パーソナルスペースとは?広い・狭い人の特徴や男女差がある理由も解説
パーソナルスペースとは、他人に侵入されると不快に思う領域・空間の名称です。
この範囲は個人差があり、相手との関係性によっても広さが変わります。
男女の差や性格による違いもあるので、人に近付くときにはパーソナルスペースの範囲を意識しましょう。
この記事では範囲が狭い人と広い人の特徴や、恋愛に活かす方法を紹介します。
Contents
パーソナルスペースとは?
パーソナルスペースとは、個人の身体からある一定の空間で、他人に侵入されると不快に思う領域のことをいいます。
他人に侵入されると不安や緊張感が高まり「落ち着かない」といった感覚になる傾向があるようです。
パーソナルエリア、個体距離、対人距離などと呼ばれることもあります。
他者と接する際の距離には以下のような分類があり、どこまでが許せる範囲となるかは人によってさまざまです。
- 密接距離(45cm未満):抱きしめられるほどの距離で、ごく親しい人に許される空間。
- 個体距離(45cm~1.2m):手を伸ばせば届くほどの距離で、相手の表情を捉えることができる。
- 社会距離(1.2m~3.5m):相手に手は届かないが、知らない人同士が会話できるくらいの距離感。
- 公共距離(3.5m以上):複数の人を見渡すことができる空間。
性別や年齢、性格の特性で広さは異なり、相手との関係性によっても接近を許せる距離が変わります。
そのため「誰でもここまでは近づいてOK」という法則は存在しません。
動物は自身の縄張りに侵入されると警戒心を高めますが、人もそれは同じです。
そのため、不用意にパーソナルスペースに侵入された人は不快感を表わにしたり物理的に距離を取ろうとする傾向があります。
他者に近付く時には、相手の態度や表情をよく見て適切な範囲を見極めましょう。
パーソナルスペース広い・狭い人の特徴は?
パーソナルスペースは人によって範囲が異なり「真横に寄り添われても気にならない」という人もいれば「手が届く範囲にいて欲しくない」という人も存在します。
ここではパーソナルスペースが広い人と狭い人、それぞれの特徴をピックアップしました。
どんな性格の人かをあらかじめ把握してコミュニケーションに役立てましょう。
パーソナルスペースが広い人の特徴
「他人と一定の距離を取っていたい」と考えるパーソナルスペースが広い人には、以下のような特徴が多く見られます。
- 集団で行動することが苦手
- 自分で決めたことを他人に乱されたくない
- 一人で過ごすことが好き
自分のスペースを守り、相手に合わせることにストレスを感じるため心理的な縄張りも広く取ろうとするのでしょう。
また、単純に1人で過ごすことが好きな人や騒がしい場を好まない人、自分以外に興味がない人もパーソナルスペースを広く取る傾向があります。
こういったタイプの人にいきなり近付くと、警戒されたり不信感を抱かれたりするため、仲良くなりたいと思ったら物理的にも心理的にも一定の距離を保ちゆっくりと関係を築いていきましょう。
パーソナルスペースが狭い人の特徴
パーソナルスペースが狭い人は接近に対してストレスを感じにくく、以下のような特徴があります。
- 社交的で人と関わる場が好き
- 他人からの影響を受けにくい
- 自分に自信がある
自分に自信がある人は、他者の意見や感情に流されないという強い意思があります。
そのため、近くに自分以外の人がいても適度な距離感を保って関われるのです。
また、人とわいわい騒ぐことが好きなため物理的な距離感が近くても気にならないという傾向もあります。
ただし、親しくない相手に対して最初からパーソナルスペースが狭いというわけではないので初対面で突然馴れ馴れしくするなどの行動は避けましょう。
パーソナルスペースに男女差がある理由は?
パーソナルスペースは男女でも差があります。
一般的に男性のパーソナルスペースは前方に長く後方に短い楕円形をしているため、正面からの接近に対して警戒心や不信感が高くなります。
一方で女性のパーソナルスペースは、自分を中心に円形を描くような範囲となります。
これは女性の方が視野が広く、周辺を見渡す能力に長けているからだといわれています。
範囲の男女差が分かりやすいのが電車の席です。
車内が空いているとき、男性は自分の隣に人が座ってもあまり気にしませんが、女性の中には席を立つ人もいますよね。
女性は360度均等にパーソナルスペースを広げるため、人によっては隣に座られることに対して苦手意識を持ちやすいのです。
パーソナルスペースに近づいても避けない男女の心理は?
