「几帳面」ってどういう意味?几帳面な性格の人の特徴や長所・短所を解説
「あの人は几帳面だ」「几帳面な仕事」など、「几帳面」はきちんとしている性格や特徴を表す言葉です。
ポジティブなイメージが強いので、誉め言葉として使う人も多いでしょう。
今回の記事では、几帳面な性格の人の特徴や、長所・短所について詳しく解説していきます。
几帳面さを身につけるためのポイントについても解説するので、ズボラな人はぜひ参考にしてください。
几帳面とは
まずは、「几帳面」という言葉の意味や由来を詳しく解説します。
几帳面の意味
「几帳面」とは、「細かいことにまで心を配り、きちんとしていること。あるいはそうした性格」という意味の言葉です。
一般的には誉め言葉として用いられ、正確で丁寧な仕事をしてくれる人を「几帳面で助かる」と評します。
一方で、「細かすぎて面倒」「融通が利かない」といったネガティブなニュアンスを含む場合もあります。
その場合は、「几帳面」よりも「神経質」「心配性」などの言葉を使うことが多いです。
几帳面の語源や由来
「几帳面」という言葉の語源は、平安時代以降に使われていた家具である「几帳」から来ています。
几帳とは、公家の邸宅の室内を仕切るために作られた布製のカーテンのことです。
几帳には角に細かい細工が施されており、この部分を「几帳面」と呼んでいました。
そのことから、細かいことにまで丁寧にされていることを「几帳面」というようになったのです。
几帳面な人の特徴5選

続いて、几帳面な人の代表的な特徴を紹介します。
当てはまる人は、自他共に認める几帳面な性格の持ち主かもしれません。
自分のルールやルーティーンが決まっている
几帳面な人は、自分のルールやルーティーンが決まっていることが多いです。
たとえば、「靴は右足から履く」「夕食は毎日19時に食べる」など、常に決まった段取りで行動します。
朝起きてから夜寝るまで決まったように行動するので、人に邪魔をされるとイライラしてしまうことがあるでしょう。
一方で、几帳面な人のやり方を尊重してくれる人や合わせてくれる人とは、良好な関係を築きやすいです。
身の回りをきちんと整理整頓している
几帳面な人は、身の回りをきちんと整理整頓する傾向があります。
身の回りが乱れていると、気持ちが落ち着かないのです。
部屋が綺麗なのはもちろん、机の中や鞄の中までしっかりと整理されています。
物の置き場所をきちんと決めているので、部屋が汚いせいで物を紛失することはありません。
物事を事前に細かく確認する
几帳面な人は、物事を事前に細かく確認します。
友達と遊びの約束をしたら、行き場所や待ち合わせ時間、相手のスケジュールをしっかり確認してから計画を立てます。
細かく計画を立てるのが好きなので、旅行やデートの際は「〇〇時にランチ」「〇〇時から車で移動」といったようにスケジュールを決めて、それに合わせて行動しようとします。
仕事が丁寧
几帳面な人は仕事が丁寧です。
細かい部分にまで気を配っているので、あまりミスをすることがありません。
そのため、周りの人も安心して仕事を任せることができるでしょう。
ただし、丁寧に仕事をする分、時間がかかることがあります。
早さが勝負の場面では、少々足を引っ張ることもあるかもしれません。
真面目でルールを守る
几帳面な人は真面目なので、決められたルールをしっかり守ります。
一般的なマナーやエチケットはもちろん、自分で決めたルールにもきちんと従います。
そのため、社会的な信用が高く、目上の人や上司から目をかけられやすい傾向があります。
几帳面な人の長所
続いて、几帳面な人の長所を紹介します。
約束や時間をきちんと守る
几帳面な人は、約束や時間をきちんと守ります。
任された仕事は、責任を持って最後までやり遂げようとします。
「きっと締め切りまでに間に合わせてくれる」という安心感があるので、周囲の人から信頼されやすいでしょう。
細かいところに気がつく
細かいところに気がつくのも、几帳面な人の大きな長所です。
みんなが気づかなかったミスに気づいて、即座にリカバリーすることができます。
トラブルを未然に防ぐことができるため、ビジネスにおいて非常に重宝されるでしょう。
また、他人の体調の変化を察知してフォローすることができるので、周囲の人から慕われやすい傾向があります。
段取りを組むのが上手
几帳面な人は、段取りを組むのが上手です。
旅行やデートでは、相手を楽しませようとしっかりと計画を立てます。
相手の要望を聞き入れることが得意なので、感謝されやすいです。
また、事前準備を欠かさないため、責任感のある業務も安心して任せてもらえます。
几帳面な人の短所

