気を使うの意味や『気を遣う』との違いは?使い方を例文付きで解説!
『気を使う』という言葉は、日常生活においてもよく耳にする言葉でしょう。
同じ読み方かつ似たような言葉に『気を遣う』もありますが、両者の使い分けや違いについても気になるところです。
今回の記事では、『気を使う』の意味をはじめ、『気を使う』と『気を遣う』のどちらが正解なのかなどを説明します。
後半では例文を用いた使い方の解説もしていくので、ぜひチェックしてくださいね!
Contents
『気を使う』の意味は?
『気を使う』には、『配慮する、心を配る』という意味があります。
そもそも『気』とは人の意識や気分といった精神的な意味合いのある言葉です。
精神的な部分を使うと考えると、気を使うという言葉に配慮という意味があることも理解できるでしょう。
出典元 | 実用日本語表現辞典 |
『気を使う』と『気を遣う』正しいのはどっち?
『気を使う』と『気を遣う』という2つの表現ですが、『使う』と『遣う』どちらを使うべきか悩んだことがある人も多いでしょう。
結論からいうと、『気を使う』と『気を遣う』はどちらも正しい使い方です。
ただし、この2つの言葉にはニュアンスの違いがあります。
『気を使う』には自分のために、『気を遣う』には他者のために気を配るという点が大きな違いです。
人のために気を配る『気遣い』という言葉に『使』ではなく『遣』が使われていることを考えると分かりやすいでしょう。
【例文付き】気を使うの使い方
気を使うという言葉には、自分のためというニュアンスがあると説明しました。
ここからは、気を使うの使い方を例文を用いながら説明します。
スキンケアに気を使う
スキンケアをするのは自分の肌を美しく保つためのもの。
人のためではなく自分自身のための行為なので、『使う』を用います。
上司に怒られないように気を使う
気を使うのは、上司のためというよりは自分が上司に怒られないようにするためです。
この場合は、自分自身のための気配りなので『使う』を用いるのが正解といえます。
雪道は転ばないように気を使って歩く
転ばないようにするのは、誰のためでもなく自分のためです。
人に向けた気配りではないので、『使う』を用いるのが相応しいでしょう。
【例文付き】気を遣うの使い方
最後に、『気を遣う』という言葉の使い方を例文を用いながら説明します。
『気を使う』の例文と見比べ、ニュアンスの違いを汲み取ってみてくださいね。
ゲストに楽しんでもらえるよう気を遣う
気を遣うのは自分自身ですが、その対象はゲストですよね。
自分のためではないので、『遣う』を使うシーンだといえます。
祖父母に気を遣いバリアフリーのお店を予約した
バリアフリーのお店を予約したのは祖父母のためであり、自分のためではありません。
そのため、『気を遣う』という言葉を用いるのが適しています。
子どものアレルギーに気を遣って献立を考える
気を遣って献立を考えるのは自分自身ですが、自分のためではなく子どものための気配りですよね。
気を遣う対象が子どもなので、『気を遣う』という言葉を用いるのです。
もしこの対象が自分である場合は、『気を使う』を用います。
『気を使う』と『気を遣う』を上手に使い分けよう!
『気を使う』と『気を遣う』という2つの言葉は混同されがちです。
しかし、自分自身のための気配りか、他者のための気配りなのかでどちらの漢字を用いるべきかは変わるものです。
どちらを使っても間違いではありませんが、2つの違いを理解したうえで使い分ければより細かなニュアンスも伝わりやすくなるはずです。
使い方を覚えて、上手に使い分けられるようになりましょう!
- 気を使うの意味は、配慮する、心を配る
- 気を使うと気を遣うはどちらも正解
- 気を使うと気を遣うには、自分に向けた気配りか他者に向けた気配りかという違いがある
- 自分のための気配りには『使う』を用いる
- 他者のための気配りには『遣う』を用いる