半同棲の定義とは?メリットとデメリットや注意点・結婚につなげるポイントも
恋人宅に足繫く通っているうちに、次第に相手の家に泊まることも増えていきます。
これはいわゆる半同棲と呼ばれていますが、どのような状態が半同棲になるのでしょうか。
今回の記事では、半同棲の定義とメリット・デメリットについて解説します。
半同棲するときの注意点や結婚につなげるポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
半同棲とは?
半同棲とはどのような状態をいうのでしょうか。
まずは、半同棲の定義について見てみましょう。
半同棲の定義
実は『半同棲』という言葉は辞書に載っていません。
そのため明確な定義は曖昧ですが、一般的には恋人宅に週の半分以上泊まっている状態をいいます。
同じ家には住んでいないものの、帰るのが面倒だったり離れたくなかったりで恋人宅で寝起きすることが増えると半同棲になるわけです。
同棲との違い
半同棲と異なり、同棲は辞書にも掲載されています。
意味は『一緒に住むこと』ですが、一般的には結婚をしないまま同居する場合に使われます。
同棲と半同棲との違いは、同棲は2人の家が同じ家であるのに対し、半同棲は2人がそれぞれ別に自分の家を持っている点です。
つまり、同棲の場合は2人の住所は同じ、半同棲の場合はそれぞれ違う住所があるということになります。
また、同棲は一般的にお互いの親の許可を得て始めることが多い傾向にあります。
半同棲の場合は行き来しているうちに次第に泊まることが増えた結果で、親に報告するカップルはそれほど多くありません。
お泊りとの違い
恋人宅に「お泊りする」という場合もありますが、半同棲とお泊りとの違いは宿泊日数です。
半同棲が毎週ほぼ3〜4日泊まるのに対し、お泊りの場合は1〜2泊程度でずっと入り浸ることはありません。
また、半同棲は私物を相手の家に置いていることが多いですが、お泊りは旅行感覚なので洗面具といった必要なものは泊まるときだけ持っていきます。
半同棲をするメリット
帰る家はあるのに恋人の家に泊まり込んでしまう半同棲ですが、カップルにとっては好都合な点がたくさんあります。
ここでは、半同棲をするメリットを見てみましょう。
お互いに対する理解が深まる
半同棲すると一緒にいられる時間が長くなるので、お互いに対する理解が深まります。
結婚はまだ先と考えていたカップルでも、相手のことをよく知るにつれ、結婚相手として意識し出すきっかけにもなるでしょう。
ひとりの時間もある
半同棲であれば、お互いに帰る家があるのでひとりの時間を確保しやすくなります。
喧嘩をしたときでも、ひとりになりたいときでも、どちらかが自分の家に帰ればひとりになれますよね。
同棲の場合は部屋が分かれていない限り、ひとりの時間を見つけるのがどうしても難しくなってしまいます。
簡単に自分の時間を見つけられるのは、半同棲のメリットといえるでしょう。
同棲しても問題がないか確認できる
半同棲はお試し同棲としても役に立ちます。
まずは半同棲で2人の相性を確認し、同棲で結婚生活を疑似体験すれば、お互い安心して結婚へと進めるでしょう。
半同棲→同棲→結婚の3ステップで、結婚への不安を取り除けるのです。
半同棲をするデメリット
さまざまなメリットがある半同棲ですが、必ずしも良いことばかりではありません。
ここでは、半同棲をするデメリットを紹介します。
家事を分担しづらい
半同棲のデメリットとしては、家事を分担しづらいことが挙げられます。
一方が泊まりに来るだけで、家主が掃除やゴミ出しをし続けることになれば、家事の負担は偏ってしまいます。
電気代や水道代といった光熱費も家主が払い、逆に泊まりに来る方は自分の家の光熱費が浮くといった不公平なことも起きる可能性もゼロではありません。
食費やトイレットペーパーなどの消耗品にかかる経費の負担も含めて、きちんと話し合いましょう。
もし相手が負担を引き受けようとしないなら、交際自体を考え直した方がいいかもしれません。
生活習慣の違いがストレスになる
半同棲している2人の生活サイクルが違うと、自分の健康や生活の違いにストレスを抱えることになる場合もあります。
食生活や掃除の仕方など、自分が気にならないことでも相手にとってはストレスになることもあるのです。
とはいえ結婚前に価値観の違いを知れるのであれば、半同棲した意味はあるでしょう。
相手に合わせるのではなく、2人で話し合って価値観をすり合わせることが大切です。
中途半端な関係になりやすい
なんとなく2人で暮らすようになってしまうと、結婚へのきっかけを見失い、中途半端な関係になりやすいので注意しましょう。