几帳面な性格は、基本的にポジティブな受け止め方をされます。
しかし、場合によってはその性格があだとなることもあるでしょう。
ここでは、几帳面な人の短所を紹介していきます。
自分のこだわりを人に押しつけてしまう
几帳面な人は、自分のこだわりを人にも押しつけてしまうことがあります。
自分の行動に確固たる信念があるので、自分の考えを他人に強制してしまうのです。
自分だけのこだわりに留めているうちはいいのですが、こだわりを押しつけていると、周りの人から嫌われてしまうでしょう。
臨機応変に対応するのが苦手
几帳面な人は、臨機応変に対応するのが苦手です。
決まった段取りに従うのは得意なのですが、そうした段取りから外れてしまうと、途端にパニックになってしまいます。
そのため、突発的な出来事や思わぬトラブルには弱く、急に処理できなくなることも珍しくありません。
また、突然の誘いや予定変更も苦手です。
丁寧すぎて時間がかかる
丁寧な仕事っぷりは几帳面な人の美点ですが、丁寧すぎるがゆえに、余計な時間がかかってしまうという弱点もあります。
時には「8割の出来でいいから早く済ませてほしい」という場面もあるでしょう。
しかし、几帳面な人はそこそこのクオリティでは満足することができないので、必要のない場面でも常に丁寧さを発揮してしまうのです。
几帳面さが裏目に出て、周囲に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
几帳面さを身につけるための4つのポイント
几帳面さは、行き過ぎなければメリットとなることが多いです。
そこで最後に、几帳面さを身につけるためのポイントを紹介します。
物事を途中で投げ出さないようにする
几帳面な人を目指すのなら、まずは物事を途中で投げ出さないようにしましょう。
適当で終わらせる癖がついたままだと、几帳面さを身につけることはできません。
「自分の仕事には責任を持つこと」「物事は最後までやりきること」を徹底すれば、自然と几帳面さが身につくはずです。
きちんと計画を立てる習慣をつくる
几帳面さを身につけたいのなら、きちんと計画を立てる習慣をつくりましょう。
「〇時に起きる」「午前中は〇〇する」「昼食後は〇〇へ行く」といったように、スケジュールを立てて行動してみてください。
計画に沿った行動ができるようになれば、几帳面な人に近づけるはずです。
身の回りを整理整頓する
部屋や机の中がごちゃついている人は、身の回りを整理整頓するようにしてください。
部屋がすっきりとし、物の定位置が決まれば、新しい業務を任されたときにすぐに取り組むことができます。
計画的に行動するためにも、いつでも動けるようなすっきりとした環境づくりを目指しましょう。
物事を確認しながら進める癖をつける
几帳面な人を目指すのなら、物事を確認しながら進める癖をつけましょう。
最初はめんどくさく感じるかもしれませんが、ミスをして最初からやり直すよりも、確認しながら進めた方が早く終わります。
メールやLINEなども、誤字脱字を確認してから送るようにしてください。
こうした慎重さが身につけば、「丁寧な仕事をしてくれる几帳面な人」として、周囲から認めてもらえるようになるでしょう。
几帳面な性格の長所を伸ばしていこう

几帳面な性格の人は丁寧に仕事をしてくれるので、周囲からの評価が高く、頼りにされることが多いです。
几帳面さを身につけたいのであれば、物事を途中で投げ出さないようにしたり、きちんと計画を立てる習慣をつくったりしましょう。
ただし、「自分のやり方を他人に押しつける」「丁寧すぎて仕事が進まない」など、几帳面すぎるとマイナス面が目立ってしまうことがあります。
自分が几帳面だという自覚があるのなら、良い部分を伸ばして、弱点になりそうな部分は上手くカバーすることが大事です。
自分と他人との違いにイライラせず、マイペースで過ごした方が、几帳面な性格の良い部分を発揮しやすくなるでしょう。
- 「几帳面」とは「細かいことにまで心を配り、きちんとしていること。あるいはそうした性格」という意味の言葉
- 几帳面な人には、「自分のルールやルーティーンが決まっている」「身の回りが整理整頓されている」「仕事が丁寧」などの特徴がある
- 几帳面な人の長所は、「約束をきちんと守る」「細かいところに気がつく」「段取りを組むのが上手」
- 几帳面な人の短所は、「こだわりを人にも押しつける」「臨機応変に対応するのが苦手」「丁寧すぎて時間がかかってしまう」
- 几帳面さを身につけたいのなら、物事を途中で投げ出さず、きちんと計画を立てて行動することが大事




