レディファーストの具体例13選!本来の意味や起源をわかりやすく解説
レディファーストは、欧米諸国で定着している紳士のたしなみです。
実際に海外旅行に行って、現地の男性に親切にされた経験がある女性もいるのではないでしょうか。
レディファーストは、国際的なマナーとしても浸透している上に恋活にも応用できるので、ぜひ身に付けておきたいところです。
そこで今回の記事では、レディファーストの具体例13選を紹介します。
あわせて、本来の意味や起源についてもわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
レディファーストとは
そもそもレディファーストとは、どんな意味を持つ言葉なのでしょうか。
まずは、レディファーストの意味と起源について見てみましょう。
レディファーストの意味
レディファーストとは、女性を優先する欧米の慣習のことです。
英語では、複数形でladies firstと表記されます。
レディファーストは、女性を尊重し気遣うことを男性に求めるものであり、欧米社会に深く浸透している社会的マナーの1つです。
近年では男女平等の観点から批判されることもありますが、紳士のマナーとして今なお広く実践されています。
レディファーストの起源や本来の意味
レディファーストの起源は、一般的に中世ヨーロッパの騎士階級における道徳規範であると考えられています。
「弱き者を護るべき」という行動規範に、聖母マリア信仰の高まりが影響し、「女性への奉仕は騎士の美徳である」と考えられるようになっていったのです。
実際に、多くの騎士物語では主君への忠誠とともに、貴婦人への献身的な愛が大きなテーマとなっています。
つまり、本来はキリスト教的な弱者守護の考え方だったものが、女性への奉仕へと変わっていき、男性の取るべき行動規範となったわけです。
レディファーストの具体例13選

紳士的であるために、男性はどのように振る舞えばいいのでしょうか。
ここでは、レディファーストの具体例13選を紹介します。
男性が車道側を歩く
ガードレールがない道を歩くと、自転車やバイクなどと接触するリスクがあります。
また、歩道ぎりぎりを走る車がないとも限りません。
そのため、レディファーストとして男性が車道側を歩くことが奨励されています。
車通りが少なく路地が多い道では、路地から怪しい人物が来ないとも限らないので、その場合は男性が路地側を歩きましょう。
歩くペースを男性が女性に合わせる
個人差はありますが、女性より背が高い男性は歩幅も広いので、女性よりも歩くスピードが速くなる傾向があります。
男性がマイペースで歩き続ければ、女性は追いつくのが大変です。
歩くペースを男性が女性に合わせるのも、レディファーストの一環といえるでしょう。
重そうな荷物を男性が持つ
もっとも実践しやすいレディファーストといえば、女性の重そうな荷物を男性が持つことです。
一般的に男性は女性よりも力が強いので、男性が重いものを持つのはごく自然なことでしょう。
しかし、無言で荷物を取り上げてしまうと、女性を怖がらせてしまいます。
「荷物、持ちましょうか」と一言、声かけするようにしましょう。
空調を気にして女性に確認する
意外に気づきにくいのが、気温の問題です。
筋肉量の差が原因で、男性より女性の方が気温の寒暖差を感じやすい傾向があります。
男性が気づかないうちに温度差による悪影響を女性が受けている可能性があるので、空調を気にして女性に確認するのがおすすめです。
「寒くない?」と一声かけ、必要なら上着を貸してあげましょう。
女性の足元を気にする
デートに誘うときには、女性の足元を気にしてあげましょう。
女性がヒールを履いている場合は、凸凹道や階段を避けたり、こまめに休憩を挟んだりして、彼女が疲れないよう気遣ってあげるようにしてください。
そもそもハイヒールは男性のエスコートを前提としている履物です。
車で現地まで移動してあげたり、店まで男性がエスコートしてあげたりしましょう。
エレベーターのドアを男性が押さえる
エレベーターに乗ろうとして、ふいにドアが閉まると、びっくりしてしまいます。
そんなアクシデントも、エレベーターのドアを男性が押さえることで避けられるでしょう。
もっとも、エレベーターに乗り込んでくる男性のために女性がドアを押さえたり、「開く」ボタンを押したりする光景もよく見られます。
男女を問わず、人として当然の配慮といえるでしょう。
エスカレーターの下側に男性が立つ
意外に気にしていない人が多いのが、エスカレーターの乗り方です。
男女で一列になって乗るときは、エスカレーターの下側に男性が立つようにしましょう。
万が一、女性がつまずいて倒れても、後ろにいればすぐに支えられるので安心です。
「女性をリードしよう」と男性が先に立ち、エスカレーターに乗り込んでしまう光景はよく見られますが、それではレディファーストとはいえません。
いつでも女性を守れるような立ち位置を意識することが大切です。
車の出入りのときに男性がドアを開ける
レディファーストとしてよく見聞きするのが、車の出入りのときに男性がドアを開ける行為でしょう。
