シュールの意味とは?語源や使い方・言い換え表現を解説!
シュールという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、正しい意味を問われるとわからない人もいるのではないでしょうか。
今回は、シュールという言葉にスポットライトを当て、意味や語源、使い方を解説します。
例文を用いて解説しますので、今までよくわかっていなかったなと感じる方はぜひ最後までチェックしてくださいね!
Contents
『シュール』の意味とは?
シュールとは、シュールレアリスムの略で、表現や発想が現実離れしているという意味で使われている言葉です。
「非現実的」「幻想的」といった意味も含まれています。
しかし、日本では一部でスラングのような言葉として使われる場合もあります。
アニメのような映像作品や漫画などのコンテンツで、独創的かつ奇抜性のある作品に対して「シュール」という場合があるのです。
最近でいえばイラストレーターのナガノさんが手がける「ちいかわ」が、シュールだと話題になることがあります。
ちいかわは丸みを帯びていてとてもかわいいキャラクターですが、討伐や草むしりといった労働を通して一生懸命に日々の生活を送る姿が、「シュール」といわれているのです。
『シュール』の語源
シュールとは、シュールレアリスムの略とお伝えしましたが、この言葉は元々フランス語のsurréalismeが語源です。
シュールレアリスムとは、1920年代にフランスで起こった芸術運動のことを指していて、日本語だと「超現実主義」と訳されています。
日本でも有名な、サルバドール・ダリやルネ・マグリット、マルク・シャガールといった画家たちは、この時代にアバンギャルドな作品をたくさん生み出しました。
シュールという言葉の語源には、このような芸術性が根本にあるのです。
例文付き|シュールの使い方
ここからは、シュールの使い方を例文付きで解説します。
ダリの「記憶の固執」はシュールレアリスムを代表する作品だ。
サルバドール・ダリは、先ほども伝えたように1920年代に巻き起こった芸術運動を代表する画家です。
そんな彼の作品は、まさに「シュール」を代表するものばかり。
この時代の画家の前衛的な作品は、「シュール」という言葉を用いるのにぴったりなのです。
子どもたちに交じって大人が本気でゲームをする姿はシュールだ。
オンラインゲームの普及で、対戦ゲームは珍しくなくなりました。
老若男女楽しめるゲームが増えた一方、反射神経が必要になるゲームは大人よりも子どもの方が上手いなんてことも多くあります。
そんな子どもたちに交じって、大人が本気になってゲームをする姿は傍目から見るとシュールといえるでしょう。
このキャラクターはシュールさが人気だ。
日本語での俗語的な使い方の例です。
この場合は、説明するのが難しい現実離れしたものを指すパターンが多いといえます。
感覚的な使われ方をされているといえそうですね。
シュールの類義語・言い換え表現
次に、シュールの類義語や言い換え表現について説明します。
シュールを別な言葉で表現したいときのためにも、ぜひ覚えておきましょう!
シュールの類義語や言い換え表現には、以下のようなものがあります。
- 非日常的
- 非現実的
- 不条理
- 風変わり
シュールの対義語
現実離れしている、といった意味のシュールの対義語にはどんなものがあるのでしょうか。
最後に、シュールの対義語を紹介します。
シュールの対義語には、以下のようなものがあります。
- 平凡な
- ありきたりな
- 世間並の
- 平均的な
- 何の変哲もない
変わり映えがしない、といった意味がある言葉は、シュールの対義語になるといえるでしょう。
シュールとは「シュールレアリスム」の略で「表現や発想が現実離れしている」という意味!
今回の記事では、シュールという言葉に着目して意味や使い方などを紹介しました。
シュールとはどんな意味があり、語源がどう言ったものなのかを知ることで、より理解が深まったのではないでしょうか。
言い換え表現や対義語も併せて覚えることで、語彙力の向上も目指せるはずです。
いろいろな言葉を複合的に覚えて、言葉のレパートリーを増やしていきましょう!
- シュールとは、シュールレアリスムの略
- シュールの意味は、表現や発想が現実離れしているさま
- シュールの類義語は、「非日常的」「非現実的」「不条理」などがある
- シュールの対義語は、「平凡な」「ありきたりな」「何の変哲もない」などがある