プライスレスの意味とは?類義語・対義語や使い方を例文付きで紹介
「プライスレス」という言葉は、誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
しかし「どのような意味かよく分かっていない」「どんなときに使えばいいの?」と、意味や使い方に自信がない人もいるかもしれません。
この記事ではプライスレスの正しい意味や、類義語・対義語、使い方について、例文付きで紹介します。
Contents
プライスレスの意味とは?
プライスレスとは「お金にはかえられないほど価値があるもの」という意味で、英語では「priceless」と表記します。
マスターカードのテレビCMでキャッチコピーとして使用され、一般的に広く知られるようになりました。
pricelessは「price(価値)」と「less(より少ない)」を組み合わせた単語であるため、意味を価値がない、無料であると誤解している人もいます。
直訳と単語の意味が真逆なので勘違いしそうになりますが、正しい意味を知ってプライスレスという言葉を使いたいですね。
プライスレスと似た意味を持つ類義語とは?
日常やビジネスシーンでも、すっかりお馴染みになった「プライスレス」という言葉。
意味が似ている類義語を知っておくと、言い換えるときに便利です。
自分のボキャブラリーも増えるので、知っておいて損はないでしょう。
ここでは、プライスレスと似た意味を持つ類義語を紹介します。
お金では買えない
プライスレスの類義語に「お金では買えない」があります。
どれだけお金を出しても買えないものとは、つまり金銭以上の価値があるということ。
たとえば健康や信頼関係などは、お金を支払ったからといって簡単に得られるものではありません。
お金を出しても手に入らないものは、プライスレスで素晴らしいものなのです。
貴重な
「貴重な」も、プライスレスの類義語として使われます。
「貴重な経験」「貴重なお話し」など、非常に大切で得がたいものを表現する言葉です。
手に入れることが難しい、希少性が高いものなどに対しても使います。
貴重で大切なものは、プライスレスだと覚えておきましょう。
かけがえのない
「かけがえのない」も、プライスレスの類義語の1つ。
「かけがえのない」とは、それがなくなったときに、他にどのような素晴らしいものがあったとしても代わりにできないという意味をあらわす言葉です。
お金では買えないほど価値のあるものという意味のプライスレスに近い言葉になります。
プライスレスと反対の意味を持つ対義語とは?
「プライスレス」には「お金には代えられない」「非常に価値がある」といった意味がありますが、正反対の意味を持つ対義語にはどのような言葉があるのでしょうか?
対義語にはネガティブなニュアンスがあるので、使う場面や相手にはくれぐれも注意してください。
それでは、プライスレスと反対の意味を持つ対義語をチェックしてみましょう。
価値がない
プライスレスの対義語には「価値がない」「無価値の」といった言葉があります。
「お金では買えない」などの意味があるため、反対の意味は「価値がない」と考えられるでしょう。
ほかにも似たような意味合いの「用のない」「値打ちがない」などの言葉も、プライスレスの対義語に当てはまります。
どうでもよい
「どうでもよい」という言葉は、そのものにあまり興味がなく、どっちでもいいというニュアンスのため、プライスレスの対義語といえます。
自分にとっては大きな価値を持つ大切なものだとしても、他の人から見ればどうでもよいものと思われることもあるでしょう。
つまらない
「つまらない」も、プライスレスの対義語に当てはまります。
つまらないは「興味をひかない」「大したものではない」などの意味を持つ言葉です。
ほかにも「くだらない」「意味がない」といった意味もあります。
プライスレスとは対照的な意味の言葉ですね。
プライスレスの使い方【例文付き】
さまざまなシーンで使われる「プライスレス」ですが、間違った使い方をしていると恥ずかしい思いをするかもしれません。
「どんなふうに使うのか自信がない」「かっこよく使いこなしたい」という人は、例文を参考にしてみるのもおすすめです。
それでは最後に、プライスレスの使い方を例文付きで紹介します。
「穏やかな日々こそプライスレス」
「何か特別なことはないかな」「平凡な毎日に刺激がほしい」と思うこともあるでしょう。
しかし、大切な家族やパートナーと穏やかに過ごす日々の尊さは、どんなことにも代えられないプライスレスな時間です。
なんてことない毎日の大切さを、失ってはじめて気付く人もいます。
お金では買えない穏やかな日々に感謝の気持ちを、いつも忘れないようにしたいですね。
「学生の頃に皆で食べたカップ麺の味は、プライスレスだった」
過去を振り返ると、いろんな思い出がよみがえってきます。
たとえば「学生時代に皆で徹夜しながら食べたカップ麺がとても美味しかった」という記憶。
社会人になって高級なものを食べる余裕や機会があっても、昔友達と食べたカップ麺の味は忘れられない特別なものだったと思えるかもしれません。
味だけでなく、仲間との思い出も含めてプライスレスな記憶なのです。
「人生100年時代、健康な体はプライスレスだ」
心と体の健康は、どれだけお金を出しても買えません。
大きな病気や怪我をしてしまうと、すぐ元の体に戻すのは難しいでしょう。
平均寿命が伸びて人生100年時代といわれている今、健康な心身はプライスレスです。
規則正しい生活習慣を身に付ける・健康診断に行く・定期的に運動するなど、日頃から健やかな体づくりを心がけて、何にも代えがたい健康を維持したいですね。
「世界一周したことは、プライスレスな体験だった」
体験や知識は、どこにも売っていません。
世界を一周する旅で知見を広げたり、異文化を肌で感じたりすることは、まさにプライスレスな体験だといえます。
お金で航空券を買ったとしても、積極的に現地の人と交流したり、知ろうとしたりしなければ、決して得られない貴重な経験もあるのです。
プライスレスの意味を正しく理解して感動を伝えよう
「プライスレス」は「お金にはかえられないほど価値があるもの」という意味です。
「価値がない」という誤った意味で覚えている人も多いので、正しく理解しておきましょう。
いくつか例文をあげましたが、ほかにも「商品価格以上のプライスレスなサービス」「子どもたちの笑顔はプライスレスだ」など、さまざまなシーンで使えます。
お金では買えない貴重なものを表現するときに使って、感動を伝えてくださいね。
- 「プライスレス」は、お金では買えない価値のあるものという意味がある
- 「price(価値)」+「less(より少ない)」で「価値がない」と誤解している人もいるので要注意
- 類義語には「貴重な」「かけがえのない」などがある
- 対義語には「どうでもよい」「つまらない」などが当てはまる
- プライスレスを正しく使うことで、感動する気持ちや大切なものを伝えられる