【据え膳食わぬは男の恥】 女性の本音からひも解く男性の対応の正解は
「据え膳食わぬは男の恥(すえぜんくわぬはおとこのはじ)」という言葉があります。
かつて、男性たちがこの言葉を口にしながら、女性たちを食事にたとえて「出された食事を食べないのは失礼だ」と片っ端から手を出してきた時代がありました。
時代が移り変わった今、男女の関係性も女性の考え方も大きく変わってきています。
この言葉は現在もアリなのか、ナシなのか。
賭けに出て失敗しないよう、どちらが正解の行動といえるのかを検証してみました。
Contents
「据え膳食わぬは男の恥」の意味とは
「据え膳食わぬは男の恥」とは、『目の前に出された料理に手をつけないのは男の恥』という言葉が転じて、女性の方から積極的に誘う情事に応じないのは男として恥ずかしいという意味があります。
かつては「女性のアプローチにはその気がなかったとしても乗れ」というのが定説としてあったのです。
ことわざの語源・由来
「据え膳食わぬは男の恥」ということわざは、『夏祭浪花鏡』という、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目からきたという説があります。
『夏祭浪花鏡』には、女性を表す「据え膳」と、毒を持った河豚の汁という献立に対し「据え膳と河豚(ふぐ)汁を食わぬは男のうちではない」という台詞が登場します。
度胸のある男ならひるまず手を出せ、という当時の粋な行為が表現されています。
類義語と対義語
他にも男性が自分の行いを正当化する言葉として、
- 厭じゃ厭じゃは女の癖
- 厭と頭を縦に振る
- 入り豆と小娘はそばにあると手が出る
などがあります。
このことわざから、手を出すことが礼儀であるかのような文化も読み取れます。
対義語はこれまで作られてきませんでしたが、文化が変わってきた現代、そろそろそんな言葉ができてもおかしくありません。
英語で表すと?
このような男女の関係を言い表した英語のことわざに、
It is time to set in when the oven comes to the dough.
直訳:かまどの方がパン生地のところへやってきたら、パン生地をかまどへ入れてやるべきだ
というものがあります。
女性を据え膳にたとえているのか、かまどにたとえているのかの設定の違いだけであって、意味合いはほぼ変わりません。
「据え膳を食わない男性」に対する女性の本音2パターン
「据え膳 = お膳立てした女性」を「食わない = 手出しをしない」男性を、仕掛ける側の女性は実際どう思っているのでしょう。
マイナビウーマンが以前行ったアンケート調査によると
Q. 恥だと思うか?
- 「思う」 ・・・ 18.3%
- 「思わない」 ・・・ 81.7%
参考元:https://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150904/Escala_20150904_5184156.html
という結果が出ました。
この回答にはどのような理由があるのでしょうか。
「恥だと思わない派」硬派で男らしい!
- 我慢することが男らしさ
- 誰でも迫ってきたら受け入れるという男は浮気をする
- 男だって選ぶ権利がある
こちらの意見は総じて、男性が「手を出せない」のではなく「出さない」という印象が強く出ています。
- 相手の女性を性の対象だけと思っていないからこそグッと我慢する
- 大切な女性がいるからこそ他からの誘いには乗らない
- 好みでない相手には期待をさせない
など、硬派で男らしいからこそ手出しはしない、女性たちは彼らのそういった態度に好感触を得ています。
「恥だと思う派」手を出さないなんて男らしくない!
