自惚れとは?意味や使い方を解説!己惚れとの違いや言い換え・英語表現も
映画やドラマで、「自惚れるな!」というセリフを聞いたことはありませんか?
なかなか日常生活で使う機会はないかもしれませんが、作品のなかでは意外と耳にする機会も多いことでしょう。
ではそもそも「自惚れ」とはどんな意味なのでしょうか。
今回の記事では、「自惚れ」の意味や使い方について解説します。
言い換え表現や英語表現についても触れているので、語彙力を向上させるためにもぜひ最後までチェックしてくださいね!
Contents
「自惚れ」の意味とは?
自惚れとは、「うぬぼれ」と読み、「自分で自分を褒めること」「自分を過大評価しすぎること」などの意味があります。
自惚れは、「自分に酔っている」「自己陶酔」というニュアンスがある言葉なので、誉め言葉として使われることはありません。
どちらかといえばマイナスイメージの強い言葉といえるでしょう。
自分の実力を過大評価し、自分が優れていると思い込んでいる人は「自惚れている」といわれてしまうのです。
「自惚れ」と「己惚れ」の違いは?
「うぬぼれ」と読む漢字には、「自惚れ」と「己惚れ」の2つがあります。
「自惚れ」と「己惚れ」に大きな違いはなく、どちらを使っても問題ありません。
そもそも「うぬぼれ」の「うぬ」とは、「おのれ(己)」という言葉が変化してできたものだとされています。
「己」とは自分自身を指す言葉なので、「うぬぼれ」に自分の「自」が使われていることも納得がいくでしょう。
現在では、自身のことは「己」ではなく「自分」ということも多いので、「己惚れ」よりは「自惚れ」の方が一般的といえるかもしれませんね。
例文付き|「自惚れ」の使い方
次に、「自惚れ」の使い方を例文を交えながらチェックしていきましょう。
彼女は自分が一番ピアノが上手いと自惚れていると思う。
周りから見ると、彼女が自分のピアノの実力を高く評価していることがうかがえますね。
しかし、傲慢さや自分に酔っていることが隠しきれておらず、「自惚れている」といわれてしまっているのです。
激しい自己陶酔と過大評価により、「自惚れ」という言葉を使うのがぴったりなシチュエーションといえるでしょう。
自惚れでもいい。彼はきっと私のことが好きだと思う。
この場合の自惚れは、「思い上がり」ともとれます。
思い上がりでもいいから、彼は自分のことが好きだと信じたいというわけです。
自覚があるので、自己陶酔のニュアンスは少ないかもしれません。
自分に大して「自惚れ」と使う場合には、「思い上がり」と考えてもよいでしょう。
あの人は自惚れ屋だ。
自惚れ屋とは、自分の実力以上に優れていると思い込んでいる人を指す言葉です。
ほとんど自惚れと同じ言葉といって差し支えありません。
実績や実力が伴っていないのにもかかわらず、傲慢な態度を取っている人は「自惚れ屋」と呼ばれるのです。
「自惚れ」の類語・言い換え表現
「自惚れ」には、「自分で自分を褒めること」「自分を過大評価しすぎること」といった意味があるとお伝えしました。
では、自惚れを言い換えるならどんな言葉が該当するのでしょうか。
自惚れの類語や言い換え表現には以下のようなものがあります。
- 手前味噌
- 自画自賛
- 慢心
- 思い上がり
- おごり
- 過信
- 高慢
「自惚れ」の英語表現
英語で「自惚れ」は「conceit」と表現されます。
conceitには、自惚れの他に「過大評価」という意味もあります。
自尊心や自負も同じようにconceitで表現されるので、どんなニュアンスの言葉なのか分かりやすいでしょう。
例文でも紹介した、「自惚れ屋」を表現したいときには「narcissist」(ナルシスト)も使えます。
併せて覚えておくとよいでしょう。
自惚れ(うぬぼれ)とは、自分の実力以上に優れていると思い込むこと!
自惚れとは、「自分で自分を褒めること」「自分を過大評価しすぎること」といった意味を持つ言葉です。
自分の実力以上に優れていると思い込んで思い上がっている場合は、「自惚れ屋」と揶揄されることも少なくありません。
自惚れの言い換え表現には、手前味噌や自画自賛といった自分で自分を褒める言葉が多くあります。
言い換えも覚えておくことで、より自分の語彙力を高められるでしょう。
自惚れた人間にならないためにも、常に勉強する謙虚な姿勢は忘れたくないものです。
「自惚れ」の意味や使い方を正しく覚えて、きちんと使えるようにしましょう!
- 自惚れ(うぬぼれ)の意味は、「自分で自分を褒めること」「自分を過大評価しすぎること」
- 「自惚れ」と「己惚れ」に大きな違いはなく、どちらを使ってもOK
- 自惚れの言い換えには、「手前味噌」「自画自賛」「思い上がり」などがある
- 自惚れの英語表現は、「conceit」を使う。自惚れ屋を指すときには、「narcissist」を使うこともある