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「馬が合わない」の意味や類語は?馬が合わない人の特徴や付き合い方も解説

定義
この記事は約 11 分で読めます。

「馬が合わないな」と感じる人って、たまにいませんか?

最初は気が合いそうだったのに印象が変わったり、悪い人ではないけれど何となく合わなかったりすることは、よく起こります。

そもそも「馬が合わない」とはどういうことなのでしょうか。

この記事では言葉の意味や由来、類語について解説するとともに、馬が合わない人の特徴や対処法を紹介しています

 

「馬が合わない」とは?

「馬が合わない」とは、好みや考え方が合わないために、付き合いにくいことです。

人間同士の気持ちや性格が合わないことなのに、なぜ馬を使った表現なのか不思議ですよね。

また、馬以外の言葉を使った同じ意味の表現はあるのでしょうか?

はじめに「馬が合わない」の言葉の意味や由来と、類語を解説します。

 

意味

「馬が合わない」とは「気が合う」「意気投合する」を意味する「馬が合う」の否定形で、意味は「なんとなく気が合わない」「考え方が異なるので付き合いづらい」こと。

相手を憎んだり忌み嫌ったりするほどの強い感情はないものの、一緒にいてもどうもしっくり来ない、または違和感が生じる心理や関係性を表しています。

逆に「馬が合う」人は、強い魅力や好意を感じるほどではないけれど、考え方や好みが似ていて気が合い、意見が合うことも多いので付き合いやすいと感じます。

 

由来

「馬が合わない」の言葉の由来は、乗馬で馬と騎手の相性が合わない様子から発生したと言われています。

交通機関が発達した現在と違って、昔は乗馬は人間にとって大切な移動手段でした。

馬と人間の相性が良ければ順調に前に進めますが、相性が悪くてうまく乗りこなせない場合は、馬が暴れたり人間が振り落とされたりして大きなトラブルになりかねません。

そのことから、人間同士の気が合わないことや、相性の不一致で物事がうまく進まないことを「馬が合わない」と表現するようになったと言われています。

 

類語

馬が合わないと同じ意味の表現に「そりが合わない」があります。

「そりが合わない」とは、日本刀の反っている部分と鞘の形が合わないと、刀を鞘に収められないことから、性格や考え方が違う人同士がうまくいかないことを意味する言葉です。

「馬が合わない」の代わりに「そりが合わない」と言い換えることもできるでしょう。

その他の「馬が合わない」と同じ使い方ができる類語には、以下のような言葉があります。

  • 気が合わない
  • 話が合わない
  • 相容れない(あいいれない)
  • 息が合わない
  • ノリが合わない

 

馬が合わない人の特徴は?

「馬が合わない」と感じる相手には、他の人とは明らかに違う特徴があります。

お互いに同じような印象を持っていて、どちらも「この人とは馬が合わない」と思っている場合もありますし、どちらか片方だけがそう感じている場合もあるでしょう。

続いては、馬が合わない人の特徴について紹介します。

 

一緒にいても楽しくない

馬が合わない人は、一緒にいてもあまり楽しくなくて、2人きりになってしまうと気まずい沈黙が流れます。

笑いのツボや興味を感じるポイントが違うので、話をしても盛り上がることがなく、会話も途切れがちになるでしょう。

次第に話をするのも面倒になって、スマホを触ったりよそ見をしたりして相手を無視することもあります。

リアルな付き合いだけでなく、LINEグループやSNSなどオンライン上のつながりでも、相手の投稿やコメントがつまらないと「馬が合わない」と感じることもあるでしょう。

 

価値観が違う

職場での付き合いやプライベートな関係でも、価値観が違う相手とは「馬が合わない」と感じることが多いでしょう。

お互いに悪気はなくても、何かと意見が違うために話し合いが必要になったり、相手に合わせて自分の意見を曲げたりする必要がでてくるため、ストレスを感じます。

会社の上司や同僚、部下と馬が合わない場合は、コミュニケーションをとるのが億劫になるので、仕事もやりにくくなります。

友人や恋人、家族の場合は、どうしても理解できない価値観の違いに悩まされることもあるでしょう。

 

