紆余曲折の意味とは?使い方を例文付きで解説!類語&言い換えや英語表現も
紆余曲折という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
会話の最中だけではなく、文章でも使われるので耳馴染みのある方もいるでしょう。
では、紆余曲折とはどんな意味があるのでしょうか。
今回の記事では、紆余曲折の意味や使い方だけではなく、類語や英語表現も紹介していきます。
ぜひチェックしてくださいね!
Contents
紆余曲折の意味とは?
元々、紆余曲折(読み方:うよきょくせつ)とは道が曲がりくねっているさまを表す言葉でした。
それが転じて、現在では「複雑な事情があり、物事が順調に立ち行かないこと」を意味する言葉として使われています。
分かりやすく砕いていうと、「いろいろあった」に近い表現といえるでしょう。
今となっては本来の意味で使われることは稀なので、現在使われている意味を覚えておくのがベストです。
例文付き|紆余曲折の使い方
紆余曲折という言葉を使うときは、ほとんどが過去の回想といえます。
大変だったときのことを思い出して使う場合が多いのです。
では例文を用いて使い方を見ていきましょう。
紆余曲折あったけど、今の仕事に就けて良かった。
紆余曲折のポピュラーな使い方のひとつが、過去を振り返りながら話すパターンです。
「紆余曲折あった」ということで、過去のことを振り返るとさまざまな出来事があったことを表現できます。
紆余曲折のある人生だ。
こちらも同様に、過去にあった出来事を思い返すと順風満帆ではなくいろいろなことがあったというニュアンスを含む使い方となっています。
ビジネスの場や冠婚葬祭の挨拶でも使われる表現です。
紆余曲折を経て、やっと犯人逮捕に至った。
犯人逮捕に至るまでのプロセスが、単純ではなかったことが分かる表現となっています。
紆余曲折という言葉を使うだけで、結果に対して酸いも甘いもさまざまな出来事があったことを伝えられるのです。
紆余曲折の類語や言い換え表現
盤根錯節
盤根錯節(読み方:ばんこんさくせつ)とは、「曲がりくねった根」や「複雑で解決が難しい物事」という意味を持つ言葉です。
複雑で問題解決が難しい出来事を指している点は、紆余曲折と似ているといえるでしょう。
多事多難
多事多難(読み方:たじたなん)には、「事件が多く困難が絶え間なくくること」という意味があります。
紆余曲折は既に起こった出来事に対して使いますが、多事多難の場合は未来のことについても使えます。
「来年は厄年なので、多事多難の年にならないようにしないと」というように、これから先に起こることを推測して話す場合にも使えるのです。
二転三転
二転三転(読み方:にてんさんてん)は、状況が何度も変わることを意味する言葉です。
「状況が二転三転する」「発言が二転三転する」といった使われ方を耳にしたことがある人も多いでしょう。
二転三転は、紆余曲折のような複雑さを含んではいません。
単純に何度も状況や発言が変わることを表す言葉となっています。
紆余曲折の英語表現は?
紆余曲折の英語表現は、「twists and turns」です。
他にも、「meandering」「complications」などと表されることもあります。
「紆余曲折あって」という場合には、「with many twists and turns」で似たようなニュアンスの言葉を表現できます。
また、「紆余曲折を経て」をという場合には「after many complications」も使えます。
状況や伝えたいニュアンスに応じて変えていきましょう。
紆余曲折の正しい使い方を覚えていつでも使えるようにしよう!
紆余曲折の元々の意味は「曲がりくねった道」で、それが転じて「複雑な経緯があり、物事が順調に進まないこと」を表すようになりました。
現在は、ビジネスシーンでも使われることがある知名度の高い言葉だといえます。
「紆余曲折を経て」「紆余曲折あって」といった使われ方を耳にすることもあるはずです。
主に過去を振り返って話すときに使われるので、使い方も併せて覚えておくとよいでしょう。
言葉の意味や使い方を正しく覚えて、紆余曲折をマスターしましょう!
- 元々、紆余曲折(読み方:うよきょくせつ)とは道が曲がりくねっているさまを表す言葉。
- 現在では「複雑な事情があり、物事が順調に立ち行かないこと」を意味する言葉として使われている。
- 紆余曲折を使う場合は、主に過去の回想に対することが多い
- 紆余曲折の類語には、「盤根錯節」「多事多難」「二転三転」がある
- 紆余曲折の英語表現は「twists and turns」のほか「meandering」「complications」がある