「頭でっかち」の意味や使い方とは?知識先行型な人の特徴や心理・改善方法
「頭でっかちな人」と聞くと、なんとなくネガティブな印象を受けますが、あなたは正しく理解して使えていますか?
この記事では、言葉の意味と使い方、頭でっかちな人の特徴を紹介します。
どこか付き合いにくいと感じる人が周りにいる場合は、これから紹介する特徴を持っていないか、照らし合わせながら読み進めてくださいね。
Contents
「頭でっかち」とは
「頭でっかち」と聞くとあまり他人から言われたくはない、マイナスなイメージのある言葉ですよね。
万が一誰かに言われてしまったときは、どんなところが「頭でっかち」だったのか、気になってしまうもの。
まずは言葉の意味と使い方を解説していきます。
意味
言葉の意味は、大きくわけて3つ。
1つ目は頭が大きいことを指し、2つ目は上部が下部に比べて不自然なほど大きい様子を指しており、物の形や組織について表現するときに使うことができますよ。
そして3つ目が、知識や理論が先行していて行動がともなっていない状態を指して使います。
他人に言ったり言われたりするときは、この3つ目の意味で使われることがほとんどでしょう。
使い方
- 「あの人は頭でっかちで、柔軟性に欠ける」
- 「頭でっかちな人に限って、自分からは行動しない」
- 「頭でっかちな男性は行動力がないから出世しない」
- 「頭でっかちな女性はモテない」
などと使うことができます。
人の性質をネガティブに表現するときや、人の短所を指摘するときに使用されることが多いようです。
具体的な意味や使い方を知ると、ますます言われたくない言葉だと感じますね。
頭でっかちな人の性格的特徴
頭でっかちな人の性質についてさらに掘り下げてみると、いくつか共通点があることがわかりました。
ここではその特徴的な性質を詳しく紹介します。
もし自分自身の性格に当てはまることが多ければ、要注意です。
職場や恋愛において円滑な人間関係を築くためには、改善していく必要があるかもしれません。
勉強家
勉強家タイプはこだわりが強いため、頭でっかちになりやすいです。
何か行動を起こす前に、自分の頭の中の知識や経験を総動員して比較検討を重ねます。
知識や理論が先走ってしまうため、その場に合わせた柔軟な対応ができません。
勉強熱心な人は知識以外の要素もうまく汲み取り、頭でっかちになってしまわないように気をつけましょう。
臨機応変な対応は苦手
物事に対して理論型の思考をしてしまうため、予期しない出来事への対応が苦手な人は頭でっかちです。
何かトラブルが起こったときは、状況に合わせて判断を変える必要があります。
たとえば接客をしていてお客様を怒らせたとき。
お客様によって性格や考え方は異なるので、100人いれば100通りの謝罪方法があります。
しかし、頭でっかちな人はマニュアル通りの対応しかできないため、誰に対しても同じ言動で押し切ろうとしがちです。
その場に合った行動を直感的にすることが苦手な人は、理論型の思考に偏りすぎている可能性が高いでしょう。
プライドが高い
勉強家で努力家であるという自負があり、プライドが高い人は頭でっかちになりやすいです。
自分の自信がない面を隠すために、人を見下して優位性を保とうとすることがあります。
相手の立場や意見を尊重しないで、自分の意に沿わないことは即否定。
頭でっかちになってしまっている典型的なパターンです。
自信があるのはいいことですが、高すぎるプライドは人としてのバランスを崩しかねません。
冗談が通じない
頭でっかちな人は頑固で冗談が通じないという特徴をもっています。
自分の考えが正しいと思い込んでいるため、それ以外の考え方を提案されたときに戸惑ってしまいます。
プライドの高さから、冗談を言われると自分がバカにされたように感じてしまうこともあるようです。
頭でっかちな人が周りにいるなら、冗談を言うのは避けたほうがいいかもしれませんね。
行動力がない
理論思考でユーモアに欠けるため、大胆な行動を取ることが苦手なのも、頭でっかちな人の特徴といえます。
たくさんの知識が頭に詰まっていて、プライドが高く頑固ならばそうなってしまうのも仕方ありません。
たとえば何か新しいサービスが気になったとしても、いつまでも利用者のレビューを見たりコスパを考えたりしてしまうのです。
慎重に検討することは大事ですが、行動してみなければわからないこともありますよね。
知識を使って頭の中でイメージを膨らますことは得意ですが、なかなか行動に移すことができない人は、頭でっかちになっている可能性があるでしょう。
頭でっかちな人の心理状態
頭でっかちな人の特徴をいくつかご紹介しました。
続いて、これらの特徴はどんな心理からきているのか見ていきましょう。
もしかすると「自分は頭でっかちかも?」と思った人は、自分の心とよく向き合ってみてくださいね。
最後には改善方法もご紹介するので安心してください。
失敗したくない
頭でっかちな人はプライドが高いため、失敗することを極度に恐れています。
恋愛関係においていい感じの雰囲気なのに、パートナーが決定的なことを言ってくれない経験はないでしょうか。
頭ではお付き合いをしていくイメージができていても、告白が失敗することを恐れているのかもしれません。
