同棲カップルが別れる原因とは?引っ越しの手続きや注意点を解説
恋人と一緒に住んでみて初めてわかることは沢山あります。
今まで知らなかった相手の良いところに気づいて、より一層好きになることも少なくないはず。
しかし、一方で今まで気づかなかった悪い部分が見えてしまって、好意が薄れることもあるでしょう。
この記事では、同棲カップルが別れる理由や、引っ越すときの注意点について解説します。
後悔しない同棲生活を送るためにも、ぜひチェックしてみてください。
同棲カップルが別れる原因
まずは同棲カップルが別れる原因として、代表的なものをいくつか紹介します。
これから同棲を始めるという人は、以下より紹介する点に要注意です。
金銭感覚のズレ
パートナーと金銭感覚がズレていると、デートや買い物の度にギャップを感じて苦労します。
結婚後の生活まで見据えた場合に、上手くやっていけるか不安を感じるという人も少なくないでしょう。
とくに同棲生活では、家賃や生活費を分担して支払うようになるケースも珍しくありません。
そんななかパートナーと自分の金銭感覚にズレがあると、様々な場面で軋轢を生む可能性があるのです。
同棲をしてから相手のお金遣いの荒さを知るというのは、同棲を解消する理由としては十分だといえます。
結婚に対する意識の違い
結婚観が異なることで、同棲解消するパターンも少なくありません。
同棲はいわば、後々訪れる結婚生活を円満に過ごすための練習期間です。
同棲を始めてからパートナーにそもそも結婚願望がないとわかったり、数年後まで結婚するつもりがなかったりすると、同棲期間は時間の浪費に終わってしまいます。
結婚観の違いは、結婚願望が強い人における同棲解消の原因として多いです。
相手の嫌なところが見えてしまった
同棲を始めると、今まで見えてこなかった一面がどうしても見えてしまうものです。
一緒に生活することで、今までは気がつかなかった相手の悪い面が見えてしまい、好意が薄れてしまうことも珍しくありません。
好きでなくなった人と一緒に暮らすのは、自分はもちろん相手にとっても苦痛になります。
お互いのためを思い早めに見切りをつけようとして、同棲解消を選ぶのでしょう。
マンネリ化
交際期間が長ければ長いほど関係がマンネリ化してしまうというのは、多くのカップルに共通する問題のひとつです。
マンネリ化すると、現状とは異なる新しい刺激が欲しくなります。
結果として、同棲を解消して関係をリセットしたくなる人もいるでしょう。
最悪の場合、マンネリ化が原因で浮気をしてしまう可能性も考えられます。
浮気をしてしまえば同棲どころか恋人関係すら継続することは珍しいでしょう。
片方の負担が大きい
同棲生活における負担を、どちらか一方に押し付けてしまっているカップルは要注意です。
片方の負担が大きいことで嫌気がさして、「この人と一緒にいても幸せになれない」と同棲解消に至ることがあります。
「彼氏彼女のどちらかが家事を集中的におこなっている」「家賃や生活費をすべて負担している」などの状況は、危険だといえるでしょう。
そういった負担は、できるだけ分担するように普段から心がけることが大切です。
自分の時間が取れない
「好きな相手ともっと長く一緒にいたい」という気持ちで同棲を始めるという人は多いです。
しかし、パートナーとの共同生活のなかでは、元々持っていた自由な時間がどうしても減っていきます。
いざ同棲を始めると、自分の時間が全く取れなくなることにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
その不自由さが嫌になるのも、同棲解消における数ある原因のひとつです。
生活習慣のズレ
一緒に暮らしてみて、初めて生活習慣のズレに気づくこともあります。
自分が寝ている時間に同棲相手のアラームが鳴ったり、お風呂やトイレのタイミングが被ったりすると、細かいストレスが溜まっていくものです。
結果として些細なことで喧嘩に発展してしまうなど、カップルの仲が険悪になってしまう可能性もあります。
パートナーと生活の波長が合わないことで、同棲解消をする人も一定数存在するでしょう。
同棲解消の流れ
同棲を解消する際、少しでも早くパートナーと離れたいと考える人も少なくないはず。
しかし、同棲解消するためにはやることが沢山あり、最短でも1ヶ月ほどの期間を要します。
退去手続きや新居の手配、家具の分配など様々な準備を怠らないようにしましょう。
それでは以下より、同棲カップルの別れ方の流れについて具体的に解説します。
同棲解消の方法を把握して、不要なトラブル回避に役立ててください。
2人とも退去するのか、片方が住み続けるのかを話し合う
同棲生活を解消する場合、まず現住居から2人とも退去するのか、もしくは片方が住み続けるのかを話し合いましょう。
とくに片方だけ退去する場合、現住居に残る人も退去費用や引っ越し費用を一部負担する必要があるかもしれません。
また、家賃や生活費が相手の口座から引き落としされていた場合は、その切り替え作業も必要になります。
家の契約者が自分でなく同棲相手だった場合、住み続けるためには名義変更をする必要があるので注意しましょう。