ネガティブな態度をとる

馬が合わない人の多くは、相手のことを受け入れようとする姿勢がなく、いつもネガティブな態度をとります。

相手の話を最後まで聞いて理解しようとしたり、相手の意見を尊重したりしようとすることなく、ただ相手を否定することばかりです。

最初から、全く相手の話に耳を傾けようとしないこともあるでしょう。

そのようなネガティブな態度をとられると、相手もそれ以上誠実に対応しようという気持ちが無くなるため、いっそう2人の関係性が悪くなります。

 

トラブルになりやすい

ビジネスの場で馬が合わない人がいると、トラブルになりやすいでしょう。

お互いの考え方が違うため、同じことなのに相手と理解が異なりやすく、相手が予想外の行動をとったり、後から話が違うと問題になったりします。

また、コミュニケーションがうまく取れないため、誤解が生じたり連携がうまく取れなかったりして仕事が滞ることもあるでしょう。

プライベートでの付き合いでも、馬が合わない人とは何かと衝突したり迷惑をかけられたりと、問題が起きやすくなります。

 

馬が合わないのはなぜ?

ある人に対して馬が合わないと感じる原因は、人それぞれです。

初めから生理的に無理と思ってしまう場合もありますし、嫌な経験を重ねて「この人とは合わない」と考えるようになることもあります。

仕事の付き合いなどで我慢して付き合わなくてはならない場合は、合わないことより原因に目を向けてみると、対処法が見つかるかもしれません。

次は、馬が合わない理由や心理を解説しましょう。

 

第一印象が悪かった

「馬が合わない」と思う感情には、第一印象の悪さが影響している場合があります。

初めて言葉を交わした時の相手の話し方や内容、表情や態度などから、何か嫌な印象を受けた場合、その後もずっとマイナスな感情が続くのです。

「この人と私は合わない」というフィルターを通して見ているので、相手がどんな言動をとってもネガティブな印象を受けるでしょう。

また、過去に苦手だった人を思い出させるような、共通するイメージを持つ人に対しては、最初から同じように苦手意識を持ってしまうこともあります。

 

これまで付き合ったことがないタイプ

これまで付き合ったことがないタイプの人と付き合う場合は、しばらく「馬が合わない」と感じることが多いでしょう。

年齢差や未婚・既婚の違い、男子校・女子校出身者と共学出身者、都会出身の人と地方出身の人など、経験や立場の違いによって考え方や常識と思うことが異なることがあります。

今までは詳しく話さなくても通じたことでも、慣れないタイプだと説明するのが大変になったり意外なリアクションを取られたりするため、馬が合わないと感じてしまいます。

 

話が正しく伝わっていない

話が正しく伝わらないために、お互いを誤解して馬が合わないと感じるケースもあります。

冗談のつもりで言ったのに相手は攻撃されたと思って腹を立てるなど、相手が自分の思った意図とは違う解釈をすることから、認識にズレが生じます。

その原因は、話す側が「こう理解するはず」と思い込んで、説明が足りなかったり言い方がおかしかったりする場合もあるでしょう。

また、話し手が言いたかったポイントと違うところに聞き手が注目してしまったり、思い込みが強く勘違いしたりすることも、認識のズレの原因になります。

 

相手またはお互いが譲らない

世の中に自分と100パーセント同じ考え方をする人はまずいないので、人間関係の中では誰もが多少は他人に合わせることが必要です。

しかし、協調性がない性格で、人の意見や気持ちを全く考えずに自分の意見を通そうとする人は、周りの人から「この人とは馬が合わない」と思われることになります。

片方が身勝手で譲らないケースもありますが、お互い頑固で譲らない場合は全く歩み寄ることができないため、お互いに「この人とは馬が合わない」と感じているでしょう。

 

馬が合わない人との付き合い方は?

