「しか勝たん」の意味とは?使い方や言い換え表現を例文付きで解説
「〇〇しか勝たん」という言い回しを見たことはありませんか?
SNSや動画投稿サイトなどを中心に使われることの多いこの言葉ですが、その意味や使用方法について気になっているという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「しか勝たん」の意味や使い方、言い換え表現などについて詳しく解説していきます。
Contents
「しか勝たん」とは
そもそも「しか勝たん」とはどういう意味なのでしょうか。
「〇〇しか勝たん」は対象である〇〇が一番である、最高であるということを表しており、何かを褒めるときや素晴らしさをアピールするときに使います。
また「暑い日はTシャツしか勝たん」など、他には選択肢がない、当然それがベストな選択であるといった意味で使われることも多いです。
「しか勝たん」の由来
「しか勝たん」という言い回しは2000年代後半頃から、アイドルオタクの間で使用されはじめたと言われています。
最初期は自分の推しを褒めるときに「推ししか勝たん」といった形で使われていましたが、今はアイドルオタクだけでなく2次元界隈や自分の好きな飲食物・愛用品などにも使われています。
とくにSNS上では「#○○しか勝たん」のハッシュタグを検索するとたくさんの情報が見られたりと、好きな物を推すときの用語として一般化されたといえるでしょう。
「しか勝たん」の「勝たん」はどこの方言?
「しか勝たん」の「勝たん」部分は、関西や九州地方の一部地域などで使われる動詞の否定形からきていると考えられます。
つまり「〇〇しか勝たん」とは標準語では「〇〇しか勝たない」ということになり、〇〇という対象以外に勝てる存在はない、イコール「〇〇以外は勝つことができない」「〇〇だけが唯一の勝者である」ということを強調した表現なのです。
「しか勝たん」はもう古い?死語?
新しい表現というのは流動的であり、いくら流行ったものでも数年後には死語になってしまうことが多いです。
はじまりが2000年代初頭だとされる「しか勝たん」も、やはり現在では死語なのでしょうか。
ところが「〇〇しか勝たん」という言い回しは、「推し」という言葉とともにさまざまな場所で未だに見かけることの多い言葉です。
人気アイドル日向坂48のCDシングル曲にも「君しか勝たん」というタイトルがあったりと、「〇〇しか勝たん」はまだ現役の言葉であり、むしろ定着化する可能性が高い言葉といえるでしょう。
「しか勝たん」の言い換え表現
「しか勝たん」を言い換えるなら、以下のような表現を挙げることができます。
「〇〇は正義」
「〇〇は正義」とは他の何よりも〇〇が正義であるとする、対象者・物を全肯定するときに使う言葉です。
かつて人気漫画のキャッチコピーとして使われた「かわいいは、正義!」が元ネタであり、ちょっと気になる部分があったとしても正義だから許してしまう、といった好きな人・ものに対して甘くなってしまう心理が表れています。
似たフレーズとして「イケメン無罪」というものがありますが、こちらは「どうせイケメンなら許される」というネガティブなニュアンスが含まれており、妬み僻みの意味合いで使われることが多いです。
「〇〇は神」
「〇〇は神」はストレートに対象者・物を褒めるための言葉です。
すごい・素晴らしい・最高といった言葉では足りないくらい、という意味を込めて「神」だと表現しています。
「〇〇が優勝」
「〇〇が優勝」は「〇〇しか勝たん」にかなり近いニュアンスの言葉です。
どちらも勝利を意味しており、〇〇がすべてにおいて優れているため「優勝」なのだと表現しています。
【例文付き】「しか勝たん」の使い方
最後に、具体的な例文を通して「しか勝たん」の使い方を解説していきます。
「推ししか勝たん」
「推ししか勝たん」は「しか勝たん」の発祥ともいえる言い回しであり、推しが素晴らしいということを強く表現しています。
推しの部分に具体的な人物名を入れることもあれば、好きなブランド商品や食べ物といった自分が愛する物を褒めるときにも使うことができます。
また、イベントやコンサートなどで推しとの接触があった嬉しさを「推ししか勝たん」と表現することもあります。
「お菓子はチョコしか勝たん」
チョコやアイスクリームなど、自分の好物を伝えるときにも「しか勝たん」の言い回しは有効です。
この場合単に〇〇が好きというよりも、「あらゆるお菓子の中で最も好きであるチョコがなければ生きていけない」というくらいの情熱が込められているといえるでしょう。
「動物しか勝たん」
「動物しか勝たん」のように、自分の好きなものをストレートに伝えたいときも「しか勝たん」を使うことができます。
ただ、印象としては「〇〇が好き」というよりもより強調した言い回しです。
むしろ「動物しか」と言っているため、他の物や人が目に入らないほど好きだということが伝わってきます。
『「しか勝たん」は好きなものを褒める最上級の言葉』
「しか勝たん」は好きなものを褒めるときの最上級の言葉です。
ただ好きなだけでは収まらない、もっとこの愛情を表現したいというときは、「〇〇しか勝たん」の言い回しが有効かもしれません。
自分のお気に入りをみんなに伝えたい、あるいは推しの素晴らしさを知ってもらいたいと思っているなら「〇〇しか勝たん」を活用してみてくださいね。
- 「しか勝たん」とは、好きな対象を最大限に褒めるための表現
- 「しか勝たん」は、アイドルオタク界隈で使われていた「推ししか勝たん」のフレーズから広まった
- 「〇〇しか勝たん」は「〇〇は正義」「〇〇は神」「〇〇が優勝」のように言い換えることもできる
- 「しか勝たん」を上手く活用して、推しや大好きなものへの愛情を表現しよう