恋愛ABCの意味とは?恋のステップ「DEFZ」「HIJK」も解説
ひと昔前に流行した「恋愛ABC」という言葉を知っているでしょうか。
現代の若者には聞きなれない言葉かもしれませんが、恋愛話をするときはアルファベットのABCを使って会話をしていた時代があったのです。
恋愛ABCは恋のステップに関わる言葉で、続きの「DEFZ」や現代版の「HIJK」もあります。
この記事では、恋愛ABC・DEFZ・HIJKの意味について徹底解説します。
恋活・婚活中の男女は、ぜひ情報をチェックしてみてくださいね。
Contents
「恋愛ABC」は恋愛の順序を指す言葉
「恋愛ABC」は、恋愛の順序をアルファベットにたとえたもので、1980年代〜1990年代にかけて流行した言葉です。
当時は、恋愛経験についておおっぴらに話すのは恥ずかしいという時代でした。
そのため、「彼氏とはCまでいったの?」など、隠語を使って恋バナを楽しんでいたのです。
シャイな人は今でも隠語を使用して、恋愛話をすることがあるかもしれませんね。
「恋愛ABC」の意味
「恋愛ABC」のアルファベットは、恋愛のステップを示しています。
まずは、アルファベットの意味を紹介していきましょう。
【A】=キス
恋愛ABCの「A」は、「キス」という意味があります。
恋愛は手をつなぐ・ハグをするなどいろいろなスキンシップ方法がありますが、はじめてのキスは恋人たちにとって重要なイベントです。
とくに一昔前は付き合う前にキスをするのが珍しかったため、恋人同士の仲を深める第一ステップと考えていたのでしょう。
【B】=ペッティング
恋愛ABCの「B」は「ペッティング」という意味で、性的な愛撫のことです。
つまり、恋人同士が愛情を込めて体に触れ合う行為を指します。
「Aが終わってとうとうBまでいったよ」「デートしても、いつもB止まりなんだよね」など、セックスの前段階の状態を表すときに「B」を使います。
恋愛関係の順序のひとつになっていることから、当時はペッティングでお互いの気持ちを確認してから、セックスに辿り着くカップルが多かったのかもしれませんね。
【C】=セックス
恋愛ABCの「C」は、「セックス」という意味があります。
セックスは恋愛の最終ステップとされていたことから、ABCの最後のアルファベットでたとえられています。
キス・ペッティングと、順序に逆らうことなくマニュアル通りに進むのは、今ではなかなか考えられませんが、当時は恋人同士がBからCに進むまで、長い道のりになることもあったようです。
一昔前までは恋愛を慎重に楽しむ時代だったのかもしれませんね。
「恋愛ABC」に続く「DEFZ」の意味
広く知られていませんが、恋愛ABCには「DEFZ」という続きがあります。
DEFZは、恋愛の先にあるステップを示した隠語です。
それぞれのアルファベットの意味を紹介します。
【D】=妊娠
DEFZの「D」は「妊娠」を意味します。
恋愛ABCは「C」のセックスで終わっていますが、セックスをすれば妊娠の可能性があります。
1980年代は学生の妊娠が社会現象になったこともあり、避妊せずにセックスをしてしまう若者に向けて注意を促す意味が込められていたのでしょう。
カップルは性行為を楽しむだけでなく、その後のリスクもしっかり考える必要があるのは、今の時代も同じですよね。
【E】=結婚
DEFZの「E」は「結婚」という意味があり、妊娠が発覚してから結婚するパターンを示しています。
当時は「結婚→妊娠」という流れが当たり前で、妊娠してから結婚するのは恥ずかしいこと・後ろめたいことという風潮が強くありました。
DEFZで妊娠のあとに結婚という順序になっているのは、「予期せぬ妊娠で結婚する可能性もあるよ」というメッセージが込められていたのでしょう。
今では「授かり婚」という言葉が浸透しているほど、結婚前の妊娠はNGとはされていませんが、できれば「結婚→妊娠」のステップを理想とするカップルが多いはずです。
恋は盲目になりやすい男女は、DEの順番を教訓として頭の片隅に置いておくといいかもしれませんね。
【F】=家族
DEFZの「F」はファミリー(Family)の頭文字で、「家族」という意味があります。
結婚すると、恋人は家族になるという2人の関係性の変化を表しています。
また、入籍は2人でするものですが、結婚すれば親や兄弟、親戚、子供など家族が増えます。
