「奥さん」「妻」「嫁」など配偶者・パートナーの呼び方マナーを解説
他人の配偶者、あるいは自分のパートナーをなんと呼んでいますか?
「奥さん」や「妻」「女房」などパートナーの呼び方にはさまざまあり、結局どれが正しいのか混乱してしまうことも多いもの。
失礼にならないよう、今一度適切な呼び方を知っておくことが大事です。
そこで今回の記事では、配偶者・パートナーの呼び方マナーについて解説していきます。
Contents
自分の配偶者をなんと呼ぶ?
Q.自分の配偶者はなんと呼びますか?
A.
- 名前呼び…41人
- 奥さん…23人
- 嫁…16人
- 妻…14人
- かみさん…4人
- 家内…2人
※成人男性100人対象
成人男性100人に「自分の配偶者をなんと呼ぶか」アンケート調査したところ、もっとも多かった回答が「名前呼び」でした。
個人を尊重しジェンダーギャップを解消していこうという考えが浸透してきた現在では、家や夫に従属しているイメージのある「嫁」や「家内」といった呼び方は敬遠される傾向が強いです。
「名前呼び」はもっともニュートラルな呼び方であり、プライベートの会話ではパートナーを名前で呼ぶ人が多いのでしょう。
一方、公の場のように「名前呼び」が相応しくないシーンもあります。
配偶者・パートナーの呼び方は、TPOや関係性に合わせて適切に使い分けることが大事なのです。
「奥さん」「妻」「嫁」配偶者の呼び方マナー
続いて、配偶者の呼び方別にその意味と適切な使い方を見ていきましょう。
「妻」がもっとも無難
配偶者の呼び方に迷ったときは「妻」を使うのがもっとも無難です。
住民票や戸籍謄本といった法的な書類にも、女性の配偶者には「妻」が使われています。
「夫」と対になる言葉であり、家への「妻」の呼び方は汎用性が高い従属的な意味合いもないことからといえるでしょう。
公の場でも通常の会話の中でも、シーンを選ばずに使うことができます。
「嫁」は息子の妻のこと
配偶者の呼び方としてはメジャーな「嫁」ですが、もともとの意味は息子の配偶者を指す言葉です。
男性が自分や他人の配偶者を呼ぶときにも使われるため間違いではないのですが、やはり「家に嫁いできた者」のイメージが強いといえるでしょう。
「嫁」は戸主を頂点とした「家制度」を想像させるため抵抗感を持つ人も多く、使用する際は注意が必要です。
「奥さん」は他人の妻のこと
「奥さん」は基本的に他人の妻を呼ぶときに使われます。
「奥様」のくだけた呼び方であり、自分のパートナーと言うよりは他者のパートナーに親しみを込めて呼ぶ言葉です。
目上の相手に対しては、くだけた「奥さん」よりも「奥様」のほうが相応しいこともあるかもしれません。
ただ、自分のパートナーに全く使わないかというとそうでもなく、「うちの奥さん」と呼ぶことで柔らかい印象を与えることも多いです。
「家内」は妻と同じ意味
「家内」は妻とほぼ同じ意味の言葉であり、自分の配偶者を呼ぶときに使われます。
しかし、その字が示すように「家の中の人」、女性が家を守る存在といったニュアンスが強く今の時代にはしっくりこないといえるでしょう。
そのため、若い世代ではほぼ使われず年配者が使用することが多いです。
「かみさん」は砕けた呼び方
「かみさん」は女性配偶者を意味するかなりくだけた表現であり、自分や他人どちらのパートナーを指すときにも使うことができます。
もともとは商人や職人の妻や女主人を指す言葉でした。
気さくな呼び方ではありますが、目上の人やあまり親しくない相手に使うにはそぐわないため避けたほうが良いでしょう。
女性は配偶者からなんと呼ばれたい?
では、女性側としては配偶者からどう呼ばれたいと思っているのでしょうか。
Q.配偶者からなんと呼ばれたいですか?
A.
- 名前呼び…68人
- 妻…18人
- 奥さん…10人
- 嫁…3人
- 家内…1人
- かみさん…0人
※成人女性100人対象
成人女性100人を対象にアンケート調査したところ、7割近くが「名前呼び」がいいと回答しました。
次いで多かったのはやはり「妻」呼び、「嫁」や「家内」「かみさん」といった所帯臭さを感じさせる呼び方は人気がありませんでした。
本人が希望している場合は別ですが、パートナーのことを考えるなら名前あるいは妻呼びを選ぶのが無難かもしれません。
ビジネスでは「妻」、家と使い分けをしよう!
配偶者を指す言葉にはさまざまなものが存在していますが、どの呼び方を選ぶかでその人自身の印象が左右されることも少なくありません。
とくに、その場や相手に相応しくない呼び方をしてしまうとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
ビジネスシーンでは「妻」、家族の前やプライベートでは「名前呼び」などTPOで使い分けるのがおすすめです。
円滑な人間関係や夫婦関係のためにも、適切な配偶者の呼び方を心がけましょう。
- 男性が自分のパートナーに使う呼称としてもっとも多いのは「名前呼び」
- 自分の配偶者を呼ぶなら「妻」がもっとも無難、嫁や奥さん呼びはTPOを考えて使い分けよう
- 7割近くの女性がパートナーから「名前呼び」してほしいと思っている
- 配偶者・パートナーの呼び方は、公の場や家で使い分けるのがベスト