新居を探す
退去することを決めたら、すぐに新居を探さなければなりません。
同棲解消後の家探しの場合、元々あった希望に加えて「同棲していた家からできるだけ離れたい」「相手の生活圏内には入りたくない」といった条件が増える可能性があります。
そのため希望にあった物件を見つけるのに、通常よりも時間がかかることもあるでしょう。
また、良い物件があっても内見や入居審査で時間がかかるため、引っ越しには最短でも2週間はかかることは頭に入れておきましょう。
今住んでる部屋の「退去予告」をする
新居探しと並行して、今住んでる部屋の管理会社に退去予告を出さなければなりません。
契約によっては、退去する何ヶ月か前に連絡をしておかないと違約金がかかる可能性があるので注意が必要です。
1か月前など、比較的緩く期間が決められていたとしても、退去予告は一度出すと撤回できないことがほとんどですので、無理のない範囲で設定するようにしましょう。
ここで出した退去日が、同棲解消スケジュールにおけるデッドラインとなります。
家具の分配をする
現住居と新居についてある程度手続きが進められたら、家具や家電の分配をどうするか決めましょう。
どちらかが引き取るのか、もしくは処分するのかといったことを決めておかないと、後々トラブルになります。
とくに粗大ごみは収集できる日が限られており、予約できるのが退去後になると一度引っ越し先に持っていくなどしなければならないため、処分するかどうかは早めに決めておくべきです。
引っ越し手続きをする
新居への入居日が近づいてきたら、住所やインフラ周りの引っ越し手続きを進めましょう。
住民票は最寄りの自治体に直接行ってすぐに変更してもらえるため、手続きは比較的容易だといえます。
インフラ周りの手続きは立ち合いが必要となる場合もあるので、早めに電話で申請をしておいてください。
また、「住民票だけ移して郵便局の転居届を忘れる」といった失敗にも要注意です。
電気・ガス・水道
退去の1週間前までに、水道・ガス・電気の解約手続きを行いましょう。
上述した通り水道やガスの解約では、立ち合いが必要な場合があります。
そのため、事前に誰が立ち合うかを話し合って決めておくことも必要です。
手続きを忘れると引越し後も光熱費が発生したり、新居ですぐに利用できなかったりする可能性があるので、早めに対処しておきましょう。
郵便物
引っ越し前までに、郵便局での転居届も忘れずに手続きしてください。
転居届を提出しない場合、引越し後も古い住所に郵便物が届くことになり、大切な書類が手元に届かなくなる可能性もあるので注意が必要です。
また、転居届を提出することで、前の住居宛の郵便物が1年間新しい住所に転送されます。
手続きは郵便局の窓口やオンラインサイトでできるので、郵便物の受け取りに関するトラブルを避けるためにもできるだけ早く済ませましょう。
同棲カップルが別れるときの注意点
最後に、同棲カップルが別れるときの注意点について解説します。
わだかまりを残さずに同棲を終えられるよう、しっかりチェックしておきましょう。
別れた後も連絡先は消さない
別れた後は連絡先を消して、キッパリ縁を切りたいという人は少なくないはず。
しかし、同棲解消後にやり残したことがあると発覚したとき、相手に連絡できないのはとても不便です。
引っ越し先まで相手に教える必要はありませんが、何かあったときに備えて連絡先は残しておくことをおすすめします。
共同貯金や借金はきちんと精算しておく
同棲解消時には、共同貯金や借金といったお金関係の精算を忘れないようにしましょう。
とくに初期費用や生活費を負担した金額については、お互いが納得したうえで清算しておく必要があります。
また、借金がある場合はどちらに返済責任があるかを明確にしておきましょう。
明確にしておくことで、後々の金銭トラブルを防げます。
引っ越しまでの暮らしかたを決める
お互いの気持ちが楽になるように、引っ越しまでの暮らしかたを決めることも大切です。
今まで同じ部屋で寝食を共にしていた場合、引っ越しするまでどのようにするのか決めなければ、気まずい気分を味わうことになります。
お互いが引っ越しまでの期間、我慢できる程度のルールを設けましょう。
同棲解消には時間がかかることを覚悟するべき!
同棲解消を検討しているときは、焦らず冷静な判断を心がけることが大切です。
時間をかけてじっくりと考え、最善の解決策を見つけるように心がけましょう。
話し合いは苦労するかもしれませんが、これからの人生を前向きな姿勢で取り組んでいくために必要なことです。
忘れ物をしないように手続きを進めて、清々しい一歩を踏み出せるようにしてくださいね。
- 同棲カップルが別れる原因には、金銭感覚のズレ・結婚に対する価値観の違い・相手の嫌な部分が見えた・マンネリ化・片方の負担が大きいなどがある
- 同棲解消には最短でも1ヶ月ほどかかり、お互い引っ越しするのか・家具や家電はどうするかなど相談すべきことが沢山ある
- 同棲カップルが別れるときの注意点として、別れた後も連絡先は消さない・共同貯金や借金はきちんと精算しておくなどがある