ナイーブとは?意味や使い方、4つの特徴、上手な付き合い方まで徹底解説!
日本で「ナイーブ」というと純粋さや繊細さを感じ、どちらかといえば良い意味合いで使われますよね。
しかしこれは、英語本来の意味とは違う使われ方をしている「和製英語」なのです。
英語圏の人に使ったら、誤解を与えてしまうかもしれませんよ。
この記事では、本来の意味や使い方を徹底解説、さらにナイーブな人の特徴や上手な付き合い方もあわせて紹介します。
Contents
カタカナ英語「ナイーブ」とは?
カタカナ語のナイーブの語源は、英語とフランス語のnaive。
日本語の使い方と同じニュアンスで使うのかと、勘違いされやすい単語です。
しかし、日本語ではどちらかといえば良い意味で使うのに対し、英語やフランス語ではネガティブな意味で使われることが多い言葉なので要注意。
はじめに、カタカナ英語「ナイーブ」の意味や、英語やフランス語での意味について紹介しましょう。
意味
日本語のナイーブは「ピュアで飾り気がない」「繊細で傷つきやすい」こと。
デリケートで細やかな神経を持っている人や、守ってあげたいような純真な人など、人の性格や様子を表すときによく使われます。
日本ではナイーブを悪い意味で使うことはあまりなく、繊細さや素直さを表す良い意味で使われることがほとんどです。
由来1:英語
英語のナイーブ(naive)は「お人好しで騙されやすい」「馬鹿正直で世間知らず」といった、未熟さを表すネガティブな言葉です。
英語圏の人に「あなたはナイーブですね」と言ったら、相手をバカにすることになるので要注意。
日本語のような繊細さを英語表現したい場合はsensitive、純粋さを表現したい場合はpureを使う方が良いでしょう。
由来2:フランス語
フランス語のナイーブ(naive)は「成熟しておらず考え方が幼稚」な状態を表す単語です。
そこから発展して「世間知らずで考えが甘い」「お人好しな人」などネガティブな意味で使われる場合もあります。
日本語と同じような使い方をすると、相手のことを幼稚だと否定していることになるので気をつけましょう。
「ナイーブ」「ナイーブな人」の使い方・例文
日本語のナイーブは悪い意味で使われることはなく、繊細で傷つきやすいさまを意味したり、そういった性質をもつ人を表現したりするときに使われます。
次は「ナイーブ」や「ナイーブな人」の使い方や例文を紹介しましょう。
「ナイーブなところがある」
デリケートで人より細かいことが気になる人や、センシティブで傷つきやすい人のことを、「ナイーブ」または「ナイーブなところがある」と表現します。
「彼女はナイーブです」というのはやや断定的な感じがするので、「彼女はナイーブなところがあります」と表現する方が柔らかく聞こえるでしょう。
例文)
父は大らかに見えるが、実はナイーブなところがあるので小さなことにもこだわりが多いです。
友達にナイーブなところがあるのを忘れて、うっかり言った一言をずっと根に持たれています。
「ナイーブな人」
「ナイーブな人」は言われたことを必要以上に重く受け止めてしまったり、過剰に反応してしまったりする人を表す言い方です。
純粋な性格の人や、経験が少なく未熟なために何でも軽く受け流すことができない人のことを意味します。
また、デリケートな感性を持ち、繊細なことにも気が付く細やかな神経の持ち主を好意的に表現する言葉でもありますよ。
例文)
経理の山中さんはナイーブな人なので、冗談でからかったのに泣いてしまいました。
新人にはいろいろなタイプがいて、中にはナイーブな人もいるので、注意するときは言葉を選びましょう。
ナイーブな人に共通する4つの性格的特徴
ナイーブな人たちは、職場やプライベートなどいろいろなところにいます。
親しい関係になったり、一緒に過ごしたりする機会も多いですよね。
彼らの年齢や性別、職業はさまざまでも、性格的に共通する特徴があるのは気付いていましたか?
