肖る(あやかる)の意味とは|使い方・例文・類語・使うときの注意点を解説
肖る(あやかる)の意味とは|使い方・例文・類語・使うときの注意点を解説
あやかるは漢字で、肖ると書きます。
言葉で使うことはあっても、文字として書くことは少ないかもしれません。
しかし、ビジネスシーンやプライベートなど相手や場所にとらわれず使われることから、正しい意味や使い方を知っておくべきでしょう。
今回の記事では、肖る(あやかる)についてわかりやすく解説していきます。
Contents
肖る(あやかる)の意味
肖る(あやかる)の意味は、幸せな人・幸福な物に自分も良い影響を受けたいことを言います。
「幸せな人と一緒にいたら自分も幸せになれるかも」「その幸運が自分にも訪れますように」と、幸せを手に入れた人や幸福な物に触れることで自分にも幸せが訪れることを願っているのです。
具体的に使い方・例文を見ていきましょう。
肖る(あやかる)の使い方・例文
あやかるとは、幸せな人や物に影響を受ける(受けたい)というものであり、悪いことの影響を受けたときには使われません。
よって肯定言葉として使うのがいいでしょう。
<例文>
- 新婚の友達にあやかって私も幸せになりたい
- 御社にあやかり弊社も奮闘いたします
- 〇〇さんにあやかって自分も同じペンを買った
- ブームにあやかって新商品を発売したら爆売れした
また「恩恵にあやかる」と使う人もいますが、これは間違いです。
幸福な人や物を真似て同じ幸福を手に入れることを言うのでおかしな意味になってしまいます。
この場合「恩恵にあずかる」が正しい使い方であり、幸福・名誉・願い事にかかわることで幸せになれるという意味を持ちます。
肖る(あやかる)を使うときの注意点
次に、肖る(あやかる)を使うときに注意したい2つのことを紹介します。
相手や場面によっては皮肉になる
「あやかる」とは、幸せそうなあなたのようになりたい!という思いを込めて使われるものです。
一般的には、憧れ・羨ましいと相手を褒めた意味を持ちますが使い方によっては皮肉・嫌味のようになることがあります。
<NG例文>
- 〇〇さんの運だけにはあやかりたいと思う
内容によっては困らせてしまう
相手の幸せを祝ったつもりでも、内容・言い方によっては困らせてしまうことがあります。
自分の不幸話を持ってくるのは控えるのがベターです。
<NG例文>
- 自分が不運なタイプだから〇〇さんの幸運にあやかりたい
- あなたの幸運にあやかって私も結婚したいわ
肖る(あやかる)の類語
最後に肖る(あやかる)の意味をより詳しく知るために、5つの類語を紹介します。
- 幸せのお裾分けをもらう
- おこぼれに預かる
- 便乗する
- ご利益をいただく
- 他人の成功に乗っかる
どれも人や物の幸福に、あやかるものであり同様の意味で使うことができますが、使う場面に合わせるといいでしょう。
例えば、「結婚式の幸せにあやかる」よりも「結婚式の幸せをお裾分けしてもらう」のほうが皮肉っぽさはありません。
「おこぼれ」や「便乗」は、少々冗談まじりで使うことができます。
意味を理解して正しく使おう!
日本には、意味深い言葉が多く存在します。
今回紹介した「肖る(あやかる)」は、人や物の幸福に自分も影響を受けたいという願いを込めた言葉です。
基本的に良い意味で使われますが、相手や内容によっては皮肉に受け止められる可能性があるので注意しましょう。
そんなときには、便利な言い換え表現があります。
意味は同じでも、柔らかい印象を受けたり丁寧な印象を受けたりと、捉え方が変わるのでぜひたくさんの言葉の引き出しを持つことをおすすめします。
- 肖る(あやかる)とは、幸せな人・幸福な物に自分も良い影響を受けたいこと
- 良い影響を受けたい(受けた)ときに使う言葉であり、悪い影響のときは使わない
- あやかるを使うときは、皮肉っぽさやリアクションに困るような内容は控えよう
- あやかるを使う場面に合わせて言い換え表現を利用しよう