「ハリネズミのジレンマ」の意味や具体例を解説!陥る理由や恋愛傾向とは
「ハリネズミのジレンマ」は、人間関係の距離感に関わる言葉です。
恋愛でも、ハリネズミのジレンマに悩まされているカップルは意外といます。
この記事では、ハリネズミのジレンマの意味や恋愛パターン、ハリネズミのジレンマから抜け出す方法について具体的に解説していきます。
恋活・婚活中の男性・女性は、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
ハリネズミのジレンマの意味は?
「ハリネズミのジレンマ」は人間関係における心理的距離感の葛藤のことです。
世の中に浸透したきっかけは、大人気TV版アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の影響とされています。
この作品の第4話「雨、逃げ出した後」のサブタイトルに、「Hedgehog’s Dilemma(ハリネズミのジレンマ)」が使われています。
また、第3話ではヤマアラシのジレンマについて会話をするリツコとミサトのシーンがあり、それにより「ハリネズミのジレンマ」という言葉が定着したようです。
心理学「ヤマアラシのジレンマ」と同じ意味
ハリネズミのジレンマとは、心理学用語の「ヤマアラシのジレンマ」と同じ意味で使われている言葉です。
この心理学用語は、ドイツの哲学者ショーペンハウアーが執筆した、随筆集「余禄と補遺」の中にある寓話がもとになっています。
寓話を簡単に説明した内容が、下記となります。
冬の寒い日に、ヤマアラシの群れがお互いの体をくっつけて温め合おうとしました。
しかし、双方の針毛が刺さり痛くてすぐに離れてしまいます。
離れると寒いのでまた体を寄せ合いますが、やはり針毛が痛くてくっついていられません。
ヤマアラシたちはくっついたり離れたりを繰り返して、いい距離を見つけることができたのです。
この寓話をオーストリアの心理学者フロイトが精神分析の説明に引用したのちに、アメリカの精神分析医ベラックが、人間関係における心理的距離感の葛藤を「ヤマアラシのジレンマ」と名付けたのです。
これは恋愛心理学にも繋がるでしょう。
また、ヤマアラシはヤマアラシ科、ハリネズミはハリネズミ科と違う属性の動物ですが、どちらも全身を針毛が覆っているといった特徴があるため、どちらの言葉を使っても意味は変わりません。
恋愛でハリネズミのジレンマになる理由
ハリネズミのジレンマは、恋愛でも起こる可能性がある微妙な距離感のことです。
恋愛シーンで、ハリネズミのジレンマに陥ってしまう理由を紹介します。
自分が傷つきたくない
恋愛をしていて「自分は傷つきたくない」という気持ちが強いときは、ハリネズミのジレンマに陥ってしまうことがあります。
好きな人と親密になりたいけど、心理的に近づきすぎると嫌われたり喧嘩になったりするんじゃないかという不安から、心の葛藤が生まれるようです。
相手を傷つけるのが嫌
自分だけでなく「相手を傷つけたくない」という気持ちが強いのも、ハリネズミのジレンマに陥ってしまう理由のひとつです。
恋人とのコミュニケーションが必要となる恋愛では、何気ない言葉や行動がトゲとなって、相手を傷つけてしまうことがありますよね。
とくに原因となっているのが過去に人を深く傷つけてしまった経験があることです。
それがトラウマとなって恋愛でハリネズミのジレンマが起こりやすくなります。
関係を壊したくない
恋人とはいえ、全く別の環境で育った人と、適度な距離を保つのはとても難しいことです。
心理的に近づきすぎると、相手に束縛していると思われてしまう場合があります。
反対に、距離を置きすぎても、そのまま相手と疎遠になってしまう可能性もあるでしょう。
付き合っている相手との適切な距離感が掴めないときは、ハリネズミのジレンマに陥りやすい傾向があります。
【ハリネズミのジレンマ】恋愛パターン
ハリネズミのジレンマになってしまう恋愛パターンはいくつかあります。
どのような現象があるのかさっそくチェックしていきましょう!
