「この日以降でお願いします」など、日常会話やビジネスシーンでよく使われる「以降」という言葉に、一瞬戸惑ったことはありませんか?
たとえば「3日以降」の場合、3日からなのか、3日は含まないのか、分からなくなることがありますよね。
この記事では「以降」の意味や「含むか含まないか」問題の解説と、正しい使い方を紹介しています。
「3日以降」は3日当日も含む
「以降」という言葉は、示された日付や時間を起点として、それより後の継続的な範囲を指すので、「3日以降」と言われたら、3日当日も含みます。
他のケースでも考え方は同じです。
- 夜10時以降: 夜10時ちょうどから、それより後の時間。
- 2026年以降: 2026年という年を含めた、その後の年。
迷ったときは、算数の「以上・以下」と同じで、「以」がつく言葉は基準となる数字を含むと覚えておきましょう。
紛らわしい「より後(あと)」との決定的な違い
「以降」と混同しやすいのが「〜より後」という表現です。ここを間違えると、スケジュールの致命的なズレに繋がります。
- 3日「以降」: 3日から(3日当日を含む)
- 3日「より後」: 4日から(3日当日を含まない)
相手から「3日より後で」と言われた場合は、3日は含まれないため注意が必要です。
「以降」を使うときに誤解を与えないためのポイント
「以降」の正しい意味は「当日を含む」であっても、誤解しやすい表現のため受け取り手が勘違いしてしまうこともあるでしょう。
そのため、特に締め切りや待ち合わせの約束では、以下の伝え方を心がけましょう。
「当日含む」を明記する
正しい日本語の定義では「以降」は当日を含みますが、相手が「明日から」と勘違いしている可能性もあります。
そのため、特にビジネスの場では、「(当日含む)」と書き添えることをおすすめします。
この一言があるだけで、認識の齟齬や無駄な確認メールの往復をゼロにできます。
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具体的な言い換え例:
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NG:「3日以降でご都合はいかがでしょうか?」
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OK:「3日(金)当日を含め、それ以降でご都合はいかがでしょうか?
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スケジュールを切る時は期限をセットにする
「以降」は未来に向かって際限なく続く言葉なので、「3日以降に提出してください」という指示だけでは、受け取った側は「1週間後でも、1ヶ月後でもいいのか?」と困惑してしまう可能性があります。
そのため「以降」を使ってスケジュールを切る時は必ず期限もをセットで提示しましょう。
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具体的な言い換え例:
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NG:「資料は3日以降に提出してください」
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OK:「資料は3日(金)から、遅くとも5日(日)の18時までにご提出をお願いします。
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【例文】「以降」の正しい使い方

「以降」を使う表現には、これから先の話をするケース、過去から現在まで継続している話をするケース、範囲や条件を限定するケースがあります。
続いては「以降」の正しい使い方を例文とともに紹介します。
- 未来の話をする場合
正式なコメントは、来週以降に発表させて頂きます。
(来週も含めて、それから先の日付を意味する)
- 過去から現在までの話をする場合
彼の退職以降、彼がどこで何をしているのか全く分からない。
(過去から現在まで継続している月日を表す)
- 条件を限定する場合
平日の午後5時以降は留守番電話で対応しています。
(時間の範囲を表す)
「以降」の類義語
「以降」の他にも、それから後を意味する類語はいろいろあります。
それぞれの意味や使い方を理解して、正しく使い分けましょう。
最後は「以降」の類義語、言い換え表現について紹介します。
「~以後」
「〜以後」は、以降の類義語で言い換えられる表現になる言葉です。
「以降」と同様に、その前につけた起点を含んだ「その後」という意味で使う場合と「以後、気をつけます」のように単独で使う場合があります。
「以降」との違いは「以降」は「起点から後の継続する時間」を表しているのに対し「以後」は「起点となる時間や日付を強調した、その後」というニュアンスがあることです。
たとえば「これ以降」は、今から先のある程度長い時間帯を表していますが「これ以後」の場合は「今のこの瞬間から変わる」のように、基準をフォーカスする意味になります。
「~以来」
「〜以来」は「以降」の類義語で、基準となっている日付や時間などを含めて、その後のことを表す言葉です。
ただし「以降」は「明日以降」のように未来の話でも使えますが「以来」は「明日以来」という使い方はできません。
「以来」は未来の話には使えない言葉なので、気をつけましょう。
「〜以来」とは、ある時点から引き続き状況が変わっていない、確定した状況を表す言葉なので、これからどうなるか分からない未来の出来事には使えません。
「今後は~」
「今後は〜」は、今から後のことを意味する言葉で、先の話をするという点では「以降」に意味が似ている類義語です。
しかし「今後」は漢字が示す通りに「今」が基準となっているので、「来週今後」のように他の起点と組み合わせられません。
範囲を示す言葉を伴わないで、単独で使うだけの言葉です。
「今後」はビジネスシーンでよく使われる言葉の1つで「今後とも宜しくお願いします」のように、終了してしまうことなく継続するというニュアンスを表すのに用いられます。
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「以降」はその日や時間を含む言葉!使い方をマスターしておこう

「以降」とは、ある日付や時間、数字などより後のことで、基準として示した日や時間なども含まれています。
ビジネスシーンなどで期限がある場合には、いつまでのことなのかを合わせて提示する必要があるでしょう。
「以降」を使うシーンは、未来の話、過去から現在まで継続する話や、範囲を限定する場合です。
同義語「以後」「以来」「今後」は、使い方やニュアンスが異なる場合があるので気をつけましょう。
「以降」の使い方をマスターして、日付や時間に関するコミュニケーションを正しく行えるようにしましょう。
- 「以降」とは、それより後のことで基準となる日や時間を含む
- 締切がある場合は、いつまでのことかも伝える必要がある
- 日付、時間、数字などの範囲を表し、未来の話、過去から現在までの継続した話、条件の提示に使う
- 言い換え表現にする場合は、ニュアンスや使い方の違いに注意しよう
- 日付や時間などを表す「以降」の意味を理解して、正しく使おう



