ては思っている以上にエネルギーが必要です。
そのため、若いうちに出産・子育てができるのは体力的に大きなメリットとなります。
子どもがたくさん欲しいという場合も、若いうちの結婚なら余裕をもって人生設計が立てやすいでしょう。
学費が免除になる可能性がある
学生結婚をすると、学校の学費免除や減免が認められる可能性があります。
国立大学では学生結婚の有無に関わらず、条件に合致していれば学費免除の申請をすることが可能です。
私立大学の場合は、個々の大学によって対応が異なります。
どちらにせよ、必要な書類を揃えて申請する必要があるため、結婚前にしっかり調べておくのがおすすめです。
学生結婚のデメリット
好きな人といち早く夫婦になれる学生結婚ですが、良いことばかりではありません。
結婚する前には、次のデメリットについてよく話し合うことが大切です。
お金に余裕がない
学生同士の結婚でもっとも問題となりやすいのが経済面です。
学生を続けるのであれば、勉強とアルバイトの二重生活は免れません。
どちらかが就職するにしても、すぐに余裕のある生活は難しいでしょう。
安定した結婚生活を送るには、お互いの実家からの協力が必須といえます。
就職活動が不利になる可能性がある
残念ながら、現在の日本では学生結婚に対する理解は少ないです。
そのため、就職活動の際に不利に働いてしまう可能性があります。
「経済基盤がないまま結婚するなんて計画性は大丈夫か」、あるいは女性の場合「出産ですぐに辞めてしまうかも…」と、採用に二の足を踏まれてしまうケースがあるのです。
とはいえ、結婚したうえでのライフプランをしっかり持っている、ということを企業側にアピールできれば「学生結婚」を評価につなげることもできるかもしれません。
友達と疎遠になる
学生とはいえ「結婚」すれば家庭が生活の主体となります。
子どもがいれば生活サイクルも子育て中心になりますし、生活のためにアルバイトや仕事も増やさなければならないかもしれません。
そのため、未婚の友人たちとは疎遠になってしまう可能性が高いです。
結婚によって、他の学生たちと同じような生活ができなくなるということはしっかり頭に入れておくべきでしょう。
周囲から祝福されにくい
大学生同士の結婚は残念ながら周囲から祝福されにくい傾向があります。
とくに親は学費を出し、未だ子どもたちの面倒を見ている立場です。
「結婚は社会人になってからでもいいのでは?」「今はしっかり勉強してほしい」と反対するのも当然でしょう。
他人であればそれ以上に厳しい目で見てくる可能性もあります。
周囲の反対を押し切って結婚するのは、経済的にも精神的にもかなりの苦労を伴います。
幸せな結婚生活を送りたいのなら、親の協力は必要不可欠です。
できれば両親を説得した上で結婚に踏み切ることをおすすめします。
学生結婚を叶える!両親の説得方法
社会人同士の結婚と比べると、スムーズにいかないことが多い学生結婚ですが、親の協力が得られればこんなに心強いことはありません。
とはいえ、若い2人が心配だと最初から賛成する両親は少ないでしょう。
安心して結婚生活を送るためにも、ぜひとも両親を説得することをおすすめします。
親から結婚の承諾を得るには、
- 結婚したい理由
- 結婚生活の具体的なプラン
以上の2点はしっかりと説明できるようにしておくべきです。
また、他にもさまざまなことを聞かれるかもしれませんが、その質問に真剣に答えていくことも大切です。
真摯に諦めない姿勢を見せれば、そのうち両親も納得してくれるかもしれません。
どうしても説得できなかったという場合は、結婚自体を考え直すか、あるいは2人だけで生きていく覚悟を決める必要があるでしょう。
学生結婚に必要な手続き
学生結婚に必要な手続きは以下のとおりです。
- 婚姻届
必要事項を記入して、最寄りの市区町村役場に提出します。
提出の際は、婚姻届の他に写真付きの身分証明書や届出人の印鑑などが必要のため、提出先に問い合わせて必要書類を確認しましょう。
- 戸籍謄本
婚姻届の提出先は、夫婦どちらかの本籍地・住所地の役場に限られます。
本籍地と届け出先が異なる場合は戸籍謄本が必要です。
戸籍謄本は本人の本籍地で取得します。
郵送での取り寄せや、マイナンバーカードを使ったコンビニでの発行も可能です。
- 転出届・転入届
引っ越す場合は旧居の役場に「転出届」を、新しい住所地の役場に「転入届」を提出します。
同市区町村内の引っ越しであれば「転居届」のみでOKです。
- ライフラインの登録変更
電気・ガス・水道・インターネット回線など、ライフラインの停止・開始の連絡、登録変更などが必要になる場合があります。
- 大学への届け出
姓を変更する場合は、学生証や奨学金関連の改姓手続きが必要です。
学生結婚すると扶養を外れるケース・外れないケースがある
大学生の場合、多くの人が親の扶養に入っているでしょう。
結婚してしまうとこの扶養から外れなければならないのか、と思うかもしれませんが、基本的に扶養と戸籍は関係ありません。
そのため、収入が認定基準内であれば扶養から外れることはないのです。
ただし、その場合は生計が同一であること(親が子の生活費を負担している)、子どもの収入が基準額以下であることの証明が必要です。
逆に一定以上の収入がある場合は扶養を外れ、自身で各種保険料などを支払わなければなりません。
勢いだけで学生結婚すると後悔するかも…
彼氏・彼女といち早く夫婦になれる「学生結婚」。
そんな若いうちの結婚や夫婦生活に憧れる人も多いでしょう。
しかし、結婚となると2人だけの問題ではありません。
親の反対、経済的余裕のなさなど、精神的にも金銭的にも解決すべき課題が多いのが学生結婚の現実です。
祝福される結婚をしたいなら、今本当に入籍すべきなのかよく考えることが大切。
勢いに任せて結婚すると後悔することになりかねません。
一度冷静になって、周囲の意見をよく聞いてみてください。
それでも学生結婚という選択をするのなら、親をしっかり説得することが大事です。
周囲の理解と協力が得られれば、きっと幸せな結婚生活を送ることができるでしょう。