暗黙のルールの意味と使い方を解説!世の中の暗黙のルールを場面別に紹介
SNSなどにアップされた内容に対し「それは変じゃない?」「別に良いんじゃない?」などと論議になることがありますが、暗黙のルールは人によって違いますよね。
世の中にはどんな暗黙のルールがあって、どのように関わっていけば良いのでしょうか。
この記事では、暗黙のルールの意味や使い方、日常生活に潜む暗黙のルールについて解説します。
Contents
そもそも「暗黙のルール」って?
暗黙のルールは法律のように、はっきり決められている規則ではありません。
守らなかったからと言って公的な罰則が無いにもかかわらず、多くの日本人が暗黙のルールを意識して過ごしています。
まずは暗黙のルールの定義や類語、英語の表現を紹介しましょう。
暗黙のルールの意味
暗黙のルールとは「明言あるいは明文化がされていない規則、皆が暗黙のうちに従っているルール」のことです。
Weblio辞書「暗黙のルール」
話し合いや書類で定められてはいないけれど、守ることが当然と思われていて、大多数の人たちが従っている掟のことを意味します。
暗黙のルールの類語
暗黙のルールの類語は「不文律(ふぶんりつ)」です。
不文律とは文字が表す通り「文にされていない法律」という意味で、暗黙のルールと同じように言葉や文章になっていなくても従う決まりを表しています。
暗黙のルールの英語
暗黙のルールを英語で表すなら「tacit understanding」「tacit agreement」といった表現を使うことができます。
- 「tacit」は「暗黙」
- 「understanding」は「了解」
- 「agreement」は「合意」
という意味です。
【例文あり】暗黙のルールの使い方
暗黙のルールには2通りの使い方があり、1つは世の中の常識的な暗黙のルールに対して、もう1つは限定的な暗黙のルールに対して使われます。
それぞれの使い方と具体例を紹介しましょう。
世の中の常識的な暗黙のルール
常識的な暗黙のルールとは、社会生活を送るための当然のマナーや気遣いとして守られていることです。
他人に迷惑をかけたりトラブルを起こしたりさないためのマナー、お互いが気持ちよく過ごすためのマナーとして、口に出して言わずともほとんどどの人が従っています。
【例文1】
飛行機や新幹線などでリクライニングシートを倒す時は、後ろの人に確認してから倒すのが暗黙のルールになっています。
【例文2】
無料の広告用ティッシュを配っていても、普通は暗黙のルールで1人1つしか受け取らない。
その場の限定的な暗黙のルール
その場の限定的な暗黙のルールとは、職場やチームなど特定の集団の中で通用する決まり事で、部外者や新しく入った人には分かりくいこともあります。
暗黙のルールを守ることで仲間意識が生まれて親しくなったり、上下関係などの規律が乱れたりしないための、限られた集団内のルールです。
【例文1】
勤務先の冷蔵庫におやつを入れる時は、暗黙のルールとして名前を書いて入れるようになっています。
【例文2】
我が家では、母の誕生日に母が好きな黄色い花を贈るのが、暗黙のルールです。
これぞ日常に潜む「暗黙のルール」
日常生活にはきちんとした決まりでなくても、気づかないうちに独特な「沈黙のルール」に従っていることが多いです。
次は、いろいろなシーンに潜む暗黙のルールを見ていきましょう。
生活においての暗黙のルール
プライベートでも職場でも、普段の生活には「暗黙のルールだから」と当たり前のように従っていることがたくさんありますね。
本音と建前が大事な日本の社会では、相手の発言を言葉どおりに受け止めていると恥をかいてしまうこともあります。
見極めて大人の対応をするのが肝心です。
【日本文化】その場の空気を読んで行動する
日本文化には「その場の空気を読んで行動しなくてはならない」という、不思議な暗黙のルールが多くあります。
例えば、カラオケに行ったら座った順で曲を入れるのが暗黙のルールとなっていて、順番を飛ばす人は失礼だと思われてしまいます。
みんなが邦楽の曲を歌っているのに、1人だけ洋楽の曲を歌ったり誰も知らないような曲を歌ったりするのも、空気が読めないヤツと思われます。
「機会があれば飲みに行きましょう」は社交辞令
仕事で知り合った人と連絡先を交換して「機会があれば飲みに行きましょう」と言うことは多いですが、ほとんどは社交辞令。
相手は暗黙のルールで言っているだけなので、実際に会う可能性はほぼゼロに近いでしょう。
「いつにしますか?」と具体的な話をしてしまうと驚かれてしまいます。
職場においての暗黙のルール
社会人になると学生の時と違って、大人としての暗黙のルールがあります。
職場によって違うこともあるので、転職して「前の職場ではこうだったのに」と言っても通用しないことがあるので、気を付けましょう。
