屁理屈(へりくつ)|本当に正しい?意味や使い方、言い換え表現を解説
「屁理屈を言うんじゃない」「屁理屈垂れは嫌い」など、仕事や恋愛、友人間でも使われる屁理屈(へりくつ)という言葉。
正しい意味を理解した上で使われているでしょうか?
使い慣れている言葉こそ、意外と意味を間違えていることもあるので、今回は今さら聞けない「屁理屈」の意味や使い方、言い換え表現をわかりやすく解説します。
Contents
屁理屈の意味とは
屁理屈(へりくつ)とは、「筋道の立たない理屈」「こじつけの理論」を意味します。
自分の失敗を認めずに言い訳を並べている様子を表します。
一般的に否定を意味する言葉に「屁」がつくことはあまりありません。
わかりやすく説明すると、おならのようにくだらないことを意味し、「屁の河童」「屁でもない」と同類の否定言葉といえます。
屁理屈と理屈の違い
屁理屈と理屈は、真逆の意味を持つと思われるかもしれませんが、実はそうとは限りません。
理屈とは、正しい筋道を表す反面、否定的な意味合いも持つからです。
例えば、「理屈をこねる」「理屈ばかり並べるな」などと使われることもありますよね。
肯定的・否定的、どちらの意味も持つことが「屁理屈」と「理屈」の違いなのです。
屁理屈の使い方・例文
屁理屈がいい意味で使われることはありません。
責任逃れをされたときや素直に謝罪できない人物に向かって使われることが多いです。
ただ、状況と相手次第ではかなり嫌味な言い回しになるので揉める原因になることもあります。
上司や取引先といった目上の人には使わないのがベターです。
<屁理屈:例文>
- 屁理屈ばかりで謝ろうとしない
- あの人の発言はただの屁理屈だ
- 屁理屈ばかりで話しにならない
- 親に「屁理屈ばかり言うな」と怒られる
- 屁理屈を並べて妻に怒られた
一般的には、屁理屈を言う相手に使われますが、自分が屁理屈を言ってしまったことを反省・認めるときに使うこともあります。
屁理屈の類語・言い換え表現
最後に、屁理屈の類語・言い換え表現を紹介します。
それぞれの例文も記載しているので、状況・相手に合わせて使い分けるのもいいでしょう。
詭弁(きべん)
詭弁(きべん)とは、正しそうに見えるが実際には誤った論理のこと。
誤っていることを巧みな表現で正しいかのように議論し、考えを押し付けることを言います。
<例文>
- 〇〇さんは詭弁が上手いから言いくるめられないように気をつけよう
言い訳
言い訳はよく使われる言葉であり、一番わかりやすい言い換え表現です。
自分の失敗や過失を正当化するために理由をつけることを言います。
謝らなかったり、責任転嫁したりすることも言い訳の一つです。
<例文>
- 上司に「言い訳を言うな」と怒られた
- 遅刻中に言い訳を考えた
こじつけ
無理のある説明をされて、嫌な気持ちや腹立たしい気持ちになったことはありませんか?
そのようなことを「こじつけ」といい、無理に理屈をつけて物事を結びつけることを言います。
「牽強付会(けんきょうふかい)」という四字熟語も同じように使うことができます。
<例文>
- 上司からの指示は、ただのこじつけでしかない
- こじつけのような理由に騙されることはない
屁理屈はほどほどに自分の「非」を認められる人間になろう!
屁理屈(へりくつ)とは、筋道の立たない理屈のことを言い、否定言葉です。
こじつけで相手を言い負かしたつもりになっていても、案外屁理屈たれはバレているものです。
自分に「非」があるのに屁理屈を口走ってしまうのは、おすすめできる行動とは言えませんよね。
明らかに相手に非があるのに、屁理屈を並べられてイラッとした経験が誰にでもあるはずです。
屁理屈を言うよりも、自分の非を認め謝れる大人になりましょう。
- 屁理屈(へりくつ)とは、「筋道の立たない理屈」「こじつけの理論」を意味する
- 理屈は肯定的・否定的どちらの意味合いも持つ
- 屁理屈の言い換え表現は、詭弁・言い訳・こじつけ