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「俯瞰して見る」は間違い!俯瞰の正しい意味や使い方、類語・対義語を解説

定義
この記事は約 6 分で読めます。

「俯瞰」という言葉は、日常生活からビジネスシーンまで幅広く使われています。

一度は耳にしたことがあるけれど、正しい意味を理解していない人もいるでしょう。

この記事では、俯瞰の意味や正しい使い方、類語・対義語を解説します

 

俯瞰の意味

「俯瞰」の読み方は「ふかん」です。

「高いところから下を眺める」「広い視野で物事を捉える」という意味があります。

物理的な意味で使われることはもちろん、比喩的な意味としても使われる機会が多いです。

「俯」には、「うつむく」、「瞰」には「高いところから見下ろす」という意味があり、それぞれの漢字の意味を理解しておくとイメージがしやすいでしょう。

 

俯瞰して見るは間違い

「俯瞰」の誤用としてよくあるのが、「俯瞰して見る」という表現です。

「俯瞰」には既に「見る」という意味が含まれているため、「俯瞰して見る」は二重表現になってしまいます。

正しく使うなら「俯瞰する」だけで問題ありません。

 

俯瞰の正しい使い方

「俯瞰」はビジネスシーンでよく使われますが、物理的な使い方と比喩的な使い方もあります。

ここでは例文を交えて使い方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

ビジネスでの使い方・例文

ビジネスで「俯瞰」が使われるのは、ほとんどが比喩的な意味です。

「客観的な視点で物事を把握する」「物事の本質を捉える」といった意味で使われます。

仕事の規模が大きくなるほど、全体を把握しておかないと取り返しがつかないことになるため、ビジネスでは「俯瞰する」ことが大切です。

ビジネスでの使い方は、以下の例文を参考にしてください。

<例文>

  • トラブルを対処するときは、まず俯瞰することが大切だ
  • リーダーはチームを俯瞰する能力が求められる
  • 世の中を俯瞰的に捉えられたら開発に役立つかも

 

物理的な使い方・例文

高いところから下を眺める、という物理的な意味も持ちます。

高層ビルから景色を見渡すときや写真撮影の場面などで使われます。

以下の例文を参考にしましょう。

<例文>

  • この景色は俯瞰撮影するのが美しい
  • 先生は壇上から生徒を俯瞰している
  • ホテルディナーは夜景を俯瞰できる

 

比喩的な使い方・例文

比喩的な意味の「俯瞰」は、広い視野で物事を捉えることです。

人生を見つめ直すときや客観的に状況を判断する場面などで使われます。

少しビジネスとは違う比喩的な使い方もチェックしておきましょう。

<例文>

  • 人生を俯瞰したら悩みが吹っ切れた
  • 自分自身を俯瞰するのはとても難しい
  • 今の状況を俯瞰することで優劣がつけられる

 

俯瞰の類義語・対義語

最後に「俯瞰」の類義語と対義語を解説します。

大人の教養として覚えておくことをおすすめします。

 

俯瞰の類義語

「俯瞰」の類義語には、以下のものが挙げられます。

  • 鳥瞰(ちょうかん)
    鳥が空から見下ろすように、「高いところから広範囲を見渡す」という意味です。空から見下ろしたように街や地形を描いた図を「鳥瞰図(ちょうかんず)」といいます。
  • 大局(たいきょく)
    物事の細かい部分ではなく「全体の状況を捉える」という意味で、将棋や囲碁の対局に使われることが多いです。
  • 瞰視(かんし)
    「見下ろす」という意味ですが、「俯瞰」のような「物事を広い視野で捉える」というニュアンスは含みません。
  • 展望(てんぼう)
    「遠くまで見渡す」という意味があり、「俯瞰」と同じように比喩表現としても使われます。

どれも「高いところから見下ろす」「物事を広い視野で捉える」といった意味を持つので、状況に合わせて使い分けましょう。

 

俯瞰の対義語

「俯瞰」の対義語には、以下のものが挙げられます。

  • 偏狭(へんきょう)
    「狭い考えにとらわれる」という意味です。
  • 近視眼的(きんしがんてき)
    「目先のことしか見えていない状態」を指します。
    偏狭と同じく「俯瞰」が持つ比喩的な意味の「物事を広い視野で捉える」とは反対の意味です。
  • 仰望(ぎょうぼう)
    「高いものを見上げる」という意味があり、「俯瞰」の物理的な意味である「高いところから見下ろす」の対義語になります。

 

正しい意味を理解してビジネスにも役立てよう!

「俯瞰」には、「高いところから下を眺める」という物理的な意味と、「広い視野で物事を捉える」という比喩的な意味があります。

「俯瞰して見る」と使われることがありますが、これは二重表現なので注意しましょう。

ビジネスシーンでも、比喩的な意味でよく使われる言葉です

正しい意味と使い方を覚えて、ぜひビジネスにも役立ててください。

 

まとめ
  • 俯瞰(ふかん)は「高いところから下を眺める」「広い視野で物事を捉える」という意味
  • 俯瞰には物理的な意味と比喩的な意味がある
  • 俯瞰には「見る」という意味が含まれているので「俯瞰して見る」は間違い
  • ビジネスで「俯瞰する」は頻繁に使われるので正しい意味を理解して役立てよう

 

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