馬が合う人とだけ付き合っていけたら幸せですが、そんな状況になることは滅多にありません。

しかし、すべての人とうまくやっていこうとして、馬が合わない相手に合わせようとするだけでは、自分のストレスが増えるばかりです。

ベストな付き合い方は、トラブルが起きないようにするとともに、自分もストレスなく過ごせるような対応でしょう。

最後は、馬が合わない人との上手な付き合い方を紹介します。

 

必要最低限な付き合いをする

会社の上司や同僚、部下、または仕事上の付き合いで、馬が合わなくてもどうしても付き合いが必要な場合は、必要最低限な付き合いをするよう心がけましょう。

無理に歩み寄ろうとしても、お互い嫌な思いをするだけなので、話をする場合は最低限必要な業務の話をするだけにして、仲良くなろうと無理をしない方がいいでしょう。

飲み会など業務時間外の付き合いは、理由を作ってなるべく断るようにするなど、プライベートまでの深い交流を避けることも必要な場合もあります。

 

割り切って聞き流す

馬が合わない人の発言をそのまま受け止め、いちいち反論したり腹を立てたりしても疲れるだけです。

「この人はこういう人だから仕方ない」と割り切って、何を言われても聞き流すようにした方が楽に付き合っていけるでしょう。

時にはイラっとすることを言われるかもしれませんが、相手にしないようにすればいいのです。

明らかに無視すると相手を怒らせる場合もあるので「そうなんですね」など軽い返事だけを返し、相手にある程度話をさせながらスルーするテクニックを身につけましょう。

 

大人の対応をする

知人から友達や上司の悪口や愚痴を聞かされた時「傍から見るとどちらも同じレベルでは?」と感じたことはないでしょうか。

馬が合わない相手にイライラしている人は、冷静に見ると相手と同じ目線で対応していることがほとんどです

自分が相手よりも大人になって対応すれば、馬が合わない人の言動にも、それほど腹が立たなくなるかもしれません。

何を言われても心の中では上から目線で「ハイハイ、そうですね」と笑って対応ができるように、自分の意識を変えてみましょう。

 

さり気なく話してみる

部下や同僚、または友人で、今は馬が合わないけれど、今後のために関係性を良くしたい相手の場合は、さり気なく問題点を話してみるのもよいでしょう。

相手を否定するような言い方は避け、相手の話をしっかり聞いた上で「それはわかるけど、こういう考え方はどうだろう」など、相手に決断を任せる言い方がおすすめです。

また、第三者を交えた飲み会などで仕事の悩みを相談したり、愚痴を話したり聞いたりしてみると、お互いの理解が深まって関係性が改善することもあります。

 

合うところを探してみる

彼氏や彼女の場合、交際してしばらく経つと「この人とは馬が合わない」と思うこともありますが、すぐに別れようと決めるのは早すぎるかもしれません。

合わないと思うと嫌なことばかりが目に付きますが、合うところを探してみると意外とたくさん見つかる場合もあります。

決定的に合わないところがあれば仕方ありませんが、決めつけないで交際し始めた頃の気持ちを思い出しながら、いいところを見つけると気持ちが変わることもあります。

 

やむを得ない場合は距離を置く

どうしても馬が合わない相手と過ごすことにより、自分のストレスがたまって耐えられないようなやむを得ない場合は、距離を置くことを視野に入れてもいいでしょう。

仕事上の付き合いなら転職、または転属すれば、その人から離れることができます。

交友関係などプライベートな付き合いでも、どうしても嫌なら一度距離を置いてみて、自分にとってどちらがいいか考えてみましょう

ただし、馬が合わない原因を確かめた上で実行しないと、環境が変わってもまた同じ嫌な思いをする可能性もあります。

 

馬が合わない原因を見極めてうまく付き合っていこう

「馬が合わない」とは、性格や考え方が違うため気が合わなかったり、付き合いにくかったりすること。

言葉の由来は、騎手と馬の相性が悪いと問題が起こる様子からだと言われています。

合わない人の特徴は、一緒にいても楽しくなかったり、価値観の違いを感じたり、ネガティブな態度になったりしやすいこと。

第一印象の影響や経験や立場の違い、または話のズレなどが原因となります。

どうしても付き合いが必要なら、必要最低限にして割り切ること、または寄り添う姿勢を見せることなどで対応しましょう。

馬が合わない原因を見極めて、ストレスがたまらないようにうまく付き合っていきましょう。

 

まとめ
  • 馬が合わないとは気が合わなかったり考え方が違って付き合いづらいこと
  • 特徴は一緒にいても楽しくなかったり、価値観の相違を感じたりする
  • 第一印象が悪い人や付き合ったことがないタイプ、誤解が原因となることもある
  • 馬が合わないこと理由を認識して、大人の対応や考え方の工夫をして対処しよう
  • 原因を見極めてうまく対応し、馬が合わない人とストレスなく付き合おう

 

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