友達以上恋人未満の期間が長くなりがち
どちらもフリーで付き合えるのに、友達以上恋人未満の関係から発展させないなら、ハリネズミのジレンマ状態といえます。
付き合いたい気持ちはあるけど、恋人同士になった途端関係が壊れるじゃないかという不安があるため、なかなか踏み出せなく友人関係が長くなるケースが多いようですね。
距離を縮めたいのに素を出せない
恋人関係になっても、付き合いたての頃はなかなか素の自分を出せないものですよね。
本当は辛いのに元気なフリをしたり、もっと自分のことを知ってほしいと思っていても、ありのままの自分を出して嫌われたらどうしようと思い込み、心配になるからです。
素の自分を出すかどうかで葛藤することは、ハリネズミのジレンマに陥る恋愛パターンのひとつです。
好きなのに告白できない
好きな人に告白できない状態も、ハリネズミのジレンマに陥る可能性が高い恋愛パターンのひとつです。
思いを伝えたいのに根拠もないマイナス思考に陥り振られて傷つきたくない・今の関係を壊したくないという状況は、距離を縮めたいのに近づけないといったハリネズミのジレンマ状態に陥っている可能性大です。
相談したいのに打ち明けられない
好きな人とは何でも打ち明けられる仲になりたいと思うものです。
しかし、自分の秘密や悩みを相談したとき、相手がどんな反応をするのか心配で打ち明けられないことがあります。
相手に相談したいことがあっても打ち明けられない心理状態は、ハリネズミのジレンマに陥っている可能性が高いです。
何度も付き合ったり別れたりする
恋人関係で距離感が近くなりすぎると、喧嘩をしたり傷つけあったりすることが増えて、別れてしまうことがありますよね。
しかし、一緒にいるのがいやになって別れても、やっぱりそばにいたくてまた付き合うこともあるでしょう。
お互いの距離感が上手くはかれず、何度も付き合ったり別れたりを繰り返しているカップルは、まさにハリネズミのジレンマの王道な恋愛パターンといえます。
独身アラサーOL ミサキは親友のアヤと「ハリネズミカフェ」に!
針があるのに身を寄せて温め合うハリネズミを見たアヤが「ハリネズミのジレンマ」の話をし始める。
同僚のスズキに思いを寄せるも進展できずにいるミサキにも思い当たる節が…
言葉の由来や、恋愛におけるハリネズミのジレンマについて分かりやすく解説!
ストーリーとともに楽しく解説していますので、本記事と合わせてぜひご覧ください!
ハリネズミのジレンマから抜け出す方法
恋愛関係を良好に保つためにも、ハリネズミのジレンマに陥っている人は、抜け出すための努力をしてみましょう!
さっそく具体的な対処方法を紹介します。
客観的な視点を持つ
ハリネズミのジレンマから抜け出すには、適度な距離感を見つけることがポイントです。
お互いに傷つけることなく、ぬくもりを感じられる距離が保てていれば、ジレンマのない関係をつくることができます。
そのためには、客観的な視点を持つことが大切です。
常に自分の気持ちを優先するのではなく、相手の立場になって考えるように心がけて、2人のちょうどいい距離を探してみてください。
傷つくのを怖がらずに自分を出す
相手に気持ちを伝えたいときや距離感を縮めたいとき、自分が傷つくのを怖がっていると、近づきたいのに近づけない状態になってしまいます。
怖くても行動に移さなければ、いつまでたっても自分の希望を叶えられません。
一緒に過ごしていれば、どんなに注意していても相手を傷つけてしまうことがあります。
嫌われたくない・傷つきたくないと不安になりすぎずに、自分の気持ちを少しずつ出すようにしてくださいね。
ジレンマを抱えていることを伝える
恋愛関係でジレンマから抜け出すには、相手にジレンマを抱えていることを伝えるのも方法のひとつです。
いくら一人で抜け出そうと思っても、相手が理解していなければ解決できない場合があります。
たとえば、嫌われるのが怖くて素の自分を出しにくいなら、そのまま不安な気持ちを相手に伝えてみることです。
あなたを本当に大事に思ってくれているなら、打ち明けてくれたことを真剣に受け止めて、改善策を一緒に考えてくれるでしょう。
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勇気を出してハリネズミのジレンマから抜け出そう
ハリネズミのジレンマは仕事や友人、家族など、社会に出るとさまざまな人間関係で起こる場合があります。
恋愛関係も例外ではなく、本当に好きな相手だからこそハリネズミのジレンマに陥ってしまうケースがあります。
ハリネズミのジレンマから抜け出す最大の方法は、相手との適度な距離を見つけるしかありません。
好きな人との距離感に悩んでいる人は、勇気を出して行動を起こしてみてくださいね!
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