- 勇気を出した女性に恥をかかせないでほしい
- 行動力がないように感じる
こちらは男性が「手を出せない」という印象が強く、男なら勇気を出すべきだ、という昔ながらの固定観念と、勇気を出したのに肩透かしをくらった女性側に焦点をあてている意見が見受けられます。
男性は女性のプライドを傷つけるべきではない、ということも含まれているのでしょう。
Yahoo!知恵袋で検索してみても、その議論は多くかわされています。
「相手に失礼」「それくらいの度量でいろ」という意見から、病気を移される心配まで、幅広く話し合われているのをみると、多くの男性がこのシチュエーションに遭遇していることがうかがえます。
据え膳食わぬ男たちの本音
実際に女性の誘いを断る男性はいます。
男性はどのような理由で「食わなかった」のか、現実的な本音を見ていきましょう。
誰でもいいわけじゃない
当然ですが、大半の男性はセックスできれば「誰でもいい」というわけではありません。
容姿の好み、性格、雰囲気…挙げればキリがありませんが、断る権利、選ぶ権利は男性にもあるのです。
関係を持つことは、単純なことではありません。
そこから交際がはじまることもあるし、場合によっては結婚につながるなんてこともあります。
女性は関係を持ったことで、当然交際を意識します。
いくら女性から迫ってきたからといって軽い気持ちで手を出した場合、無下に扱ったと評判を落とすのは男性です。
そして、男性はナイーブな生き物です。
好きではない女性では抱けない、ということもあります。
周囲の目を気にして
アプローチされた相手が職場の人や身近な存在だった場合、手を出してしまった後のことも男性は考えています。
交際に発展すれば問題はありませんが、もし勢いだけで体から入ってしまい、お互いがしっくりいかなかった場合の気まずさは計り知れません。
最近では「酔うと一夜限りの恋をする」ことが脳科学的にも判明し、話題になりました。
しかし、夜のテンションに任せることは大変リスクの高いことです。
女性が2人のことを友達に話してしまうこともあるでしょう。
「悪評が立ってしまう行為は避けたい」
それが男性の本音でありリスク管理ともいえます。
女性が肉食系・積極的すぎて引いてしまった
自分から積極的にいく女性が得意ではない、という男性もまた多く存在します。
それまでいいなと思っていた相手でも、向こうからグイグイくるような「肉食系」女子であるとわかった途端、引いてしまったなんてこともあるでしょう。
積極的な女性は誰にでもそういう態度なのではないかと疑い、本命にしたいという気持ちがグンと減ってしまうのです。
「いいなと思っていた美人が、一歩家に入ったらまさかの肉食女子だった!」
大多数の男性はここで肩を落とすでしょう。
出された据え膳「食べない」男性のメリットとは
せっかくの御馳走ともいえる「据え膳」。
男性目線では、もったいない!なんて気持ちも当然出てきます。
しかし、むやみやたらに手を出さないことには、当然メリットがあります。
どんなメリットがあるのか解説していきます。
誠実な男性をアピールできる
手を出さなかったからその気がない、と単純に考える女性はそう多くはありません。
逆に「これからの二人のことを真剣に考えてくれる人なんだ」という誠実な男性という印象を持つ場合のほうが最近では多数派ともいえます。
勢いで始まった関係は、ときに不安を抱くものです。
「自分の時も簡単に手を出してきた…」と後々浮気の心配につながったりすることも考えられるため、慎重に行動する方がよいでしょう。
万が一のトラブルの心配がない
手を出してしまった後のトラブルの心配がないのも重要なポイントです。
相手の女性とうまくいかなくなったときや、共通の知り合いがいる場合など、批判されるのは男性です。
たとえアプローチしてきたのが女性であったとしても、残念ながらその理屈は通りません。
職場や親しい関係であった場合、今後を左右してしまう事態を招くリスクを想定すると、手を出さないに越したことはありません。
恋活・婚活において「据え膳食わぬは男の恥」は忘れるべし!
女性とデートをしているとき、彼女の方から体の関係を迫ってくることがあるかもしれません。
しかしそのとき「据え膳食わぬは男の恥」と考えて、女性に手を出してしまえば、恋愛関係になるのが難しくなる可能性があります。
女性の好感度を高めたいなら、「据え膳食わぬは男の恥」ということわざは忘れたほうがいいでしょう。
なかなか恋人ができなくて困っている…という男性は、マッチングアプリ「ハッピーメール」の活用がおすすめです。
累計会員数2,700万を突破したハッピーメールなら、きっと理想的な女性に出会えるでしょう。
付き合う前の女性から関係を迫られたときはグッとこらえて、紳士な対応を心がけてくださいね。
女性としては複雑ながらも安心!男性の正しい対応は「食べない」
女性から言い寄られることは大変名誉なことです。
そして、実際勇気を振り絞って行動を起こした女性からすると、断られたら傷つくこともあるし、複雑な気持ちになることもあります。
しかし、男性の言い方ひとつでその関係はゆっくりと進展し、2人が運命の相手なら焦らなくてもその縁は巡ってくるものです。
時代は変わり、男女の関係の倫理観が大きく変わった今、「据え膳食わぬは男の恥」という言葉自体耳にする機会が減ってきました。
かつては武勇伝だった一夜限りの関係ですが、今はそれを披露して大批判を受ける時代です。
グラつく気持ちをおさえ、誠意を持った「食べない」という行動は恥じるものではありません。
一歩進んだ関係を望むのであれば、是非実践してみてください。
- 昔は「据え膳食わぬは男の恥」と、女性の誘いに応えるのが常識だった
- 現代女性の多くは断られることをそんなに不快に思っておらず、むしろ誠意を感じる
- 「食う」ことは多くのリスクをおかし、「食わない」ことの方がメリットは多い
- かっこ悪いと考えず、誘いを断ることも男らしさである