「社畜」の意味とは?注意すべき特徴や抜け出す改善方法を解説
働いていると「社畜」という言葉をいやでも耳にする機会があるでしょう。
しかし、正しい意味を理解していますか?
意味がわからないままだともしかすると、あなたも社畜になっているかもしれません。
この記事では「社畜」という言葉の意味と特徴を解説します。
また社畜から抜け出す方法も紹介するので、ぜひ参考にして働き方の改善に役立ててください。
社畜の意味とは?
社畜とは、「会社」と「家畜」を組み合わせた造語です。
家畜のように会社に飼い慣らされ、過酷な労働環境でも文句を言わずに働く会社員を意味します。
会社のために生活のすべてを捧げるような人たちを、からかうために使われる言葉です。
また自虐的な意味を込めて使われることもありますが、同じ職場や似た境遇の人を不快な思いにさせる可能性もあるので注意しましょう。
【社畜診断】11個の特徴をチェック
社畜とは具体的にどのような人を指すのでしょうか。
ここでは社畜の特徴について解説するので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
多くの特徴が当てはまる人は社畜の可能性が高いので、働き方を見直す判断材料にしてください。
残業することが正しいと思ってる
社畜は長時間労働こそが会社への貢献であり、頑張っている証しだと考えています。
「残業することが正しい」と思うのは典型的な社畜です。
あなたの社内に、毎日深夜まで働いたり、サービス残業をしたりする社員が偉いという風潮はありませんか?
固定残業制であっても、超過分の残業代が支払われないのは違法です。
同僚が残業時間を自慢し合うような職場は、社畜精神が根付いている危険な会社といえるでしょう。
休日も仕事・連絡をする
社畜は、休日でも仕事のことが頭から離れません。
休日であっても働いたり、業務連絡を取ったりするのが当たり前になっているのは危険です。
体や心をリフレッシュするために休日があると考えるのが一般的ですよね。
しかし社畜にとって休日は、翌週の仕事のための準備日と思い込んでいるのです。
体調が悪くても休まない
「頑張って働くことが偉い」と考えている社畜は「休むことは悪い」という思考回路をしています。
そのため、体調が悪くても休みませんし、同僚が休むことも許せません。
「サラリーマンは体調管理も仕事のうち」と言われますが、病気や体質によっては仕方のない理由だってありますよね。
無理をして働いて、身も心もボロボロになって働けなくなってしまうのは典型的な社畜の末路です。
受動的な仕事しかできない
社畜は会社や上司の命令は絶対に正しいと思い込んでいます。
そのため受動的な仕事しかできないのも特徴です。
入社した頃は会社の方針や指示に疑問を感じても、上司からは「黙って言われた通りやれ」と否定され、自分の意見を持つことさえ許されなかったのでしょう。
そういった状況が続くと、自分で考えることをやめて命令通りに働く社畜になってしまいます。
上司が帰るまで帰らない
社畜は「部下は上司より頑張るのが当たり前」という考え方を持っています。
そのため社畜は、上司が帰るまで絶対に帰りません。
社畜が多い職場では、定時退社を許さない雰囲気や暗黙のルールがあるため、その日の業務が終わっても残業させられます。
仕事を効率よくこなせる社員にも残業を強要するため、優秀な人材が離れやすく、結果的に社畜だけが残るブラック企業になってしまうのです。
プライベートも社内の人と過ごす
社畜は社内の人間関係を優先する傾向があります。
プライベートも社内の人と過ごすのは要注意です。
もちろん仕事を抜きにして付き合いたいのであれば、何も問題はありません。
しかし、仕事とプライベートを切り離して人付き合いができないのは、仕事中心で生きている社畜ならではの考え方です。
仕事のために生きている
本来仕事は生きるためにお金を稼ぐ手段であって、目的ではありません。
しかし社畜は、仕事のために生きているという考えを持っています。
生活のために働き始めたのに、社畜教育を刷り込まれるうちに目的と手段がすり替わっているかもしれません。
何のために働いているのか見失わないためにも、自分自身に問いかけることが大切です。
上司に気に入られたい
上司の人間性や仕事ぶりに憧れて、気に入られたいと思うのは間違っていません。
しかし目上の立場だからという理由だけで、上司に気に入られたいと思うのも社畜の特徴です。
常に機嫌をうかがったり、言いなりになったりしてまで、気に入られる価値があるのか冷静に考えてみましょう。
すぐに謝ってしまう
自分のミスで周囲に迷惑をかけたのなら、社会人として謝罪するべきです。
しかし自分に非がないのに、すぐに謝ってしまうのは社畜精神を植え付けられていることが原因かもしれません。
理不尽に怒られたり、責任を擦り付けられたりする状況が続くと、無意識に「自分が悪い」と思い込んでしまいます。
結果的に上司の指示には絶対に逆らわない社畜になってしまうのです。
頼まれごとを断れない
上司や同僚からの頼まれごとを断れないのも社畜の特徴です。
頼まれた仕事をすべて引き受けてしまって、誰よりも長く残業したり、キャパオーバーになったりしていませんか?
