【貼付とは?】読み方や意味・使い方を解説!添付との違いも
紙に写真や別紙のものを貼り付けることを『貼付』といいますよね。
たまに目にする言葉ですが、正しい読み方をご存知でしょうか?
今回の記事では、『貼付』の読み方や意味、類語や対義語、英語表現などを解説します。
Contents
そもそも『貼付』の読み方は?
はじめに、『貼付』の読み方について説明します。
正しい読み方は『ちょうふ』
貼付の正しい読み方は『ちょうふ』です。
『はりつけ』と読まれる場合もありますが、その場合は『貼り付け』のように送り仮名が必要になります。
送り仮名がなく、漢字のみで『貼付』と書かれている場合は『ちょうふ』と読むことを覚えておきましょう!
『てんぷ』は間違い?
貼付を『てんぷ』と読む人もいますが、厳密にいうと間違いです。
しかし貼付を『てんぷ』と誤用する人があまりに多かったために、国語辞書にも慣用読みとして『てんぷ』が掲載されるようになりました。
慣用読みとは、誤読により本来とは違う読み方が定着した言葉を指しています。
厳密にいうと『てんぷ』は間違いですが、誤用が広がったために間違った読み方をしても伝わる場合があるのです。
誤読が広まり定着している以上、間違いとも言い切れないかもしれませんね。
【例文付き】貼付の意味とは?
次に、貼付の意味をみていきましょう。
貼付の意味
貼付の意味は、漢字を読むと分かるように『はりつけること』です。
のりといった粘着物を使って何かをくっつけることを貼付というのです。
【例文】
- 手紙を出すためには切手の貼付が必要だ。
- 肩こりがひどいので貼付薬を使おう。
- 履歴書の写真貼付欄用の証明写真を撮りに行く。
貼付と添付の違いは?
読み方のところでも説明したように、貼付と間違われやすい言葉に『添付(てんぷ)』があります。
貼付と添付の違いは、何かを貼るかどうかです。
貼付が何かをはりつけることに対し、添付にはそういったニュアンスがありません。
添付の意味は『付け添えること』なので、しっかりとくっつけるというよりは添えておくというニュアンスが強い言葉なのです。
貼付の類語
貼付の類語には、以下のような言葉があります。
語彙力を豊かにするためにも、ぜひ覚えておきましょう。
- 接着(せっちゃく)物同士がぴったりとくっつくこと
- 固着(こちゃく)しっかりとくっつくこと
- 糊着(こちゃく)糊を使ってくっつけること
- 付着(ふちゃく)他の物にくっつくこと。
いずれも、もの同士がくっつくことを表している言葉です。
貼付の対義語
貼付の対義語には、以下のような言葉があります。
- 乖離(かいり)結びつきがはなれてなくなること
- 剥がす(はがす)付着しているものをめくり取ること
貼付がはりつけることという意味なので、貼り付けたものを外すという意味を持つ乖離や剥がすといった言葉は対義語になるといえるでしょう。
貼付の英語表現
貼付の英語表現には、以下のようなものが挙げられます。
- paste(のりで貼る、はりつける)
- attach(くっつける、付着する)
- affix(~に貼り付ける、添付する)
pasteとattachは聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
pasteはコピー&ペースト(略:コピペ)で使われているpasteで、attachは部品と部品を繋ぐアタッチメントの元となっている言葉でもあります。
文章や画像をドキュメントに貼り付けるpaste、部品と部品をくっつけるattachなど、日常で使う表現と組み合わせて覚えると分かりやすいでしょう。
貼付の意味は『はりつけること』正しい読み方は『ちょうふ』だと覚えよう!
貼付は、多くの人は一度目にしたことがある熟語といえるでしょう。
しかし、誤った読み方をしている人も多い言葉です。
正しくは『ちょうふ』と読みますが、多くの人が誤用しているために慣用読みである『てんぷ』も国語辞典には掲載されています。
これは『添付』という熟語と『貼付』が混同されて使われていったことが理由のひとつといわれています。
添付には貼付のように物をはりつけるという意味はなく、貼るというよりは添えるというニュアンスが強い言葉なのです。
よく使われる漢字なので、貼付と添付を誤用しないようしっかり覚えましょう!
- 貼付の読み方は『ちょうふ』で意味は『はりつけること』
- 『てんぷ』という読み方は厳密に言えば間違い
- ただし、間違った読み方が世間一般に広まったため国語辞典では慣用読みとして『てんぷ』が掲載されている
- 貼付と添付の違いは何かを貼るかどうか
- 貼付の類語には『接着』『固着』『糊着』『付着』などがある
- 貼付の対義語は『乖離』『剥がす』などがある
- 貼付の英語表現は『paste』『attach』『affix』