馴れ合いの意味とは?職場での馴れ合いが好ましくない理由と改善策を紹介!
上手く仕事を進めるためには、職場の人間関係も円滑であることが望ましいです。
上下関係やチームメンバーとの関係性が深い方が、仕事をしやすいと感じる人も少なくないでしょう。
しかし、その関係が「馴れ合い」になってしまうと、逆に支障が出てしまうこともあります。
この記事では「馴れ合い」の意味や改善策について解説します。
Contents
「馴れ合い」とは?わかりやすく解説!
まずは「馴れ合い」の意味について理解しましょう。
言葉の意味を知ることで、自分が現在置かれている状況が該当するのか、否かを把握することができます。
意味は「密かに通じ合いぐるになって事を運ぶこと」
「馴れ合い」とは「こっそり通じ合ってぐるになって物事を進めること」や、そういった関係を指す言葉です。
もう少し噛み砕いて説明すると、隠れたところで密かに口裏を合わせて、何らかの行動をおこしたり意思決定したりすること。
つまり、良好な人間関係を指す言葉ではなく、いわゆる「なあなあな関係」を指すネガティブな言葉です。
類語は「徒党を組む」
「馴れ合い」の類語として使われるのが「徒党を組む(ととうをくむ)」という言葉。
「同じ目的を持つ人が集まり、団結する」という意味を持っていますが「徒党を組んで謀反を起こす」というように、ネガティブな意味で使われることが多いです。
「慣れ合い」は間違い
「馴れ合い」と変換しようとすると「慣れ合い」という表現が出てきますが、こちらは表記間違い。
「従来のことがそのまま行われる」という意味を持つ「慣」ではなく「人になれる」という意味を持つ「馴」を使うのが正解です。
企業やバイト先など職場での馴れ合いが好ましくない理由
職場での馴れ合いには様々なデメリットがあります。
良好な関係ではなく「ぐる」になってしまうと、会社の人たちとの人間関係に支障が出る可能性もあるので注意しましょう。
ここでは、職場での馴れ合いが好ましくない理由を紹介します。
暗黙の了解が増えることでリスクが高まる
馴れ合いの関係が横行してしまうと、暗黙の了解が増える傾向にあります。
例えば、他の部署に確認を取るべき書類があったとしても「俺が承認しておくからいいよ」と正式な手順を踏まず、なあなあで進めてしまいがち。
一見、楽なようにも思えますが、万が一トラブルが起きた場合や、確認を忘れられていた場合のリスクは多大です。
仕事が回らなくなるだけでなく、自分自身の評価を下げることに繋がってしまいます。
居心地がよく楽しいのは内輪の人だけ
馴れ合いの関係というのは、一部の人の間のみで起こりやすいもの。
なぜなら、人数が少ない方が馴れ合いの関係は強くなっていくからです。
内輪の人同士は楽に仕事を進められたり、発言しやすかったりと、ストレスのない環境で仕事ができるでしょう。
しかし、自分たち以外の人へ大きなストレスを与えることにも繋がるのです。
仕事の質が落ちてしまう
暗黙の了解が増えるという傾向に代表されるように、馴れ合いの関係が横行すると仕事の質はかなり落ちてしまいます。
「ライバル」ではなく「共謀」であるため、意見を出し合って切磋琢磨し合うよりも、いかに楽にその場をしのぐかを重視した働き方になってしまうのです。
反対案や改善策など意見が出なくなる
一度馴れ合いの関係になってしまうと、居心地の良さから関係性が崩れることを嫌うもの。
そのため、会議などで内輪の人間に対しての反対意見や、改善策などの意見が出なくなる可能性があります。
結果的に組織も仕事も改善されず、ますます質が落ちてしまうかもしれません。
仕事より周りとの付き合いが優先になる
馴れ合いの関係はお互いの依存傾向が高いので、飲みに行ったり遊びに行ったりする機会が増えます。
「嫌われたくない」という思いから、仮に仕事が終わってなかったとしても断りきれず、飲みに行ってしまうこともあるでしょう。
仕事より周りの付き合いを優先するため、当然仕事がはかどらなくなります。
「馴れ合いをなくしたい!」と願う男女へ!簡単にできる改善策
職場での馴れ合いは努力次第でなくすことができます。
この項目では馴れ合いの対処方法や、馴れ合いの関係にある人と離れるための対処法を解説します。
勤務時間内に仕事以外の話をしない
馴れ合いをなくすためには、必要以上の関わりを減らしていくのが得策。
勤務時間中はなるべく仕事以外の話をしないようにしましょう。
完全に無視をするというわけではなく、天気の話や社内行事の話など当たり障りのない話はOK。
できる限り休日の話や自分を取り巻く人間関係の話など、プライベートな話は極力控えましょう。
仕事とプライベートを切り替える
馴れ合いの関係はやめたいけれど、親しい関係は続けていきたいという場合は、プライベートでの付き合いを充実させてみましょう。
職場では仕事以外の話はせず、プライベートでは思いっきり遊ぶというように切り替えると、勤務中は仕事に集中できるようになります。