「E」と「F」を分けていることから、広い意味での「家族」という意味があるのでしょう。
【Z】=最後
「Z」はアルファベットの順番から見ても分かるとおり、「最後」を示す隠語です。
Zが意味する「最後」には諸説あります。
「恋愛関係から家族になって永遠の幸せを手にした」というポジティブな意味や、別れ・離婚・失恋など2人の関係性の終わりを意味するケースもあるのです。
人によって意味の捉え方が違う場合があるので、使うときは注意しましょう。
「恋愛ABC」の現代版「HIJK」の意味
「恋愛ABC」の隠語は今の時代、なかなか聞かなくなりましたが、現代の恋愛の形を示す「HIJK」が誕生しています。
現代版の恋愛ステップ「HIJK」のアルファベットの意味を紹介します。
【H】=セックス
HIJKの「H」は「エッチ」という読み方の通り、「セックス」のことです。
恋愛ABCでは「A(キス)→B(ペッティング)→C(セックス)」と、恋愛の順序が細かく分かれていることから、それぞれの行為を重要視していたことがわかります。
しかし現代版の「HIJK」には、キスやペッティングを指す言葉はありません。
恋愛ABCのすべてがHの中に含まれていて、恋愛の進め方が自由になってきていることを表しているのです。
【I】=愛
HIJKの「I」は、「愛」という意味があります。
恋愛ABCはもともと2人の間に愛があることを前提として、恋愛のステップを示しています。
そのため、ABCやDEFZに愛は含まれていません。
現代では、恋愛ABCが流行っていた頃とセックスの価値観が変化しています。
「出会いのあとのセックスをきっかけに、愛情が生まれて恋人になる」というパターンは珍しくありませんよね。
「セックスフレンド」という言葉があるように、性行為は必ずしも恋人同士でする行為ではないため、現代版の恋愛ステップでは「I」の前に「H」があるのでしょう。
【J】=子供
HIJKの「J」は「ジュニア」という意味があり、子供が生まれることを指します。
DEFZの「D(妊娠)」は妊娠への注意喚起の意味が強くありましたが、Jは恋愛のひとつの流れを示したものでしかありません。
昔は結婚前の妊娠に良いイメージはなく、子供ができてから結婚することを「できちゃった婚」と呼んでいました。
しかし、現代は後ろめたさを感じる言葉は使わずに、「おめでた婚」「授かり婚」と言い換えるようになっています。
時代とともに妊娠をきっかけに結婚する人が増えたため、考え方が変わってきたことがわかりますね。
【K】=結婚
HIJKの「K」は、「結婚」という意味があります。
恋愛ABCはセックスで終わり、その続きとして妊娠・結婚が入る「DEFZ」があるわけですが、2つに分けられていたのは、昔は恋愛と結婚は別と考えていたことが理由でしょう。
しかし、HIJKはステップの最終段階に「結婚」が入っています。
現代では「恋愛から結婚に至るのは自然な流れ」という価値観に変化してきていることが読み取れますね。
2人の関係を進めるベストなタイミングとは
「ABC」「DEFZ」「HIJK」は、男女関係のステップを表したものですが、すべての人が同じ順序で恋愛や結婚をするわけではありません。
世代に限らず、一つひとつの行為を大事に進めたい人もいれば、順序を重要視していない人もいます。
また、結婚前にセックスや妊娠をするのは避けたいという人もいるでしょう。
時代によって恋愛・結婚の価値観は変わりますが、2人の関係を深めるには相手の考え方を尊重することが大事です。
お互いの気持ちを確かめ合い、思いやることで2人の関係を進めるベストなタイミングがつかめるでしょう。
「恋愛ABC」に囚われすぎず自分のペースで恋のステップを踏もう!
恋愛ABC・DEFZの意味をチェックしてみると、昔は慎重に恋愛を進めるのが当然だったのかもしれません。
しかし、現代では恋愛や結婚への考え方・価値観は変化していて、そもそも隠語を使う必要がなかったり、男性も女性も自由な恋愛を楽しめたりするようになっています。
恋活・婚活の仕方も変わり、マッチングアプリで気軽に出会えるのが今の時代です。
昔とは環境も違うので、恋愛ABCに囚われすぎないほうがいいでしょう。
今回紹介した恋愛ABC・DEFZ・HIJKは恋のステップの一例として受け止め、自分のペースで恋のステップを踏んでみてくださいね!