信頼されているから仕事を任されているのではなく、社畜としていいように使われているだけかもしれません。
逆に相手からのお願いを断れない性格の人は、社畜になりやすいので注意しましょう。
社内評価を気にしてしまう
会社員であれば、出世や昇給に直結する社内評価を気にするのは当然かもしれません。
しかし評価を気にするあまり、サービス残業をしたり、プライベートを上司と過ごしたりするのは社畜になっているだけの可能性が高いです。
仕事以外の面で評価を上げようするのは努力の方向が間違っていますし、スキルアップにも繋がりません。
社畜人生から抜け出す5つの方法
会社のために働くこと自体は決して悪いことではありません。
しかし、社畜のように会社にすべてを捧げて、身も心もボロボロになるまで働くことが、果たして本当に幸せなのでしょうか。
最後に社畜から抜け出す5つの方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自分発信で仕事する
社畜の特徴として「受動的な仕事しかできない」ことを挙げました。
自分発信で仕事することを心がければ、社畜から抜け出せるでしょう。
会議で積極的に発言したり、「こうした方が良いかも」と思ったことを実行したりすることで、能動的に働く意識が芽生えるはずです。
最初は上手くいかないかもしれませんが、続けることで自分の意識だけでなく、周りも応えてくれるでしょう。
オン・オフを分ける
仕事とプライベートの区別がきちんと付けられないと社畜からは抜け出せません。
退勤したあとや休みの日は、仕事のことは一切考えないようにして、オン・オフを分けましょう。
プライベートな時間は、趣味に没頭したり、会社以外の人と付き合ったりすることで、気持ちをリセットすることができますよ。
自分軸を持ち大切にする
社畜が多い職場で働いていると、会社にすべてを捧げる働き方が当たり前と感じるようになってしまいます。
感覚を麻痺させないためにも自分軸を持ち、大切にしましょう。
長時間労働やサービス残業を強要されたときに「これはおかしい」と思える感覚を見失ってはいけません。
冷静な判断ができているか不安になったら、家族や友人など、会社以外の人に相談して意見を求めることも大切です。
規則正しい生活をする
ろくに休みも貰えず、会社に都合よく働かされている社畜は、健康管理を怠りがちです。
身体と心の健康のために、規則正しい生活を身につけましょう。
栄養バランスの取れた食生活や十分な睡眠を心がけることで、仕事の生産性を向上させられるはずです。
転職を検討する
自分の意識改革だけでは社畜から抜け出せないこともあるでしょう。
会社という狭い世界の常識に縛られていたら、自分らしさを見失ってしまいます。
もし自分の努力だけで、どうにもならないときは転職を検討するのも一つの手です。
自分らしく働ける会社や仕事を見つけて、新しい人生を歩んでください。
社畜から卒業して自分の人生を豊かにしよう!
社畜とは、会社の家畜のように過酷な労働環境でも文句を言わずに働く会社員を指します。
会社のために自分のすべてを捧げるような働き方は人生を棒に振るだけです。
このページで紹介した社畜の特徴に多く当てはまった人は、この機会に働き方を見直すことをおすすめします。
自分発信で仕事に取り組むことも大切ですし、今の仕事から距離を置くのもいいかもしれません。
社畜から抜け出すことができれば、自分らしく生きられる新しい人生が待っているはずです。
- 「社畜」とは、過酷な労働環境でも文句を言わずに働く会社員のこと
- 社畜の特徴として「残業が正しいと思ってる」「受動的な仕事しかできない」「プライベートと仕事の区別がない」などがある
- 社畜から抜け出すために「自分発信で仕事する」「自分軸を持つ」「規則正しい生活をする」などを心がけよう