ストイックとは？意味や使い方・英語表現を解説！ストイックな性格の特徴も

ストイックという言葉は普段の生活の中でもよく耳にしますが、どのような意味があるのでしょうか。

思い浮かぶのは近寄りがたい孤高の人のイメージですが、実際にはどのような人物が当てはまるのか気になります。

今回の記事では、ストイックの意味や使い方・英語表現、ストイックな性格の特徴について解説します。

『ストイック』とは？

ストイックとは何を意味する言葉なのでしょうか。

まずは、ストイックという言葉について見てみましょう。

ストイックの意味

『ストイック』とは、何らかの目的のために自分に対して厳しくする求道的な生き方を表す言葉で、禁欲的と訳されることも多くあります。

由来は古代ギリシア哲学のストア派で、もともとストイックは『ストア派の〜』を意味する単語でした。

禁欲によって教義を実践するという考え方がストア派にあったことから、現在では禁欲的を意味する言葉として使われるようになっています。

ストイックの使い方

ストイックは形容動詞で、名詞の前に置いて使います。

また副詞的に使われることもあります。

ストイックの英語表現は？

ストイックは英語でstoicと表記し、意味は日本語と同じく『禁欲的』です。

ちなみに頭文字を大文字にしたStoicは『ストア派の』という意味で今も使われています。

頭文字が大文字か小文字かで意味が変わるので、英文で出てきたときには注意しましょう。

ストイックな人に見られる性格の特徴

禁欲的という意味を持つストイックですが、どのような人物がストイックと呼ばれるのでしょうか。

ここでは、ストイックな人に見られる性格の特徴を見ていきます。

強い意思を持っている

ストイックな人は目標達成のための努力を惜しまず、どんな困難も克服しようとする強い意思を持っています。

一度やり遂げると決めたら寝る間も惜しんで取り組み、途中で諦めることは決してありません。

感情を上手にコントロールできる

ストイックな人は感情のコントロールが上手です。

つらい、投げ出したいという気持ちが湧きあがってきても、強い自制心で感情を抑えられるのです。

だからこそ最後までやり通す芯の強さを持っているといえるでしょう。

誠実で嘘をつかない

ストイックな人は、誰に対しても誠実で嘘をつきません。

その場限りのお世辞も言わないので、ちやほやしてほしい人からは嫌がられることもあります。

しかし、真面目な人たちからは厚い信頼を寄せられるのです。

頑固で融通がきかない

信念が固く目標達成のための努力を惜しまないストイックな人ですが、それだけに頑固で融通がきかないところもあります。

毎日やると決めたことは、風邪を引こうが熱を出そうが休もうとはしません。

臨機応変に対応するといったことが苦手なタイプともいえるでしょう。

マイペース

自分の信念に基づいて行動するストイックな人は、とてもマイペースです。

自分で決めたことはやり遂げようとするため、周囲を気にかけることはあまりありません。

他人によく思われたいといった欲もないため、人目を気にせず己の信念に従って行動するのみなのです。

逆境や困難を恐れない

目標を定めた時点で、その道のりが平坦ではないことをストイックな人は知っています。

だからこそ、逆境や困難を恐れることはありません。

楽な道ではないことなど分かりきっているので、逆境や困難は恐れるものではなく克服すべき対象ともいえます。

ストイックであることのメリットとデメリット

何らかの目標を達成したいならストイックであることは必要ですが、常にストイックであることに弊害はないのでしょうか。

ここでは、ストイックであることのメリットとデメリットについて見ていきます。

メリット｜夢や目標を叶えやすい

当然のことながら、ストイックであることで夢や目標を叶えやすくなります。

ストイックでなければ努力し続けられないので、辛くなったらすぐに挫折してしまうでしょう。

ストイックであることは、目標達成のために必要な手段でもあるのです。

メリット｜周りの人から信頼される

ストイックだと、周りの人から信頼されやすくなるのもメリットといえるでしょう。

何事も口先だけだと人はついてこないのは当然ですが、途中で投げ出さず最後までやり遂げる仕事ぶりを周りの人はしっかりと見ています。

率先して実行しやり遂げるからこそ、信頼を勝ち取れるのです。

デメリット｜人間関係のトラブルを抱えやすい

ストイックであることのメリットは大きいですが、デメリットもないわけではありません。

特に多いのが、人間関係のトラブルを抱えやすいという点です。

チームプレイの場合、ストイックさについていけないと感じる人もいれば、マイペースすぎて困るという人もいます。

みんなで取り組まなければいけないことに、我関せずでストイックさを発揮してしまってはほかの人はやりづらくなってしまうでしょう。

そうなると人間関係がこじれてしまうのも時間の問題です。

デメリット｜他人にも厳しくなりがち

自分一人でやり遂げられるなら、自分に対してストイックであれば十分ですよね。

しかし他人とゴールを目指すとき、他人にも厳しくしてしまうとトラブルの火種となる場合もあります。

他の人に対しても同じようなストイックさを求めてしまえば、それはただのワガママになってしまいます。

他人にも厳しくなってしまうところは、ストイックな人の最大のデメリットといえるでしょう。

夢や目標を叶えるためにはストイックさも必要！柔軟性や協調性を身につければトラブルも回避できるかも！

子供のころから継続することの大切さを教えられてきた人は多いでしょう。

誰にとっても夢や目標を叶えるためにはストイックさが必要です。

しかし、他人にまで自分と同じように我慢を強いるのであれば、禁欲であるはずのストイックさはワガママになってしまいます。

他人を振り回したり自分の思うままに動かそうとしたりするなら、それはもはやストイックな態度とはいえません。

自分に対してストイックでありつつ、柔軟性や協調性を身につければトラブルも回避できるでしょう。

無理をするのも目標達成の妨げとなります。

柔軟に息抜きしたり他人と足並みを揃えたりしながら、ゴールを目指しましょう。