恋愛におけるサンクコストの効果とは?具体的な例や活用する方法を解説

「サンクコスト」という言葉を聞いたことがありますか?
「サンクコスト」とは直訳すると「埋没費用」という意味であり、ビジネスで使われることが多い用語です。
しかし、ビジネスだけでなく恋愛においてもサンクコストは発生することがあります。
この記事では、恋愛におけるサンクコストの意味や具体例、サンクコストを活用する方法を解説します。
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サンクコストとは
サンクコストとは、「すでに支払ってしまって戻ってこない費用や労力」という意味の言葉です。
また、「もったいなくて損切りできない」という心理に陥ることを「サンクコスト効果」と呼びます。
恋愛においては、「相手に長く尽くしてきた時間」や「これまで恋人に使ってきたお金」などがサンクコストとして挙げられます。
サンクコスト効果は、ときにお金や時間などを無駄にしてしまいかねない厄介なシロモノです。
そのため、サンクコスト効果を回避したり上手に活用したりすることが大事だといえます。
恋愛におけるサンクコストの具体的な例
では、恋愛におけるサンクコストの具体的な例を見ていきましょう。
もう好きじゃないけど長く付き合ったから別れられない
もう相手に好意がないのに別れられないのは、サンクコスト効果によるものです。
「別れを切り出すと、これまで付き合ってきた期間が無駄になってしまう」という考えが、別れを躊躇させてしまいます。
その結果、なかなか相手と別れられなくなるのです。
相手に尽くしてきたから脈なしなのに諦められない
脈なしな相手なのに、これまで尽くしてきたせいで諦められなくなることもありますよね。
これも、サンクコスト効果の一種だと言えます。
これまでのデートやLINEのやりとりなどにかけてきた労力が、相手に執着する原因となってしまうのです。
遠距離恋愛に時間もお金もかけたから別れられない
遠距離恋愛では、日頃なかなか会えないせいで、恋人に対する想いが募りやすくなります。
また、遠距離であるせいで、時間やお金などのサンクコストが増えやすくなるでしょう。
そのため、気持ちが冷めても「これまでの想いやコストを考えると別れを切り出せない」という心理に陥りやすいのです。
たくさん投資してきたダメ男と別れられない
これまでかけてきた時間やお金のせいで、ダメ男となかなか別れられないこともあるでしょう。
彼氏に貢いできたお金や時間がサンクコストとなり、頭では分かっていても別れを切り出せなくなるのです。
その結果、ダメ男だと分かっているのにズルズルと付き合うことになってしまいます。
恋愛におけるサンクコスト効果を回避する方法
サンクコスト効果は、新しい道に踏み出すうえでの障害でしかありません。
サンクコスト効果を上手く回避しなければ、時間やお金などをさらに無駄にしてしまうでしょう。
ここでは、恋愛におけるサンクコスト効果を回避する方法を解説します。
サンクコスト効果が働いていることを冷静に判断する
「今自分にはサンクコスト効果が働いている」と冷静に判断できれば、執着を手放すことができます。
なぜ相手に執着しているのか、一度冷静に考えてみてください。
「自分はもったいないと感じているだけだ」と判断できれば、気持ちを切り替えて新しい恋を探せるようになるでしょう。
サンクコストがゼロだった場合を想定する
サンクコストがゼロだった場合を想定するのも効果的です。
たとえば、浪費癖が激しい恋人となかなか別れられないとします。
しかし、「付き合う前に浪費癖が分かっていたら付き合うわけがなかった」と思えれば、別れる気持ちが強くなるはずです。
「今現在、もし相手がいなかったらどう行動しているだろう」と考えて、自分の行動を予想してみましょう。
状況を客観的に判断できる第三者に相談する
状況を客観的に判断できる第三者に相談して、サンクコスト効果を回避することもできます。
第三者であれば「もったいない」という気持ちが働かないため、現状を客観的に判断してくれるはずです。
相手と別れるべきかどうか、合理的な判断を下してくれるでしょう。
きちんと状況を説明できるように準備して、アドバイスをもらってみてください。
一方的なお願いを断る勇気を持つ
相手のお願い事ばかり聞く関係性になってしまうと、「色々尽くしてきたから別れられない」と思いやすくなります。
そうなる前に、一方的なお願いを断る勇気を持つようにしましょう。
常識的な範囲や頻度のお願いならともかく、一方的なお願いはきちんと断ることで、サンクコスト効果が働きにくくなるはずです。
サンクコスト効果を恋愛で活かす!相手を依存させる方法
サンクコスト効果を上手く活かせば、相手を虜にすることができます。
最後に、サンクコスト効果を恋愛で活かす方法を解説します。
ちょっとした相談や頼み事をする
ちょっとした相談や頼み事をすれば、相手にサンクコスト効果が働きやすくなります。
たとえあなたへの気持ちが冷めても、これまでかけてきた時間や労力が、相手に別れを躊躇させるでしょう。
コツとしては、相手が「恥ずかしい」「面倒臭い」と思うような頼み事をすることです。
普通の頼み事より心理的なコストがかかっている方が効果が強くなるので、ぜひ試してみてください。
相手に奢ってもらう
相手に奢ってもらうことで、サンクコスト効果を働かせることもできます。
これまでかかってきたお金が多ければ多いほど、相手は「もったいない」と感じやすいでしょう。
とはいえ、「奢ってもらうのが当たり前」という態度は、相手に嫌われる可能性があります。
奢ってもらった際には笑顔で感謝したり、ときにはお返しをしたりすることは忘れないでください。
待ち合わせで家の近くまで来てもらう
待ち合わせで家の近くまで来てもらう習慣を作れば、サンクコスト効果が働きやすいでしょう。
移動時間や交通費が溜まっていくことで、相手に「もったいない」という心理が働くようになるからです。
また、手間をかけさせることで、「この手間が払えるほど好きなのかな」と相手に思い込ませることもできるでしょう。
恋愛におけるサンクコスト効果の働きを理解しよう
サンクコストとは、「すでに払ってしまって戻ってこない費用や労力」のことです。
このサンクコストを「もったいない」と感じてしまうと、恋愛においても合理的な行動ができなくなってしまいます。
そのため、サンクコスト効果を上手に回避しないと、さらに時間やお金を浪費してしまうので注意が必要です。
一方で、サンクコスト効果を上手く活用すれば、相手を虜にすることもできます。
メリットとデメリットをきちんと理解し、サンクコスト効果を利用していきましょう。
- サンクコストとは「すでに支払ってしまって戻ってこない費用や労力」という意味の言葉
- 恋愛におけるサンクコストの具体的な例は「もう好きじゃないけど長く付き合ったから別れられない」「相手に尽くしてきたから脈なしなのに諦められない」「遠距離恋愛に時間もお金もかけたから別れられない」など
- 恋愛におけるサンクコスト効果を回避する方法は「サンクコスト効果が働いていることを冷静に判断する」「サンクコストがゼロだった場合を想定して考える」「状況を客観的に判断できる第三者に相談する」など
- サンクコスト効果を恋愛で活かす方法は「ちょっとした相談や頼み事をする」「相手に奢ってもらう」「待ち合わせで家の近くまで来てもらう」