「仲良し」と「馴れ合い」は似ているようで全く別物です。
オンとオフの場をしっかりと区別して付き合っていきましょう。
上司に相談してみる
自分1人で解決できない場合は、上司に相談するのもおすすめです。
例えば「私語が多くて困っている」「業務連絡がなあなあになっている」など、業務上で支障が出ていることを上司に伝えて注意してもらいましょう。
やや強引ではありますが、どうしても上司が対応してくれない場合は、上司に異動願いを出すのも1つの手です。
馴れ合いをやめたいと正直に伝える
周りの人の力を借りても改善されない場合は、思い切って相手に伝えてみましょう。
「馴れ合いの関係はやめたい」というのではなく、上司に相談するときと同じように業務に支障が出て困っていることを伝えるのが無難です。
もしそこで「真面目ぶっている」などと言われたら、それまでの関係と割り切りましょう。
悪い縁が切れたと思って、改めて仕事に集中することができます。
「うざい…」と言われがちな馴れ合いにならないための心得
職場での馴れ合いを防ぐためには、いくつかの心得が必要です。
ポイントを抑えて、良好な対人関係と職場環境を築いていきましょう。
twitter(ツイッター)などネットで繋がらない
プライベートが垣間見えるSNSなどでの交流は、馴れ合いの関係に繋がりやすいです。
SNSは基本的にオフのときに使用するものであるため、そこに職場の人がいるとオンとオフの区別がつきにくくなってしまう可能性があります。
また、自分自身も投稿内容に配慮しなければならないため、SNSで職場の人との繋がりを持つのは避けましょう。
恋愛事情や趣味などプライベートな話はしない
恋愛の話や趣味の話など、プライベートな話は他人との距離を縮めるのに非常に有効です。
しかし、職場においては馴れ合いの関係を生むきっかけになりかねません。
打ち上げや新年会などで個人的な会話をする場面もあるとは思いますが、恋人の有無などを聞かれても「はい」「いいえ」くらいで答えるようにし、詳細を話すのは控えましょう。
お金と時間は自分のために使う
馴れ合いの関係が横行すると、プライベートの時間が減って出費が増える傾向にあります。
しかし、メリットのない馴れ合いのために使うお金や時間は、大変もったいないもの。
一生懸命働いて稼いだお金や貴重な休日は、趣味や資格取得など自分を高めるために使うよう心がけましょう。
内輪でかたまらず外部との接触を持つ
もしすでに馴れ合いの関係にあるのなら、外部の人と交流するよう心がけてみてください。
同じ部署でも他の部署でも、あるいは他の会社でもかまいません。
内輪以外の人と関わることで馴れ合いの関係にある人との接触時間を減らすことができますし、自分自身にとっていい刺激を与えることができます。
あだ名や親しい呼び方は避ける
馴れ合いの関係にありがちなのが、あだ名やニックネームで呼び合うという習慣。
会社は公の場であるため、業務中はきちんと氏名で呼び合いましょう。
そうすることで仕事とプライベートにメリハリがつき、職場での馴れ合いを断つことができますよ。
馴れ合いをやめるには、プライベートを充実させるべき
居心地がいいからといって馴れ合いばかりしていると、後々後悔することになるでしょう。
馴れ合いをやめるには、しっかりプライベートを充実させるのが肝心です。
異性と交流しれば、会社での馴れ合いを無意味に感じることができますよ。
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隙間時間で利用できるので、仕事で忙しい人にも最適ですよ。
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馴れ合いの関係が「気持ち悪い」「嫌い」と感じたら今すぐやめて成長できる環境づくりに取り組もう!
残念ながら、馴れ合いは何1つメリットを生み出しません。
独特の協調性から居心地の良さを感じることはできますが、同時に緊張感がなくなり、仕事へのモチベーションが下がったり責任感が薄れてしまったりする危険性があります。
もしも今馴れ合いのグループにいるのなら、この記事を参考に一歩前に踏み出しましょう。
もちろん、プライベートでは友達関係を続けてもOKです。
適度な距離を保ちながら、自分自身が働きやすい環境を築いていってくださいね。
- 「馴れ合い」は「密かに団結し行動する」という意味を持ち、良好な関係を指す言葉ではない
- 職場における馴れ合いは、仕事の質を低下させたりリスクを生み出したりとデメリットが多い
- 馴れ合いの関係を改善したい場合は、ビジネスとプライベートの区別をしっかりとつけることが大切
- 1人で解決できない場合は上司に相談したり、外部との関わりを持ったりするのもおすすめ
- SNSで繋がったり、ニックネームで呼び合ったりするのは避けよう