始業時間ギリギリに出社しない
多くの会社では始業時間ギリギリの出社は、良くないことだとされています。
中には始業開始30分前には席についていることが暗黙のルールになっている会社も。
特に新人は先輩より早めに出社するのが暗黙のルールでしたが、最近の若者は会社の規則に書いていないことは守らなくても良いと考えている人もいます。
電話は3コール以内でとる
業務マニュアルに記載されていることもありますが、多くの企業で「電話は3コール以内でとること」が暗黙のルールになっています。
「電話は女性社員がとる」「社内の人が出たら『おつかれさまです』と言う」なども、よく聞く電話の暗黙のルールです。
学校においての暗黙のルール
学生にも学校によっては校則にない暗黙のルールがあります。
大人になってから考えると不思議なこともありますが、学生にとっては決して破ることができません。
部活では先輩より先に水を飲まない
体育会系の部活には厳しい上下関係がある部活が多く「先輩より先に水を飲まない」などの暗黙のルールがあるという学校も。
先輩と言っても自分と学年が違うだけの同じ学生ですが、学生にとっての先輩は絶対逆らえない相手ですよね。
1年生はスカートを折って短くしない
男女ともそれぞれ制服に関する暗黙のルールがありますが、女子の間では「1年生はスカートを折って短くしない」といった暗黙のルールが存在します。
制服だとおしゃれできることが限られているので、スカートの丈はとても気になりますが、先輩後輩の上下関係は無視できないという人も多いでしょう。
女性に対しての暗黙のルール
男性が女性に話しかける時、暗黙のルールとして言ってはいけないデリケートな話題があります。
その場の雰囲気を悪くしたり、「セクハラだ!」と気分を害されたりしないように、女性に対しての暗黙のルールには気を付けましょう。
年齢や体重を聞かない
女性に年齢や体重を聞いてはいけないということは暗黙のルールです。
女性にとってはとてもデリケートな内容なので、親しい間柄だとしてもあまり話題にしない方が良いでしょう。
特に初対面の場で年齢や体重を聞く人は、大変失礼な人と思われてしまいます。
体調が悪そうにしてても詳しく問い詰めない
体調が悪そうな女性に、男性が詳しく理由を問い詰めるのも暗黙のルールでNG。
女性には生理があるため、男性には話しにくい体調不良もあります。
気遣う程度にして、理由を詳しくは聞くのは止めておきましょう。
スポーツにおいての暗黙のルール
スポーツにおいても、反則にはならないけれど暗黙のルールとして、やってはいけない行為があります。
種目や国によって違うので、海外の試合を見ていて疑問に感じたこともあるかもしれませんね。
大差がついている中で盗塁やバントをしない
野球の試合で大差がついている時、盗塁やバントをしないというのは暗黙のルールです。
1点取ると逆転するような僅差の試合なら、盗塁やバントで積極的に塁に出ることが必要ですが、大差がついた試合でさらに点差を広げるような行為は紳士的でないとされています。
【メジャーリーグの常識】派手に喜ばない
アメリカでは野球は紳士のスポーツなので、メジャーリーグの選手は得点した時やホームランを打った時でも派手に喜んではいけないという暗黙のルールがあります。
日本の選手が国際試合で大騒ぎすると、メジャーの選手からは密かにひんしゅくをかってしまうでしょう。
暗黙のルールを理解したら、異性の前でも恥をかかない
暗黙のルールはどんな場面にも存在します。
知らないと変な空気になるかもしれないので、じっかり知っておくのが肝心です。
暗黙のルールを理解すれば、どこに行っても恥をかきません。
つまり異性の前でも恥をかくことがないということです。
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分からない・嫌いと拒否せずに暗黙のルールと上手に付き合っていこう!
暗黙のルールとは、明文化していないのに皆が従っているルールです。
暗黙のルールは、世の中の常識的なマナーとして従うべきことと、特定の集団の中だけで通用する決まりの2つの種類があります。
日常生活のあらゆる場に暗黙のルールがあって、皆が守ることで人間関係のトラブルを防いでくれるので、気を付けたいですね。
暗黙のルールは分かりにくいことや、受け入れにくいこともありますが、拒否することなく上手に付き合っていきましょう。
- 暗黙のルールとは暗黙のうちに皆が従っているルールのこと
- 世の中の一般的な常識と特定の集団内だけで通用する決まりの2種類がある
- 学校から職場まで日常生活にはあらゆる暗黙のルールがある
- 人間関係を円滑にするために、暗黙のルールと上手に付き合おう