ニッチとは？語源やシーン別の意味・類義語や対義語を解説！

「ニッチな趣味」や「ニッチな業界」など、時たま使われる『ニッチ』という言葉を知っていますか？

耳にしたことがあっても、詳しい意味は分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、『ニッチ』という言葉に着目して、語源や意味、類義語や対義語について掘り下げていきます。

そもそもニッチとは？

そもそも、ニッチとはどんな意味なのでしょうか。

はじめに、ニッチの基本的な意味や語源について解説します。

ニッチの意味

ニッチとは、元々は『隙間』という意味を持つ言葉です。

元々は西洋建築で柱や壁の一部をくりぬき、花瓶や石膏といった装飾品を置けるようにした飾り棚に由来するとされています。

今でも建築用語として残っているのはそのためです。

普段は主にビジネスシーンで使われますが、シーンや文脈によってニュアンスが大きく変わるので注意が必要です。

ニッチを使う場合は、シーン別の意味をしっかり覚える方がよいでしょう。

ニッチの語源

ニッチの語源は、英語の『niche』にあります。

nicheはくぼみ、隙間産業、得意分野などの意味を持つ言葉です。

使われるシーンによってどんな意味なのか変わるので、ニュアンスや前後の文章から見極める必要があります。

【シーン別】ニッチの意味と使い方

ニッチは、文脈や使われるシーンによって意味が変わる言葉です。

基本的な意味を理解したところで、次はシーン別にニッチの意味をみていきましょう。

日常会話

日常会話でニッチを使う場合、一般的には『マニアックな』『個性的な』『風変りな』といった意味で使われます。

趣味や人の評価をするときに、「あの人はニッチな趣味を持っている」「彼はニッチな人だから」といった表現をするのです。

ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、そうではありません。

ニッチという言葉は、良い意味で個性的な人や着眼点の深さなどを褒めている場合もあるからです。

日常会話でニッチを使うなら、誉め言葉として使っていることが分かるようにするとあらぬ誤解を避けられるでしょう。

ビジネスシーン

ニッチが頻繁に使われるのがビジネスシーンです。

本来の『隙間』という意味から想像できるように、比較的小さな市場（ニッチ市場）や、まだ参入されていない分野（ニッチ産業）、一部の人に需要がある商品（ニッチ商品）といった意味や使われ方をします。

社会人であれば、いつこのような言葉が飛び出すか分からないのでしっかり覚えておきましょう！

建築用語

建築用語でニッチといえば、『くぼみ』という意味で使われます。

壁にくぼみを作り、飾り棚や収納スペースを設置することをニッチというのです。

都市建築の場合は、橋やトンネルに作られる非常用の空間を指す場合もあります。

生物学用語

生物学用語の場合、ニッチは『生態的地位』という意味で使われています。

生態的地位といえば難しく感じるかもしれませんが、簡単に説明すると生き物が生態系の中で占める位置を指す言葉です。

生態系地位（ニッチ）の主な例は、住む場所、餌や捕食者（天敵）などが挙げられます。

同じニッチを同時に異なった生物が占めることはできないとされているので、昼夜や場所、エサを棲み分けることで共存をしているのです。

ではサバンナに例えてみましょう。

ライオンは肉食なので、他の肉食動物やシマウマといった草食動物を食べますよね。

サバンナには、草食動物のエサとなる植物がたくさん生えています。

植物が育つための適度な雨や日光も欠かせません。

こう考えてみると、自然と食べ物のすみ分けができていることが分かるのではないでしょうか。

これが生態系的地位（ニッチ）というわけです。

ニッチの類義語

ニッチの類義語や言い換え表現は、どの意味で使うかによって変わります。

それぞれのシーンに分けてみていきましょう。

これらの言い換え表現は、意味と一緒に覚えるのがおすすめです。

ニッチの対義語

ニッチの対義語も、どんな意味で使うのかによって変わります。

類義語と同じように、それぞれ見ていきましょう。

これらの意味も類語と併せて覚えることで、更に語彙力がアップできるでしょう。

ニッチの意味や使われ方を覚えて語彙力を鍛えよう！

ニッチとは、元々は西洋建築で柱や壁の一部をくぼませて飾り棚として活用したことから『隙間』という意味で使われるようになった言葉です。

一般的な意味は『個性的な』『風変りな』といったものですが、ビジネス、建築、生物学など使われる場面によって異なります。

どんなシーンでも使いこなせるよう、意味を覚えて語彙力を高めていきましょう！