ただ、日本の女性はドアを開けてもらうことに慣れていないので、男性が開けるのを待たずに、自分で開けてしまうこともあります。
男性が運転席を離れる際に「ちょっと待ってて」と一声かけるとスムーズです。
お店のドアを男性が開ける
お店のドアを男性が開ける行為は、車のドアよりも比較的スマートに行えるレディファーストです。
お店が近づいたら女性よりも一歩前に出てドアを開くだけなので、実践しやすいでしょう。
女性が通りやすいように、ドアをできるだけ大きく開くのがポイントです。
彼女が通り抜けるまで、ドアを押さえて待つようにしましょう。
女性に上座を譲る
店に入ったら、一番奥の上座にどっかりと座りたがる男性は多いものです。
しかし、レディファーストを実践したいのなら、女性に上座を譲りましょう。
奥の席を相手に勧めるだけですが、意外に実践している男性も少ないので、女性はとても喜んでくれる傾向があります。
女性が座るときに椅子を引く
店で女性が座るときに椅子を引くのも、レディファーストの一例です。
フォーマルシーンで女性はロングドレスを着ることが多く、裾が長いと自分で椅子を引いて座るのは難しくなってしまいます。
そのため、男性が椅子を引いてサポートするのがおすすめです。
勿論、ロングドレスを着ていない場面でも椅子を引いてあげるように努めましょう。
男性が料理を取り分ける
欧米では一般的に、男性が料理を取り分けます。
そのため、大皿に盛られた料理をシェアする際は、男性が料理を取り分けるようにしましょう。
最初に女性の分を小皿に取り、相手に渡してから自分の分を取り分けるようにしてください。
もっとも食事マナーは文化によって異なるので、臨機応変な対応が必要です。
和食の店では、女性が取り分けた方がいい場合もあります。
女性がいないときにお会計を済ませる
女性を食事に誘った場合、その会計は男性が持つことが多いでしょう。
支払いをする際は、女性がいないときにお会計を済ませるとスマートです。
テーブルで支払う場合は、女性がトイレに立ったタイミングに済ませておきましょう。
レジで支払う場合は、自分がトイレに立ったときに、ついでにレジに立ち寄るのがおすすめです。
レディファーストができる男性の4つの特徴
スマートにレディファーストができる男性もいれば、苦手な男性もいます。
では、一体何が違うのでしょうか。
最後に、レディファーストができる男性の特徴を4つ紹介します。
さまざまな女性と付き合ったことがある
経験豊富な男性は、女性との接し方を心得ています。
さまざまな女性と付き合ったことがある男性は、経験によってレディファーストが身についていることが多いです。
いくら頭の中では理解していても、経験を重ねていかなければ、スムーズに行動することはできません。
何事も実践あるのみといえるでしょう。
姉や妹がいる
そもそもレディファーストは恋人だけにするものではありません。
すべての女性に対して行うべきものです。
そのため、姉や妹がいる人は、自然とレディファーストを習得している傾向があります。
家族に同年代の女性がいれば、自然に女性の本音や喜ぶツボが理解できるようになるので、相手が喜ぶ気遣いができやすくなるのです。
年上の女性と付き合った経験がある
年上の女性と付き合った経験がある人は、レディファーストが得意な傾向があります。
人生経験が豊富な年上の女性と対等に付き合っていくためには、女性に対する敬意がどうしても必要になってきます。
その敬意が、自然とレディファーストに繋がるのです。
女心を学ぶ努力をしている
生まれながらに自然とレディファーストができる、という人は存在しません。
レディファーストを実践できる男性は、女心を学ぶ努力をしています。
だからこそ、女性が喜ぶように適切に振る舞えるのです。
学ぼうという気持ちの根底には、相手を尊重しようという気持ちがあります。
女性に対する思いやりがあるからこそ学ぶ努力ができ、スムーズに実践もできるのです。
レディファーストができる男性は経験値が高い

レディファーストをデートのときにだけ実践しようとしても、どうしてもぎこちなくなってしまいます。
日頃から常にレディファーストを意識して行動し、慣れておくようにしましょう。
実際に、レディファーストができる男性は経験値が高いことが多いです。
最初からうまくできる人はいませんし、経験を重ねて身についていくものなので、普段から女性を気遣う意識を持つといいでしょう。
レディファーストは、女性を思いやる気持ちの表れでもあります。
男性が女性を気遣い、女性が感謝してこれを受け取れば、関係はより良いものになっていくでしょう。
- レディファーストとは女性を優先する欧米の慣習で、中世ヨーロッパの騎士階級の道徳規範に由来しており、本来はキリスト教的な弱者守護の考え方だった
- レディファーストの具体例には「男性が車道側を歩く」「歩くペースを男性が女性に合わせる」「重そうな荷物を男性が持つ」などがある
- レディファーストができる男性の特徴には「さまざまな女性と付き合ったことがある」「姉や妹がいる」「年上の女性と付き合った経験がある」などがある




