公私混同の意味とは?なぜ悪いの?職場での公私混同の具体例や対処法も
会社などで「公私混同」という言葉を耳にしたことがある人は少なくないでしょう。
ビジネスとプライベートを区別できている人がほとんどですが、なかには境界が曖昧になっている人もいます。
今回の記事では、公私混同の意味と公私混同すべきではない理由、あわせて職場での公私混同の具体例や対処法について解説します。
Contents
公私混同とは?
そもそも公私混同とはどのような意味があるのでしょうか。
まずは、公私混同という言葉の意味や使い方について見ていきましょう。
意味
公私混同とは文字通り、公的なことと私的なことを区別せず混同してしまうことを意味する言葉です。
社会人であれば、公的なことは仕事や職場に関することで、私的なことはプライベートに関することが該当します。
類語や言い換え表現
「公私混同」の類語や言い換え表現には以下のようなものがあります。
- 公私混交
- 公私混淆
- 情実
- 職権乱用
- 私的流用
- 私物化
英語表現
公私混同を意味する英語表現には以下のようなものがあります。
- mix private and public matters
- public-private confusion
privateは「個人的な」「私的な」、publicは「公共の」「公的な」という意味です。
mixは「混ぜる」、matterは「事柄」「事態」、confusionは「混乱」「乱雑」といった意味があります。
プライベートとパブリックを混ぜる、乱雑にするといっているわけですから、日本語と似たようなニュアンスの表現といえそうですね。
公私混同をすべきではない理由
なぜ公私混同してはいけないのかといえば、最悪、犯罪になる可能性があるからです。
会社の経費を使い込めば横領罪になりますし、許可なく会社で私物のスマホを充電すると盗電として窃盗罪が適用される場合があります。
そもそも公的なものは使用目的が決まっており、それ以外の使用は認められていません。
例えば、会社のPCで勝手にネットサーフィンをしてウイルス感染してしまった場合、社外秘の情報が流出してしまう可能性はゼロではありませんよね。
そうなれば、PCを私的使用した社員は損害賠償請求されることも十分にありえるのです。
公私混同してしまったことによる責任は想像以上に大きく、公的な損害は個人が背負いきれるものではありません。
会社だけではなく社員を守るためにも、公私混同はすべきではないとされているのです。
ビジネスシーンにありがちな公私混同
社会人になれば公私の区別がついている人がほとんどですが、なかには公私混同しているケースも散見されます。
ここでは、ビジネスシーンにありがちな公私混同について見てみましょう。
会社の経費を私的なことに使う
交際費や交通費など会社の経費を私的なことに使うのは、立派な公私混同です。
場合によっては、横領罪や詐欺罪が適用されてしまう可能性もゼロではありません。
社内恋愛
会社の同僚と交際すること自体は公私混同ではありませんが、業務に私情を持ち込むようになればそうはいきません。
上司と交際中の社員が不当に優遇されていたり、仕事に持ちこんで業務に支障をきたしたりすれば、公私混同といわれてしまうでしょう。
交際が順調な2人でも業務中にイチャイチャしたり、私語ばかりしていたりすれば公私混同になってしまいます。
特定の部下だけを贔屓する
恋愛関係でなくとも、特定の部下だけを贔屓する公私混同もあります。
上司が自分の好き嫌いで部下の扱いを変えたり、自分の身内ばかり可愛がったりすれば、社員の士気は下がってしまうでしょう。
結果として業績にも悪影響を及ぼす可能性も十分に考えられます。
業務外でパワハラのような言動をする
なかには社内の力関係を社外にも持ち出す人もいます。
上司や先輩が休みの日に飲み会を強要したり、自分の遊びにつき合わせたり、業務外でパワハラのような言動をするのも公私混同といえるでしょう。
私物を充電したり持ち込んだりする
会社での私物の充電や持ち込みは公私混同です。
