嫉妬とは|嫉妬してしまうのはなぜ?考えられる原因や嫉妬心を減らす対処法も
嫉妬心は誰にでもあるものです。
とはいうものの、できれば他人を羨んだり優秀な相手と自分を比べてイライラしたりはしたくないもの。
嫉妬ばかりしている自分が嫌だと悩んでいる人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、嫉妬してしまう原因や嫉妬心を減らすための対処法を紹介していきます。
Contents
そもそも「嫉妬」とは?
そもそも嫉妬とはどういう心理状態なのでしょうか。
「嫉妬」は、相手を羨みさらには憎んでしまうという意味を持つ「妬み」「嫉み」の言葉が合わさった言葉です。
自分より優れた人や優遇されていると感じる人に対して、羨ましいと思うと同時に憎い・ずるいといったネガティブな感情が湧いてくることを意味します。
恋愛関係にある人と他の人が親しくしているときに感じる「ヤキモチ」も嫉妬の一種です。
うらやましい、憎いという気持ちがポジティブに働けば、嫉妬の対象を超えようという原動力になることもあるでしょう。
しかし、嫉妬に苛まれ後ろ向きな気持ちのままでは、自分の感情に振り回されるだけ。
前向きに人生を過ごすためには、嫉妬心を上手くコントロールすることが大事なのです。
嫉妬してしまう原因
そもそも私たちはなぜ他人に嫉妬してしまうのか、主な原因は以下の通りです。
自分に自信がない
自分に自信がないとき、人は嫉妬しやすくなります。
自己肯定感が低くなっているため、他人がみな自分より優れているように見えてしまい、「どうせあいつのほうが自分より好かれている」「自分よりも要領よく過ごしている」といった嫉妬心が湧き上がってしまうのです。
恋愛や婚活、仕事などが上手くいっていないと、こうした嫉妬心が強くなりがちなので要注意です。
プライドが高い
プライドが高い人も嫉妬しやすい傾向にあります。
プライドが高い人はそもそも負けず嫌いであり、他人が自分より優れていること・注目されていることが許せません。
ゆえに、自分の劣等感を刺激するような存在がいると妬ましく思えてくるのです。
独占欲が強い
独占欲が強い人も嫉妬しやすくなります。
友達や恋人が他の人と仲良くしていること自体が許せず、自分よりも親しそうな相手には嫉妬心を隠しません。
行き過ぎた嫉妬心のせいで「あの子ともう話をしないで!」などと、相手の交際関係を縛るような行動に出ることも少なくないのです。
人間としての本能
嫉妬心はある程度は人間としての本能ともいえます。
人間といえど動物の一種であり、強者と弱者の関係を意識せざるを得ません。
この世界で有利に生きるには「強者」になる必要があり、ゆえに自分よりも強者が出現すると羨ましい、憎い、と思ってしまうのです。
男性としての本能
男性の嫉妬心は肉体的なものに向きやすいことがわかっています。
例えば、自分よりも背の高い男性、自分よりフィジカルの強い人といった、肉体的に優位な存在に対して嫉妬心が湧きやすいのです。
これは、自分の子孫を残したいという本能が「自分よりも強そうなオス」を邪魔者として判断してしまうからだと考えられています。
女性としての本能
一方、女性の場合は精神的な関係性に嫉妬心を抱きやすいといわれています。
昔の女性は子どもを育てる立場であり、狩猟する男性が食料を持ってくることが命綱だったため、関係が崩れれば一気にピンチに陥る可能性がありました。
そのため、本能的に相手の愛情が他に向いてしまうことに不安を覚えてしまうのです。
嫉妬心への対処法
やっかいな嫉妬心へはどう対処すべきなのでしょうか。
自分や周囲を困らせないためにも、上手な嫉妬への対処方法を知っておきましょう。
嫉妬していることを自覚する
嫉妬心をコントロールするためには、まず嫉妬していることを自覚しましょう。
嫉妬はみっともない感情だと考える人が多いため、素直に認めるのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、嫉妬の自覚がなければ対処することもできないでしょう。
羨ましいと思った相手が憎くなってしまうのは、どんな人にでもあることです。
「今嫉妬してるかも…」と自覚できたら、決して自分を責めずに「あの人のことが羨ましいんだな」とまずは冷静に自身の気持ちを見つめなおすことをおすすめします。
人と比べない
嫉妬心を減らしたいのなら人と比べないことを心がけましょう。
相手を自分より優れていると思うから、嫉妬心は生まれてくるのです。
人は人、自分は自分、とある程度割り切ることが、嫉妬心からの解放につながります。
他人のものさしで測るのではなく、自分がどうしたいかを基準にしていけば比較して苦しむことも少なくなるでしょう。
SNSに触れる時間を減らす
SNSは一種の嫉妬製造機です。
SNSばかり見ていると、自分よりも美しい人、お金持ちな人、人生がうまくいってそうな人しかいないように思えてくるものです。
SNSの情報に振り回されてしまうなら、できるだけ「見ない」のがベストでしょう。
全く見ないことが難しいなら、「SNSをあまりチェックしない人」としてのキャラを確立するのがおすすめです。
自分について振り返る
嫉妬心を減らすには、他人ではなく自分について振り返るのがおすすめです。
他人の優れているところを気にするのではなく、ぜひ自分の長所や頑張っている部分に目を向けてください。
結構自分にもいいところがあるな、と気付けたら嫉妬心からも自由になれるはず。
ネガティブに考えるのではなく、あくまで客観的に自分自身の美点を見つけましょう。
いくつか自分のこだわりを見つける
嫉妬心に振り回されたくないなら、いくつか自分のこだわりを見つけるとよいでしょう。
例えば、部屋のインテリアにこだわってみる、コーヒーの入れ方にこだわってみるなど、人間関係の外で熱中できるような物事を見つけられれば、他人へ意識があまり向かなくなるはずです。
あえて諦めの言葉を口に出す
あえて諦めの言葉を口に出すのも、嫉妬心のコントロールに役立ちます。
「〇〇に負けるのは仕方ない」「どうでもいいや」と諦めの言葉を口にすれば、それが意識にのぼり本当にどうでもよくなってくるからです。
嫉妬するのはどこかで諦めきれない気持ちがあるからでしょう。
しかし「どうでもいいのだ」と受け入れることで、相手にこだわってしまう気持ちを和らげることができるはずです。
嫉妬心を自覚しているのならそれは改善への第一歩!対処法を試して嫉妬心を沈めていこう
嫉妬は誰にでもある感情ですが、行き過ぎると自分自身の生活に悪影響を及ぼしかねません。
嫉妬心に振り回される前に、ぜひ上手なコントロール法を覚えておきましょう。
「自分は相手に嫉妬している」ということが自覚できれば、改善への第一歩です。
また、対処法を試しても嫉妬心がおさまらないという場合は、カウンセラーや臨床心理士などの専門家に相談してみるのも1つの手でしょう。
嫉妬する自分を冷静に分析し、対処していくことをおすすめします。
- 「嫉妬」とは羨ましい気持ちと同時に、憎い・妬ましいといったネガティブな感情が湧いてくること
- 自分に自信がない・プライドが高い・独占欲が強いタイプの人は嫉妬しやすい
- 嫉妬心をコントロールしたいなら、嫉妬していることを自覚し人と比べないよう心がけることが大事