また、いつも一緒にいるので気合を入れてデートをしようという気持ちも薄れていきます。
相手が家にいると一人で外出するわけにもいかず、だらだらと家にいる生活が続くこともあります。
特に相手の家に入り浸り、家事や生活費を家主に任せてしまえば、お金も使わず家事もせず楽な生活が送れます。
そのラクさにかまけてしまう人は一定数いるのです。
半同棲をするときの注意点
好きな人とはいつも一緒にいたいものですが、半同棲には結婚のタイミングを逃がしやすくなるといったデメリットもあるため注意が必要です。
最後に、半同棲をするときの注意点について解説します。
半同棲する期間を決める
半同棲はある意味、都合のいい関係です。
好きなときに恋人と一緒にいられますし、喧嘩をしても家に帰れば一人になれます。
それだけにお互い責任がなく、いつ解消してもおかしくない関係です。
都合のいい関係を続けたいなら問題ありませんが、結婚を考えているなら、半同棲する期間を決めましょう。
楽な関係はどうしてもだらだらと続けてしまいがちです。
期限を設けてそれまでに結婚するかどうかを見極めましょう。
家事分担や金銭管理などルールを決める
半同棲は家計や家事の分担が曖昧になりがちです。
家主だけに家事や家計を任せてしまえば不公平になってしまいます。
半同棲状態になったら、早いうちに家事分担や金銭管理などルールを決めておくようにしましょう。
家主が家事をするなら水道光熱費を泊まる側が多めに出すなど、公平に分担することが大切です。
また、意外と見落としがちなのが食費です。
食材から調味料代まで全て家主持ちといったことにならないよう注意しましょう。
賃貸契約の内容を確認しておく
賃貸物件に住んでいる場合、契約によっては半同棲が禁止されていることもあります。
女性限定マンションや2人入居不可の物件もありますから、必ず賃貸契約の内容を確認しておきましょう。
契約違反になれば、違約金が発生したり退去を勧告されたりする可能性もあります。
お泊り程度なら黙認してもらえることも多いですが、半同棲の定義が曖昧なため、必ず大丈夫とはいいきれません。
トラブルを避けるためにもあらかじめ契約書を確認し、入居条件をチェックしておきましょう。
半同棲から結婚に繋げるためのポイント
半同棲から結婚に繋げるためのポイントは2つあります。
1つは、事前に結婚の話をしておくことです。
一緒にいたいからと半同棲を始めてしまうと、生活をともにしている時点で目的が達成されてしまい、結婚へと繋がりにくくなります。
大切なのは結婚をゴールに据えることなので、結婚に向けて2人の相性を知るための半同棲であることを明確にしておきましょう。
2つめのポイントは、半同棲していることを2人だけの秘密にしておかないことです。
恋人の家に入り浸る半同棲状態は、親世代にはあまり印象が良くありません。
結婚の挨拶に訪れたとき、半同棲していることが親にバレてしまうと何かと面倒です。
あらかじめ双方の親に一緒に暮らすことを伝えておきましょう。
親公認となれば結婚までの過程がスムーズになりますし、半同棲状態がだらだらと続くこともなくなります。
半同棲をするなら期間やルールを決めてからにしよう!
半同棲は自分の家を確保しつつ、2人暮らしも楽しめるため、カップルには魅力的に見えることでしょう。
確かにメリットは少なくありませんが、結婚へのきっかけを見失いやすく、家事や家計の負担が不公平になりやすいというデメリットもあります。
半同棲をするなら期間やルールを決めてからにするようにしましょう。
特に結婚を考えているのであれば、半同棲状態を結婚に繋げていくことが大切です。
一緒にいられるからと満足してしまうと、そこがゴールになってしまいます。
あらかじめ2人の結婚の意思を明確にし、親にも一緒に住むことを伝えて、半同棲状態から結婚へとステップアップしていきましょう。
- 半同棲とは一般的に恋人宅に週の半分以上泊まっている状態をいい、同じ家に住む同棲や旅行感覚で1~2日程度泊まるお泊りとは異なる
- 半同棲のメリットは、お互いに対する理解が深まる・ひとりの時間もある・同棲しても問題がないか確認できる
- 半同棲のデメリットは、家事を分担しづらい・生活習慣の違いがストレスになる・中途半端な関係になりやすい
- 半同棲の注意点は、半同棲する期間を決める・家事分担や金銭管理などルールを決める・賃貸契約の内容を確認しておく
- 半同棲から結婚に繋げるためのポイントは、事前に結婚の話をして結婚をゴールにすること・半同棲していることを2人だけの秘密にせず親にも伝えること