「追伸」の意味や使い方とは?ビジネスメールでも使える?例文付きで解説!
「追伸(ついしん)」は、メールや手紙などで内容を付け足したいときに使われます。
個人的なメールや手紙にはよく使われますが、ビジネスメールでも使うことはできるのでしょうか。
この記事では、「追伸」の意味や使い方を例文付きで解説していきます。
注意点や言い換え表現も合わせて記載しているので、是非とも活用してみてください。
Contents
「追伸(ついしん)」とは
「追伸(ついしん)」とは、メールや手紙の文末に使う言葉であり、本題とは関係ない用件を付け足したいときに使います。
本文に書くのが難しい内容や、相手への気遣いを伝えたいときに使われることが多いです。
英語の「Post Script」を省略した「P.S.」や「ps」が、「追伸」の代わりに使われることもあります。
「追伸」は手軽に内容を付け足せるため、非常に便利な表現です。
ビジネスメールでは避けた方がいい
「追伸」は、ビジネスメールでは避けるべきだとされています。
基本的に「追伸」は、家族や友人などの親しい間柄で使われることが多いです。
そのため、ビジネスで使ってしまうと相手に不快感を与えてしまう可能性があります。
マナー違反にならないよう、ビジネスで「追伸」を使用するのは避けましょう。
「追伸」に対する返信
相手から送られてきた手紙に追伸があった場合、どのように返信するのが良いのでしょうか。
結論から言うと、「追伸」に対する返信は必要ありません。
ただし、「追伸」の内容が質問文であれば返信をするべきです。
たとえば「近々お会いできればと思っておりますが、ご予定いかがでしょうか?」と質問された場合は、「追伸として書いていただいた件ですが、〇〇日であれば予定が空いています」といったように返信をしましょう。
「追伸」の具体的な使い方
続いて、「追伸」の具体的な使い方を例文で見ていきましょう。
本題とは違う内容を書きたいとき
本題とは違う内容の文章を書きたいとき、「追伸」で付け加えることができます。
件名:〇〇中学校△△年度卒業生同窓会のご案内
本文:ご無沙汰しております。〇〇中学校の3年2組で一緒だった◇◇と申します。
私たちが〇〇中学校を卒業して10年を迎えます。これを機に下記のとおり同窓会を開催する運びとなりましたので、是非ともご出席ください。
開催日:
会場:
会費:
お忙しい中とは思いますが、〇月△日までに参加・不参加のご連絡を本メールにてお願いします。
追伸:二次会も予定しておりますので、お時間があればぜひ足をお運びください。
本題は「同窓会への参加」ですが、「追伸」を使って二次会の予定にも触れています。
相手への気遣いの言葉を述べたいとき
「追伸」で相手への気遣いの言葉を述べることも可能です。
前略 失礼いたします。
先日は食事にお誘いいただきありがとうございました。
〇〇さんのおすすめの一品を楽しむことができ、とてもいい思い出になりました。
また機会があれば是非ともご一緒させてください。
追伸:暑い日が続きますが、くれぐれも体調にはお気を付けください。
最後に気遣いの言葉を述べることで丁寧な印象を与えられるでしょう。
「追伸」を使う際の注意点
「追伸」は内容を付け加える際に便利な言葉ですが、使用する際に気を付けなくてはいけないポイントもあります。
ここでは、「追伸」を使う際の注意点を解説していきます。
大事な用件には使わない
「追伸」は、大事な用件に使うべきではありません。
「追伸」は、あくまで本題に付け加えたい内容があるときに使う表現です。
そのため、大事な内容はあくまで本文中に記載する必要があります。
大事な内容を追伸に書いてしまうと何がメインテーマか分からなくなるので、「追伸」は本題ではない文章に使うようにしましょう。
目上には使わない
目上に対して「追伸」を使うのは不適切となります。
「追伸」は書き忘れた内容を簡単に付け加えることができる便利な表現です。
しかし、一方で書き直す手間を簡略化しているため礼儀に欠ける印象を与えます。
「自分には手間をかけたくないのか」と相手に思われてしまっては損になります。
友人や家族など、親しい間柄の相手にのみ使うようにしましょう。
感謝や謝罪には使わない
「追伸」に感謝や謝罪を使うのは良くありません。
本題と関係のない部分で感謝や謝罪が書かれていると「本当に思っているのか?」「気持ちがこもっていない」と思われかねません。
相手に悪印象を与えないためにも、感謝や謝罪の思いを「追伸」で伝えるのは避けましょう。
ビジネスで使える「追伸」の言い換え表現
何か付け加えたいことがあるときに、ビジネス用の言い回しを覚えておくと便利です。
最後に、ビジネスで使える「追伸」の言い換え表現を解説していきます。
末筆ながら
「末筆ながら」は、ビジネスシーンでもよく使われています。
【例文】
「末筆ながら、皆様のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。」
「末筆ながら、くれぐれも体調にはお気を付けください。」
相手の幸せや健康を願う文章を「末筆ながら」の後に載せると良いでしょう。
最後になりますが
「最後になりますが」もビジネスで使える表現です。
スピーチで最後に一言添えるときにも使うことができます。
【例文】
「最後になりますが、貴社のますますのご清栄をお祈り申し上げます。」
「最後になりますが、お二人のこれからの前途を心よりお祈りし、私からのお祝いの言葉といたします。」
こちらも、相手の幸せや健康を願う文書を「最後になりますが」の後に載せるようにしましょう。
「追伸」を正しい使い方で活用しよう!
「追伸」を使えば、書いた内容を修正することなく内容を付け足すことが可能です。
「追伸」に対する返信は必要ないため、相手に気を遣わず気軽に言葉を付け加えられるのも便利な点といえるでしょう。
ただし、ビジネスにおいて「追伸」は相応しくありません。
あくまで、家族や友人など親しい間柄で使うようにしましょう。
「末筆ながら」「最後になりますが」といった言葉であればビジネスで使うことも可能です。
相手に応じて言葉を選び、適切に使ってみてくださいね。
- 「追伸」とは、メールや手紙の文末に使う言葉であり、本題とは関係ない用件を付け足したいときに使う
- 「追伸」は、ビジネスメールで使うのは避けるべき
- 「追伸」に対する返信は必要ないことが多いが、「追伸」の内容が質問文であれば返信をした方がよい
- 「追伸」の具体的な使い方は「本題とは違う内容を載せたいとき」「相手への気遣いの言葉を述べたいとき」
- 「追伸」を使う際の注意点は「大事な用件には使わない」「目上には使わない」「感謝や謝罪には使わない」
- ビジネスで使える「追伸」の言い換え表現は「末筆ながら」「最後になりますが」