舌足らずとは?舌足らずな人の特徴や治し方を解説
「話していることが上手く伝わらない」「相手にいつも聞き返されてしまう」とお悩みではありませんか?
言葉を上手く発音できないのは、舌足らずが原因かもしれません。
この記事では、舌足らずの意味や特徴、原因、治し方について解説していきます。
舌足らずを治して、言葉をきちんと伝えられるようになりましょう!
Contents
舌足らずの意味
舌足らずには2つの意味があります。
- 発音がはっきりしない
- 言葉数が足りず、意味が上手く伝わらない
前者は、舌が上手く回らずに滑舌が悪くなっている状態を指します。
後者は、発音こそしっかりしているものの、話の重要な部分を省いてしまって意味が伝わりづらくなっている状態をいいます。
一般的には前者の、「発音がはっきりしない」という意味で使われることが多いです。
舌足らずな人の特徴
まずは、舌足らずな人に共通する特徴を解説していきます。
自分に当てはまっているものがないか確認してみてください。
正しく発音できない言葉がある
舌足らずな人には、正しく発音できない言葉があります。
多いのは「サ行」「タ行」「ナ行」「ラ行」が言いづらいというものです。
また、「ザ行」「ダ行」が言いづらいというパターンもあります。
これらは舌を上手に使わないと発音できないため、舌足らずな人にとっては難しい言葉となっていることが多いです。
会話中に聞き返されることが多い
舌足らずな人には、会話中に相手に聞き返されることが多くなるという特徴があります。
一つ一つの発音が不明瞭なので、言いたいことが相手に上手く伝わりづらいのです。
ゆっくりと言い直すことで伝えられる場合もありますが、ひどい場合は何度言っても上手に聞き取ってもらえないこともあります。
子供っぽく見られる
舌足らずな人の特徴として、子供っぽく見られやすいことも挙げられます。
幼い子供は舌を上手に使えないため、上手く言葉を発音できないことがあります。
舌足らずな人にも同様の特徴があるので、話し方が子供っぽく見られてしまいがちです。
噛んでしまうことが多い
喋っている途中に噛んでしまうことが多いのも、舌足らずな人の特徴です。
これも、舌の動きの悪さが主な原因で、言いたいことがあっても口が上手く回らずに噛んでしまいます。
上手く伝えようと焦ったり緊張したりして早口になる癖がある人は、余計に噛みやすくなってしまうでしょう。
音声認識ソフトに正しく認識してもらえない
舌足らずな人は、音声認識ソフトに認識してもらいづらくなります。
siriやグーグル音声アシスタントなどの音声認識ソフトは、手を使わずに声で入力できる大変便利なツールです。
しかし、舌足らずだと正しく認識してもらえないことが多く、こうしたツールが非常に使いづらくなってしまうでしょう。
舌足らずの原因
舌足らずになってしまう原因は、主に4つです。
ここでは、舌足らずの代表的な原因を紹介していきます。
舌の筋力が弱すぎる
舌足らずな人は、舌の筋力が弱すぎることが多いです。
舌の筋肉は、発音において重要な役割を持っています。
筋力が弱いと、上手に舌を動かせなかったり舌の位置がずれたりするため、正しい発音がしにくくなるのです。
舌の筋力を確かめるには、口を閉じた状態で舌の位置を確認してみてください。
舌が上あごについていれば大丈夫ですが、舌先が上の歯の裏側についていたり上あごから離れて下に落ちているのであれば、舌の筋肉が弱くなっているといえます。
舌が緊張して動きが悪い
舌足らずの原因には、舌が緊張して動きが悪いことも考えられます。
話すときに舌が緊張すると動きが硬くなり、滑舌に影響が出ます。
普段はリラックスしていても、人と話すときに無意識に舌が力んでいると舌足らずになってしまうこともあるでしょう。
舌の裏側の舌小帯が短い
舌の裏側にある舌小帯(ぜっしょうたい)という部分が短いのが原因で、舌足らずになっているのかもしれません。
舌小帯とは、舌の裏側にあるヒダのような部分で、この舌小帯が生まれつき短いと舌足らずになってしまう可能性があるのです。
確かめるには、大きく口を開けて舌先を上あごにつけてみてください。
なかなかつかないという人は、舌小帯が短い可能性があります。
歯並びが悪く舌の使い方が間違っている
舌足らずの原因として、歯並びが悪い可能性も挙げられます。
歯並びが悪いと「サ行」「タ行」が発音しづらくなります。
これは、歯の隙間から空気が漏れてしまうことが原因で起こるものです。
それによって間違った舌の使い方が癖になってしまうこともよくあります。
舌足らずの治し方
最後に、舌足らずの治し方を解説していきます。
舌足らずで悩んでいる方は、是非とも書いてあることを実践して滑舌をよくしましょう。
舌の筋肉を鍛える
舌足らずを治すには、舌の筋肉を鍛えるようにしましょう。
舌の筋肉の鍛え方には2つの方法があります。
- 舌を大きく回す
- 舌を鳴らす
それぞれのやり方を解説していきます。
舌を大きく回す
舌を上下の歯の外側に沿って、時計回り、反時計回りにゆっくり5周ずつ回してみましょう。
1日の中で3セットに分けてトレーニングをしていくと効果的です。
舌の付け根を鍛えることで滑舌がよくなるだけでなく、顔のむくみが取れて輪郭が引き締まる効果もあります。
舌を鳴らす
まずは、舌先を前歯の付け根部分につけましょう。
次に、舌全体も上アゴの全面に密着させてください。
そして、舌を使って舌打ちのように音を出します。
10回1セットで一日2回行いましょう。
朝晩の習慣にすれば続けやすくなるでしょう。
ボイストレーニングをする
ボイストレーニングも、舌足らずの改善に役立ちます。
滑舌を治すには、リップロールというボイストレーニングが効果的です。
閉じた唇に息を強くあて、ブルブルと震わせながら声を出してください。
ただ、舌足らずな人だとなかなか上手くできないことがあります。
その場合、両方の口角の少し下に指をあて、補助するように少し持ち上げてください。
そうすることで上唇に息が入りやすくなり、唇が震えてきます。
それができるようになったら指を使わずリップロールができるように練習しましょう。
歯並びを矯正する
上記の方法でも改善が見られない場合、歯並びに原因があるのかもしれません。
歯並びが原因の舌足らずは、歯並びを矯正すれば治すことができます。
一度、歯科医に相談し、必要があれば歯並びの矯正を検討しましょう。
舌足らずはトレーニングで改善できる
舌足らずだと相手に上手く言いたいことが伝わらず、ストレスになってしまいます。
しかし、日頃からトレーニングを行えば、舌足らずを改善できる可能性があります。
時間を決めて、舌を大きく回すトレーニングや舌を鳴らすトレーニングを行ってみてください。
次第に舌足らずが改善され、上手く発音ができるようになるはずです。
もしそれでも改善が見られない場合は、歯科医に歯並びを見てもらうようにしましょう。
- 舌足らずには「発音がはっきりしない」「言葉数が足りず、意味が上手く伝わらない」の2つの意味がある
- 舌足らずな人の特徴は「正しく発音できない言葉がある」「会話中に聞き返されることが多い」「子供っぽく見られる」など
- 舌足らずの原因は「舌の筋力が弱すぎる」「舌が緊張して動きが悪い」「舌の裏側の舌小帯が短い」など
- 舌足らずの治し方は「舌の筋肉を鍛える」「ボイストレーニングをする」「歯並びを矯正する」