マウントとは?マウントをとる理由やその心理・マウンティングへの対処法も
会社の同僚や友達関係で、やたらと自慢話をしてはマウントを取りたがる人がいます。
なぜ彼らは他人を見下してまでマウントを取りたがるのでしょうか。
今回の記事では、マウントの意味とマウントをとる理由やその心理について解説します。
マウンティングへの対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents
マウントとは?
そもそも、マウントとは何を表す言葉なのでしょうか。
まずはマウントの意味について見ていきましょう。
マウントの意味
マウントとはネットから派生したスラングのひとつで、他人と張り合うことで自分がより優位であると見せつけるような言動を指す言葉です。
由来は英語のmount(乗る・登る・上がるなどの意味)とされていますが、他にも諸説あります。
生殖時に動物のオスがメスの上に乗ることや、オス同士がけん制のために相手の上に乗る「マウンティング」からきている説や、格闘技で相手に馬乗りになる「マウントポジション」を語源とする説もあります。
いずれも、相手に対して自分が優位であると見せつける場面で使われているので、人間に対しても同じような使われ方がされているのは納得がいくでしょう。
マウントの使い方
マウントは「マウンティング」「マウントを取る」といった形で使われています。
他人に対して自分の方が優位であるとアピールする場合は、「マウントを取る」というのが一般的です。
もし自分がアピールされた場合は、「マウントを取られた」と表現します。
マウントを取るのはなぜ?
他人に対して上から目線でマウントをとれば、人間関係はギクシャクしてしまうでしょう。
ではなぜ人はそうまでしてマウントを取りたがるのでしょうか。
まずはマウントを取る理由について見ていきましょう。
自分は間違っていないと思い込んでいるから
マウントを取る人は、「自分は間違っていない」と思い込んでいるので、相手を正そうとして上から目線の態度を取りがちです。
「自分が間違っているのかもしれない」と自分を疑うことなどありません。
相手が正しくない、無知だ、などという見下す考えからマウントを取っているのです。
常に優れた自分でいたいから
自分が正しいかどうかは関係なく、常に優れた自分でいたいという理由でマウントを取ってくる人もいます。
自分の方が上のポジションにいたいと思っているので、たとえ自分の主張に自信がなくても、他人を従わせようとして高圧的な態度を取ります。
たとえ自分が正しくなくても、力で押し切れば何とかなると考えているのです。
不幸せな自分を認めたくないから
マウントを取りたがる人は、そうせざるを得ない理由を抱えていることもあります。
自分の置かれた環境に満足できず、不幸せな自分を認めたくない一心から、他人を見下し人の上に立とうとしているのです。
しかしそれは一種の現実逃避で本人が信じたい幻想に過ぎず、他人に否定されるとヒステリックに反論することも少なくありません。
マウントを取る人の特徴と心理
ついつい他人と張り合ってしまう人は、何が原因でマウントを取りたくなるのでしょうか。
ここでは、マウントを取る人の特徴と心理について見ていきます。
承認欲求が強い
人間は誰でも自分を認めてほしいという承認欲求を持っています。
しかし欲求が強過ぎると他人に自分を認めさせたいあまり、マウントを取ってしまうことがあります。
他人を下げることで、手っ取り早く承認欲求を満たそうとするのです。
劣等感が強い
マウントを取る人間は自信家と思われがちですが、意外にも劣等感が強い傾向があります。
自己肯定感が低く自分を過小評価しがちなので、他人を下に見ることで自己評価を上げようとしてしまうのです。
心では自分が誰よりも劣っていると感じていて、他人に嫉妬していることもあります。
だからこそ余計に自分の優位性にこだわり、他人を見返そうとしてしまうのです。
優越感や快感を得たい
負けず嫌いで自分が常に一番であると自負している人も、マウントを取りがちです。
褒められることで得られる優越感や快感のために、自慢話を繰り返すのです
とはいえ他人が羨む実績がなければ自慢話もできないので、成果を出すために人一倍努力できるタイプの人や、偉そうな態度でも必ず良い結果を残す優秀な人もいます。
ただし、人間関係が良好かといわれるとそうではない場合の方が多いでしょう。
上から目線で批判的
マウントを取る人は常に自分が正しいと考えているので、他人に対して上から目線で批判的な態度を崩しません。
異なる意見を持つ人は間違っていて、自分が正しい方向へ導くべきだと考えているからです。
相手は自分よりも劣っている存在だと思っているからこそ、相手がどれだけ優れた人物でも話には耳を傾けず、粗探ししては徹底的に否定してしまいます。
自分の思い通りにならないと怒る
マウントを取る人にとっては自分こそがルールなので、物事が自分の思い通りにならないと怒ります。
思い通りにならないことは、自分の正しさや地位が揺らぐことと同じなのです。
マウントを取られたときの対処法
上から目線でダメ出しされたり根拠なく否定されたりすると、誰でも不快になるものですが、マウントを取られたらどうしたらよいのでしょうか。
最後に、マウントを取られたときの対処法を紹介します。
聞き流す
マウントを取る人は反論すればするほどムキになるので、何を言われても聞き流すようにしましょう。
適当にうなずいておくだけでも問題ありません。
自分の話を「ハイ、ハイ」と聞いてもらえるだけで満足できる人もいるので、無駄に争わず軽く流して付き合っていくのが得策といえます。
やんわりと指摘する
褒められたいがためにマウントを取る人は、自分がマウンティングしていると思われたくありません。
その心理を利用し、やんわりと指摘してマウントに気づいているとほのめかしましょう。
気付かれていると分かれば態度を改めてくれる可能性もあります。
ほかにも、実績を出している人には「そんなに言わなくてもみんなわかっていますよ」と軽く持ち上げておくといいでしょう。
相手の承認欲求が満たされれば、少しだけおとなしくなってくれるかもしれませんよ!
ただし、逆恨みされる可能性もゼロではないので注意しましょう。
付き合いを避ける
マウントを取りたい人は内面に問題を抱えていることもあります。
その場合、本人が問題を解決しようとしなければ態度は変わらないので、可能な限り付き合いを避けましょう。
極力接しないようにして相手の個人的な話にもあまり反応しないようにすれば、マウントの手応えを感じられずに距離を置いてくれるかもしれません。
マウントとは、相手より自分の方が優位だと見せつける言動のこと!マウントを取られたらうまく立ち回ろう!
承認欲求や劣等感が強いと、他人に対してマウントを取るようになってしまいます。
マウントとは相手より自分の方が優位であることを見せつける言動のことで、上から目線で他人を全否定しては、周りを嫌な気分にさせる行為です。
マウントを取られたらうまく立ち回りましょう。
マウントを取る人は他人に認められたい気持ちが強い人が多いものです。
うまく褒めたり持ち上げたりすることで、満足してくれることも少なくありません。
相手が何を望んでいるかを見極めて、上手に交わしていってくださいね。
- マウントとは、他人よりも優位に立つという意味
- マウントの使い方は「マウントを取る」「マウンティング」
- マウントを取る理由は、自分は間違っていないと思い込んでいる・常に優れた自分でいたい・不幸せな自分を認めたくない
- マウントを取る人の特徴と心理は、承認欲求が強い・劣等感が強い・優越感や快感を得たい・上から目線で批判的・自分の思い通りにならないと怒る
- マウントを取られたときの対処方法は、聞き流す・やんわりと指摘する・付き合いを避ける