頭でっかちな人は「積極的に行動をして失敗してしまったらどうしよう」と、いつまでも頭の中でグルグルと考えてしまうのです。
自分の意見が正しいと思っている
常に自分の意見が正しいと思っているため、わざわざ実践しなくても、結果はわかっていると考えてしまう場合もあります。
そのような心理状態では、周りの人と円滑にコミュニケーションを取ることも難しいでしょう。
たとえば自分がどんなに意見を言っても、相手が聞く耳を持ってくれないとうんざりしてしまいますよね。
自分が正しいと思い込んでいる状態では、無意識に高圧的になってしまうこともあるので注意が必要です。
自己顕示欲が強い
頭でっかちな人の勉強家な部分は、強い自己顕示欲からくることがあります。
自己顕示欲とは、自分を大きく見せたりよく見せたりしたいと思う欲求のことです。
その欲求が強い人は理論型の思考ができる自分を過剰に評価して、相手への共感を忘れてしまう傾向があるでしょう。
偏った心理状態のため、周りとのコミュニケーションに支障がでてしまうのは否めません。
知識を身に付けることで自己顕示欲を満たす人は、頭でっかちになりやすいといえます。
頭でっかちな人が損する理由
頭でっかちな人は、仕事や恋愛の場におけるコミュニケーションで損をしてしまうことも多いです。
最後になぜ頭でっかちな人は損することが多いのか、具体的な理由をご紹介します。
これを読めば、頭でっかちな考えの人がいかに損するか、その恐ろしさが身に染みて分かるでしょう。
人間関係を良好に保てない
理論先行の思考をするため、周りの人と衝突してしまうことが多いです。
何か問題が起こったときに、理論的な視点のみで意見を通そうとしてしまうため、周りの人から反発を受けます。
相手の話を聞こうとしない人が好かれるはずもなく、結果的に「頭の固い自己中な人」だと思われて損をするのです。
恋愛関係においても同じで、自分の意見が正しいと一方的に責められれば、相手は冷めてしまいます。
頭でっかちな人は、とくに長い目で見たときに人間関係を保つことが難しいといえるでしょう。
仕事ができない
頭でっかちな人はコミュニケーション能力や社会的な対応力が低いため、仕事ができない人が多いでしょう。
自分では勉強熱心でたくさんのことを知っているため能力が高いと思っていても、周りからの評価は違っています。
どんな仕事であっても、少なからず人と人が関わり合うことで成り立っていますよね。
トラブルが起きてしまったときなどは、理論やルールでは解決できない状況に陥ることもあります。
そんなときでも理屈っぽく頑固に振る舞うようであれば、仕事を任せてもらう機会は少なくなってしまうのも仕方ありません。
頭でっかちの改善方法
頭でっかちなままでは、職場や恋愛における人間関係で苦労しそうですよね。
一方で努力家なところや知識が豊富なところなど、使い方によってはポジティブな行動につながる特徴もたくさんありますよ。
頭でっかちになってしまったときの改善方法をご紹介します。
自分が理論武装してしまっている自覚があるならば、今すぐに実践してみてくださいね。
自分と異なる意見を受け入れる
自分の意見が正しいと思っていたとしても、一旦相手の意見を最後まで聞いてみましょう。
しっかり耳を傾けることで「たしかにそれも一理あるな」と、受け入れられるかもしれませんよ。
まずは相手の意見に寄り添う姿勢を示すことで、周囲からの印象は格段にアップするはずです。
さまざまなことにトライしてみる
頭の中でひたすらモヤモヤ考えてしまい、失敗を恐れて行動できないのが頭でっかちな人でした。
そこで挑戦してほしいのが、失敗したときのことは考えず、思い切ってさまざまなことに挑戦すること。
一度勇気を出して行動すると、これまでの考え方を大きく変えることができます。
とりあえずトライして実際に感触を確かめてから頭で理論立てする、という風に順番を変えてみましょう。
無駄なプライドを捨てる
「失敗したらどうしよう」というプライドは捨ててしまいましょう。
理論武装をしていても、周りの人と上手にコミュニケーションを取ることはおろか、仕事もうまくいかないことがわかりましたよね。
無駄なプライドは捨てて行動あるのみです!
「頭でっかち」という言葉はマイナスな意味で使われることが多い
頭でっかちの人は仕事や恋愛の場でポジティブに捉えられることはあまりなく、基本的にはマイナスなイメージがつきまとってしまうのは否めません。
行動を少しずつ変えることで、職場や恋愛関係でのコミュニケーションを、よりよいものにしていきましょう。
たくさんの知識やしっかり理論を立てて考えられることは、さまざまなことに活かすことができる素敵な能力です。
大切なのは人の話に耳を傾けて、何事にも柔軟に対応すること。
「頭でっかち」のいい部分だけを取り入れて、うまく活用していきましょう!
- 頭でっかちとは、知識や理論が先行して行動がともなっていない状態をいう
- 勉強熱心な人こそプライドが高くなってしまい、行動することができない傾向にある
- 失敗したくない心理から、自分の意見が正しいと思ったり行動をためらったりしてしまう
- 頑固でユーモアがない頭でっかちな人は、コミュニケーション能力や対応力に欠けるため仕事ができない
- 他人の意見を聞き入れることで、良好な人間関係を築ける