男女の関係を進展させるなら、やはり側に近付いてコミュニケーションを取る方法が効果的です。
近くに行ったときに避けられなかったら相手に受け入れられた気分になって嬉しいですよね。
しかし、近付いても避けない人は恋愛以外の理由を持っている場合もあります。
男女それぞれによくある避けない訳を紹介するので、相手の気持ちを見極めましょう。
男性心理
男性がパーソナルスペースに入っても嫌がらない場合、相手に対して好意的な感情を持っている、本人が距離感の近さを気にしない、などの理由が挙げられます。
男性が近付いても避けない理由をピックアップしたので、気になる相手との交流に活かしてください。
相手に好意がある
肩が触れるくらい近付いても男性が避けるそぶりを見せなかったら、好意を抱かれている可能性が高めです。
肩が触れ合う距離は家族や恋人だけが許せる「密接距離」なので、よほど信頼しているか愛情がないと入れない範囲です。
特に男性はパーソナルスペースが広めなので、気のない相手との距離を不必要に縮めることはありません。
ただ距離が近いだけ
男性は女性に比べてパーソナルスペースが広いですが、中には他者との距離感を全く気にしないタイプの人もいます。
そういう男性は特に意識することなく、誰とでも恋人や家族のような距離感で接するのです。
そのため、近付いたときに避けられなかったとしても相手は何も考えていない可能性があります。
まずは周囲との接し方をよく見て、相手の距離感を測って真意を探りましょう。
下心がある
男性の「好意」には、単純な好きという気持ち以外の下心というものが存在します。
つまり、肩が触れるほど近くにいても嫌がらないときは「もしかしたら深い関係になれるのでは」と様子を見ている場合があるのです。
まだ信頼関係が浅い男性に近づいたときに避けるそぶりがなくても純粋な好意だと判断せず、男性の本心をしっかりと見極めましょう。
女性心理
女性がパーソナルスペースに入ってきた相手を避けないときは、相手に対してときめきを感じているのかもしれません。
それ以外にもいくつか理由があるので、相手の態度と照らし合わせてみましょう。
「脈ありかも」と思っている
普段、人と密着することが少ない男性が近付いてきたとき、女性は「脈ありなのでは?」と考えます。
パーソナルスペースへの侵入を許すということは、好意が強いということに繋がるからです。
男性からの好意を感じても離れない女性は、脈ありであることにまんざらではない気持ちを抱いているでしょう。
つまり、男性側から側に近づいても逃げるそぶりがなければお互いの恋愛意識はかなり強めだと考えられます。
距離の近さにドキドキしている
好意的な感情を持っている女性であれば、距離が近くなることでドキドキしているかもしれません。
普通であれば他人の侵入を避けたいエリアに気になる男性がいることで、女性の気持ちが高まり、ときめきを感じているのです。
女性の様子をよく観察して、照れていたりソワソワしていたらかなり意識されていると考えていいでしょう。
友達として信頼している
異性としてではなく、友人として親しみを感じている場合も女性は接近を嫌がりません。
女友達に対して抱くような深い信頼を持っているからこそ、男性が自分の側にいても警戒心を持たないのです。
近づいた時に照れたりそわそわしたりせず、自然体でいる場合は異性ではなく人としての好感度が高いと判断できるでしょう。
パーソナルスペースを活用した恋愛テクニックは?
パーソナルスペースに入るというのは、相手との心理的な距離感を詰めるということです。
そのため、近づいても嫌がられなければ一定の好意があると判断できるでしょう。
しかし、近づき方を間違えると、相手から敬遠されてしまう恐れもあります。
ここでは、パーソナルスペースを意識した恋愛テクニックを紹介するので、気になる相手へのアプローチに活用してください。
話しかける時は正面から笑顔で
最初にアプローチするときは、正面から笑顔で接する方法がマストです。
このとき気をつけたいのは相手のパーソナルスペースより外側にいること。
不快感を与えない距離で笑顔を見せられた相手は、嫌な気持ちにならず安心してコミュニケーションを取れます。
相手が許容できる範囲がどれくらいか判断できないときは社会距離(1.2m〜3.5m)を目安にしましょう。
特に男性は前方のパーソナルスペースが広めなので、親しくなる前は若干離れたところから笑顔で声をかけて「敵意はない」「親しくしたいと思っている」という態度を見せることで相手の気持ちをリラックスさせられますよ。
さり気なく近づくきっかけを作る
相手に不快感を与えずにパーソナルスペースへ入るには、さり気なく近づけるきっかけを利用しましょう。
たとえば、飲み会の席で面白い動画や可愛い画像を見せるという理由でスマホを向ければ、自然と二人の距離を近づけられます。
仕事中なら書類を見せたりPC画面を一緒に見たりといった行動もいいきっかけですね。
このように、近づくことに対して違和感がない状況を作れば相手は自然とパーソナルスペースに入ることを許してくれるでしょう。
相手の反応を見ながら距離を縮める
パーソナルスペースに入るときは相手の態度や表情をよく見て、どのくらいまで近付いてOKなのかを判断してください。
近づいた時に後ずさる、腕を組むといった動作が見られたら相手が「距離が近すぎる」と感じています。
そんなときは、さりげなく間隔を空けて相手が安心する距離感を探りましょう。
交流を深めて信頼感が高くなってくればパーソナルスペースに入ることもできるので、焦らずじっくりとコミュニケーションを取ってくださいね。
パーソナルスペースは心理的な距離を表している!相手の行動を見極めて距離を縮めよう
パーソナルスペースは人が守りたいと思う心理的な縄張りです。
どのくらいの範囲に入れてもいいかというのは相手への信頼感や好意の表れなので、人に近づくときには相手の表情や動きをよく観察しましょう。
相手からの信用を得るにはパーソナルスペースを適度に守って交流を深めることが大切です。
程よい距離感からゆっくりと距離を縮めて、横で寄り添っても安心していられる特別な関係を目指しましょう。
- パーソナルスペースとは個人の身体からある一定の空間で、他人に侵入されると不快に思う領域のこと
- パーソナルスペースは個人の性格や対象との関係性で範囲が変わる
- 男性は前方に伸びる楕円形、女性は均等に円形になることが多い
- 距離を縮めるときはまず正面から笑顔で接して警戒心を解こう
- さりげなく近付けるきっかけを利用すると自然にパーソナルスペースへ入れる