次はナイーブな人の性格に見られる、共通する4つの特徴について紹介しましょう。
繊細な性格
ナイーブな人は繊細で感受性が強いため、小さなことでも他の人よりも敏感に反応します。
軽い気持ちで言われたことでも、本人は重く受け止めてしまうため、傷ついたりなかなか忘れられなかったりすることも多いでしょう。
他の人が気付かないような物音や匂い、振動が気になったり、他人の些細なミスが気になったりしてしまうことも。
その反面、細やかな神経を活かして細かい仕事にも集中してコツコツこなせたり、細かい違いにもよく気がついたりなどの長所もあります。
素直な性格
ナイーブな人は素直で飾り気のない性格で、言われたことを疑いもせずにそのまま信じ込んでしまうところがあります。
良い意味で子どもがそのまま大人になったようなタイプなので、周りの人から気にかけられたり可愛がられたりして、支えてくれる人も多いでしょう。
しかし、周りの人の影響を受けやすいので、悪い人に簡単に騙されてしまう危うさもあります。
ナイーブな人を利用しようとする人や、騙して陥れようとする人にとっては、良いカモになってしまうでしょう。
優しい性格
ナイーブな人は自分が繊細で傷つきやすいため、人の心の痛みがわかる優しい性格の持ち主です。
相手が嫌な思いをするような言動は決して取りませんし、相手の表情やその場の雰囲気を敏感に察知して、辛い思いをしている人を気遣うことができます。
他の人では理解してくれないような悩みでも、ナイーブな人に相談すれば良き理解者となって励ましてくれることも。
ナイーブな人がいるとその場の雰囲気が穏やかになり、落ち着いて過ごせるでしょう。
心配性な性格
些細なことまで気になってしまうため、ナイーブな人は何かにつけて心配事が多いです。
事前にきっちりと準備しておかないと不安なので、最悪の事態まで考えいろいろと悪い想像をして、始まる前に気疲れしてしまうことも。
小さなことでも想定外のことが起きると、さらに悪いことが起きるのではないかと動揺したり、予定が全てダメになったと絶望してしまったり、過剰な反応も避けられません。
新しいことへのチャレンジや突発的なイベントはストレスを感じるため、少し苦手でしょう。
ナイーブな人と上手な付き合い方
ビジネスシーンなどでナイーブな人と一緒に過ごす場合は、どのように接したらいいのか悩むこともありますよね。
予想外のリアクションに「傷つけてしまったのでは」と後から心配になったり、伝えなくてはならないことでも言い方やタイミングに気を遣ったりと注意したい点は多々あります。
最後に、ナイーブな人と上手に付き合うための方法について紹介しましょう。
一定の距離を保つ
ナイーブな人は、自分が落ち着いて過ごすための距離感「パーソナルスペース」に強いこだわりを持つ人が多いです。
仲良くなろうと急に接近したり、寂しそうだからと無理に人の輪に連れ出そうとしたりすると、かえって嫌がられてしまうことも。
ナイーブな人とは常に一定の距離を保つようにして、安心して過ごせるように距離感には気を付けましょう。
しかし、いつもあまりにも気を遣いすぎるのも、お互いにとってよくありません。
お互いに快適な、つかず離れずの適度な距離感で接するように工夫しましょう。
明るく接する
ナイーブな人と接するときは、なるべく明るく笑顔で接するようにしましょう。
些細なことを大事件のように話してくることもありますが、否定したり面倒がったりせずに、優しく受け止めてあげれば相手は安心します。
何か話しかけるときも、ナイーブだからと心配し過ぎて深刻な顔をして話してしまうと、相手はさらに重く受け止めるでしょう。
相手の気持ちは尊重しつつ「悩んだり騒いだりする必要はないから大丈夫だよ」という気持ちで、明るく柔らかいトーンで話をするのがおすすめです。
判断は急かさず期限をつける
ナイーブな人に回答をもらう必要があることは、なるべく時間に余裕を持って聞きましょう。
他の人が思う以上にいろいろなことを気にしているので、判断するのには時間がかかってしまうことを前提に、早めに尋ねるようにします。
しかし、こちらにも事情があるでしょうから「遅くても○日までに」などと期限をつけるのを忘れずに。
ナイーブな人がゆっくり考えることができて、こちらの締め切りにも間に合うような余裕を持った聞き方をすれば、お互いに無理がありませんよ。
ナイーブな人との穏やかな恋をしてみよう
ナイーブな人は心配性で傷つきやすい面もありますが、心が優しく素直な性格の持ち主です。
ストレートに愛情表現ができるので、穏やかな恋を求めている人にはピッタリの相手といえます。
ナイーブな人と出会うならマッチングアプリを利用してみましょう。
おすすめはマッチングアプリ「ハッピーメール」です。
累計会員数3000万を突破しているので、数多くの出会いが期待できます。
ぜひハッピーメールで心が落ち着くようなパートナーを見つけましょう。
ナイーブとは?の意味を理解してうまく付き合っていこう!
日本でいう「ナイーブ」は、元の英語やフランス語の意味とは違った使い方のカタカナ英語。
英語やフランス語では「お人好しで騙されやすい」「未熟で考えが幼稚」などネガティブな意味で使われる言葉です。
日本では繊細でデリケートな状態や、そういった性質を持つ人のことを表します。
ナイーブな人たちは、繊細さと素直さだけではなく、優しい性格や心配性なところも共通しています。
上手につきあうためには、ナイーブの意味を理解してお互い心地よい距離感や時間の余裕を意識して、明るく接するのが良いでしょう。
- ナイーブは本来、英語やフランス語でネガティブな意味を持つ
- 日本では繊細で細やかな神経を持つさまや、そういった性格を持つ人のことを表す
- 繊細さ、素直さ、優しさ、心配性といった4つの共通する特徴がある
- ナイーブな人を理解して、適度な距離感で接すればうまく付き合うことができる