リモートワークが増え、出社時も自宅勤務時と同じ感覚でつい充電してしまう人もいるかもしれません。
しかし社内での充電は会社が認めていない限りは電気の窃盗に当たるので、うっかりミスをしないよう注意しましょう。
公私混同する人への対処法
犯罪行為ともなりかねない公私混同ですが、事の重大さを理解できていない人もいます。
会社のものは自分のものと錯覚している人とはどのように付き合えば良いのでしょうか。
最後に、公私混同する人への対処法を紹介します。
適度な距離で付き合う
公私混同する人間と勘違いされないためにも、適度な距離で付き合うようにしましょう。
相手がところかまわずプライベートなことを聞いてくるかもしれませんが、相手の話に乗らないことが大切です。
彼らは「公私混同なんて大したことない」と軽く考えているので、堅物呼ばわりされることもあるでしょう。
しかし、堅物と思われていた方が問題が起きたときに巻き込まれずに済むはずです。
ダメなものはダメと伝える
公私混同したがる人は何でも曖昧に物事を進めようとします。
公私混同する行為を肯定していると周りに思われないためにも、ダメなものはダメと伝えましょう。
「これくらいいいよね?」と同意を求められると、波風を立てたくなくて肯定したくなりますが、しっかりNOと伝えることが大切です。
険悪な雰囲気になりそうなときは「何言ってるんですか!ダメに決まってるじゃないですか」と冗談っぽく伝えるようにしましょう。
どういう言い方であれ、相手に「公私混同を認めない人」と認識されることが大切です。
ドライな対応をする
公私の区別がついていない人の中には、社員はみな家族と考えているタイプもいます。
親切のつもりでお節介を焼いてプライベートにまで踏み込んでくるため、できるだけドライな対応で乗り切りましょう。
断るのが心苦しくて、プライベートのお誘いに付き合ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、もしプライベートで問題が起きたら相手がそれを仕事に持ちこむ可能性は非常に高いといえます。
冷たいようでも理由をつけて断り続けて、オフの日も忙しい人と認識してもらいましょう。
職場以外に出会いを探すならハッピーメールを活用しよう
恋愛において公私混同を避けるなら、身近な職場で出会いを求めるのはやめましょう。
とはいえ、仕事が忙しくて職場以外に出会いがなくて困っている人もいるはず。
幅広い出会いを求めているなら、マッチングアプリ「ハッピーメール」がおすすめです。
累計会員数3,500万を突破しているので、たくさんの出会いが期待できます。
20年以上の運営実績がある老舗のマッチングサービスなので、初めての方でも安心して利用できるのも魅力です。
ぜひハッピーメールを活用して、素敵なパートナーを見つけてくださいね。
公私混同する人には適切に対処しよう!
社会人になると多くの人が公的なことと私的なことを使い分けるようになります。
それぞれを区別し、公私混同しないことは会社の利益だけでなく、社員である自分自身を守るためにもとても大切なことです。
公私混同は場合によっては犯罪行為と見なされてしまう可能性もあるため、充分に注意しましょう。
しかし、世の中には公私混同に対する意識が低い人もいるので、そのような人に対しては適切に対処しましょう。
仲良くしていると自分も同じタイプと見なされる可能性もあります。
できるだけ距離を置き、同類と誤解されないことが大切です。
場合によっては相手に「公私混同はダメですよ」とはっきり伝えるようにしましょう。
- 公私混同とは公的なことと私的なことを区別せず混同してしまうこと
- 公私混同の類語や言い換え表現には公私混交・情実・私的流用・私物化などがある
- 公私混同をすべきではない理由は犯罪になる可能性があるため
- ビジネスシーンにありがちな公私混同は、会社の経費を私的なことに使う・社内恋愛・特定の部下だけを贔屓する・業務外でパワハラのような言動をする・私物を充電したり持ち込んだりする
- 公私混同する人への対処法は、適度な距離で付き合う・ダメなものはダメと伝える・ドライな対応をする