「私用」とは？仕事を休む理由になる？具体的な使い方を解説！

会社や学校を休むときに「私用」を理由にしたことはありませんか？

「プライベートな予定」を意味する言葉ですが、どの範囲まで私用と定義すべきなのかわからない人は多いでしょう。

今回の記事では、「私用」の正しい意味や具体的な使い方について解説していきます。

「私用」とは

「私用」とは、個人的な用事や家庭の都合のことを意味します。

例えば、自分や家族の通院・冠婚葬祭といった重要な用事、旅行などの個人の予定が私用に含まれます。

ビジネスシーンにおいては、個人的な事情で会社を休まざるを得ない場合に「私用でお休みをいただきます」と使われることが一般的です。

また、私用電話や私用メールなど、公的なものを個人的に使うシーンでも、「私用」を用いることがあります。

「所用」との違い

「私用」と似た言葉に「所用」があります。

ここでは、両者の意味の違いや使い分け方について見ていきましょう。

「私用」と「所用」の意味は、以下のとおりです。

「私用」と比べて、「所用」は広い範囲の用事に使うことができます。

例えば「所用で〇〇は本日不在です」と言われた場合、その人は仕事で社内にいないのか、個人的な用事で不在なのかは断定できないというわけです。

とくに具体的な理由を伝える必要がないときや、仕事上の用事なら「所用」を使うといいでしょう。

ただ、相手にある程度用事の内容を伝えなければならないシーンでは、個人的な予定の場合「私用」を使うのがベターです。

ちなみに混合されがちな「私事」には、用事という意味は含まれません。

ニュアンスとしては「私の事情」「私のこと」といった、よりプライベートを強調した表現になります。

「私用のため」は休みの理由になる？

そもそも「私用」を理由に仕事を休むことは問題ないのでしょうか。

結論からいえば、会社を欠席するときの理由は個人的な都合であることがほとんどなので、「私用のため休みます」と伝えるのは全く問題ありません。

旅行であろうと冠婚葬祭であろうと、「私用のため」と申し出るのが一般的です。

休暇を取るために詳しい理由を伝える義務はありません。

もし相手から聞かれた場合は、「家庭内の事情」「病院に行く」などと、簡単に内容を伝えるだけで十分でしょう。

また、有給休暇申請をするときの理由はすべて「私用のため」となります。

有給休暇は従業員に与えられた権利であり、この場合も具体的な理由を伝える必要はありません。

ただし、当日の急な欠席や早退・遅刻の場合は、「私用」で済ませるのではなく、具体的な理由を伝える必要があります。

自分自身の信頼度を下げないように、「具合が悪くなった」「電車が事故で止まった」などの理由をしっかり伝えるようにしましょう。

「私用」が指す範囲とは？

続いて、「私用」が指す具体的な範囲について見ていきましょう。

「私用」にあたるのは、旅行やライブなどの遊興、学校行事や家庭内の用事、通院、役場での手続きなどです。

仕事に関係のない個人的な用事は、ほぼ「私用」に含まれると考えればいいでしょう。

しかし、仕事関係ではないものの刑事裁判に参加するような国に関わる予定は、「私用」ではなく「公用」に分類されます。

公用の場合は職場での休みの取り扱いが変わる可能性があるので、会社に相談するのがおすすめです。

具体的な「私用」の使い方【例文付き】

続いては、具体的な「私用」の使い方を例文とともに見ていきましょう。

自分のために使うという意味の「私用」

「私用」という言葉は何かを個人的に使用したり、私的に利用したりするときに使えます。

会社が貸与する物品は、基本的に私用禁止されているのが一般的です。

私用が許可されていないのには、それなりの理由やリスクがあります。

もし「私用厳禁」「私用禁止」と言われたら、トラブルを避けるためにも素直に従うことをおすすめします。

プライベートな用事という意味の「私用」

「私用」はプライベートな用事であることを示すときにも使われます。

仕事関係の予定をプライベートな理由で欠席したり、時間変更したりする場合は「私用のため」と伝えればOKです。

よほどのことがない限り「私用」の具体的な内容を聞かれる可能性はないでしょう。

「私用」を使わない方がいいケース

「私用」が適用される範囲は広く、プライベートについて説明するときは非常に便利な言葉です。

しかし、なかには「私用」を使うのが適切ではないケースも存在するため、以下の注意点を押さえておきましょう。

社外の相手には使わない

「私用」は基本的に社外の相手には使いません。

取引先に悪い印象を与えてしまう可能性があるからです。

私用で仕事を休む場合、社外の人には「所用」を使うようにしましょう。

あるいは、事前に「〇日は休暇を取る予定です」と伝えておくことをおすすめします。

また、第三者の不在を社外の人に伝える場合も、「私用」ではなく「担当者の〇〇は所用で席を外しております」と言うのが適切です。

明確に理由を伝えるべきときもある

緊急で欠席の連絡をするときや、重要な会議を私用で休まなければならない場合は、理由を曖昧にせず明確に伝えるのがいいでしょう。

急に「私用で休む」と言われても、理由が病気なのか旅行なのかでは印象は異なります。

信用を落とさないためにも、急な休みや相手に迷惑がかかりそうな欠席に関しては、「私用」で済ませないのがベターです。

「私用」の使い方を正しく理解しよう！

「私用」はビジネスチャットや休暇を取得するときなど、職場で時折使われる言葉です。

個人的な用事はすべて「私用」に含まれると覚えておけば問題ありません。

ただし、「私用」を使うのが適切ではないケースもあるため、「私用」なのか「所用」なのか、あるいは明確に理由を伝えるべきなのか、しっかり見極めることが大切です。

「私用」の意味や使い方を正しく理解した上で、活用することをおすすめします。