几帳面とは?几帳面な性格の特徴と長所短所・几帳面さを身につける方法
几帳面な人は何事もきっちりと丁寧にこなすため、仕事ができる人というイメージを持つ人も多いでしょう。
大雑把な人や計画性がない人は、几帳面な性格に憧れるのではないでしょうか。
そこで今回は、几帳面な性格の特徴や長所・短所についてまとめてみました。
記事後半では、几帳面さを身につける方法も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
そもそも「几帳面」とは
几帳面という言葉は日常的によく使われますが、詳しい意味や語源を理解している人は少ないでしょう。
ここでは、几帳面の意味・語源・英語表記について解説していきます。
意味・読み方
几帳面は「きちょうめん」と読みます。
細部まで注意が行き届き、物事をきちんと行うさまを表しています。
「几帳面な性格」「几帳面な仕事ぶり」などのように、人の性質や様子を表す言葉としても用いられています。
語源
几帳面は、平安時代の貴人が間仕切りや風よけに使ったとされる「几帳」という家具が由来になっています。
几帳の柱の表面を削り、角を丸くし両側に刻み目を入れたものを「几帳面」といいました。
几帳面は細かい部分まで丁寧に仕上げてあったことから、物事をきちんと行うさまを几帳面というようになったのです。
英語表記・例文
几帳面を英単語で表記すると以下の通りです。
- methodical
- precise
- regular
几帳面という意味以外に、「規則正しい」「正確な」などと訳すこともできます。
以下で例文もチェックしてみましょう。
- That male doctor has a methodical personality.
(あの男性医師は几帳面な性格です)
- I appreciate your methodical and precise work.
(あなたの几帳面な仕事ぶりに感謝します)
英語で几帳面と伝えたい場合は、ぜひ参考にしてくださいね。
几帳面な人に共通する特徴
ここでは、几帳面な人に共通する特徴5選を紹介していきます。
項目に多く当てはまれば、あなたも几帳面タイプかもしれません。
真面目な性格
几帳面な人の特徴として、一番に挙げられるのが真面目な性格でしょう。
会社や学校で決められたルール・規律は必ず守ろうとします。
マニュアルや説明書通りにすることを好み、ときに応用が利かないといわれることもあるでしょう。
独自のこだわりが強い
几帳面な人は、自分ルールなど独自のこだわりが強い特徴があります。
とくに身の回りの整理整頓に関しては徹底した管理を行っています。
綺麗に整理整頓するだけでなく、物の配置や向きにもこだわるなど、他の人には多少理解されにくい部分があるのも几帳面な人の特徴です。
計画的に行動できる
几帳面な人は、どんなことにも計画性を持って行動します。
事前準備や予行練習など、ミスの可能性まで予測して入念に計画を立てるのです。
たとえば旅行に行く場合でも、事前に細かくスケジュールを組んで計画通りに楽しむなど、決して行き当たりばったりな行動をすることがありません。
些細なことでも手を抜かない
些細なことでも手を抜かず、全力で取り組もうとするのが几帳面な人の特徴です。
これは真面目な性格が影響しており、中途半端で終わらせることができないのです。
また、「ここで手を抜いたら大きなミスにつながるかも…」「上司に指摘されるかも…」といったように、心配性な一面も影響しているといえるでしょう。
ストレスを溜め込みやすい
几帳面な男性・女性は、人一倍ストレスを溜め込みやすい性質をしています。
なぜなら、ビジネスの場面でもプライベートの場面でも、常に細かい部分まで気を配っているからです。
綺麗に整理整頓されていないとイライラしたり、自分の思い通りに物事が進まないと病んでしまったり…繊細で真面目な性格のため、その分ストレスも溜まりやすいのです。
几帳面な人の長所・短所
几帳面な人は丁寧な仕事をすることから、会社での信頼も厚いでしょう。
しかし、几帳面が度をすぎると裏目にでてしまうことも…。
ここでは、几帳面な人の長所と短所をそれぞれ紹介していきます。
長所
褒め言葉として使われることが多い几帳面ですが、具体的にどのような長所があるのでしょうか。
責任感が強く何事も最後までやり遂げる
几帳面な人の長所として、責任感が強く何事も最後までやり遂げることが挙げられます。
無責任で中途半端な行動を嫌う傾向があり、一度任されたことは必ず責任を持ってやり通します。
また、人との約束も破ることはしません。
どんなに忙しくても約束したことは必ず守るため、周りからの信頼はとても厚いでしょう。
綿密な確認でミスが起きにくい
几帳面な人は、ミスが起きないよう何度も確認して失敗を未然に防ごうとします。
二重三重にも確認するので、ミスが起こらないだけでなく質の高い仕事ができるのです。
周りが気づかないような細かい部分にもいち早く気がつくため、どんな仕事も安心して任せられる頼もしい存在として一目置かれるでしょう。
仕事もプライベートも常に全力投球
几帳面な人は仕事だけでなく、プライベートも常に全力投球です。
責任感のある性格なため、物事を中途半端にこなすことが苦手で何事にも全力で取り組みます。
たとえば休日で遠出する場合には、行きたい場所ややりたいことを事前にピックアップし、予定していたことは必ずクリアしようとするでしょう。
短所
几帳面が度をすぎるとどんなデメリットがあるのでしょうか。
一つひとつ確認していきましょう。
臨機応変な対応が苦手
几帳面な人は、悪くいえばマニュアル人間なため応用がききません。
突然のトラブルや予測していないことに遭遇した場合、臨機応変な対応をとるのが苦手なのです。
事前の計画とは想定外の出来事が起こった際に、十分な対応ができないところが几帳面な人の短所といえるでしょう。
完璧を求めすぎてしまう
几帳面な人は完璧主義な傾向があり、その点が短所となる場合もあります。
たとえば、会社で「完成度の高さより今はスピード重視でお願い」と仕事を任されたとします。
このような場合、少しは妥協点があったとしても完成させることを重要視しますが、几帳面な人は細かい部分まで気になってしまい妥協することができません。
その結果、作業に時間がかかってしまい提出が遅れてしまう…なんてことも珍しくありません。
人に自分の意見を押し付けることも
几帳面な人は、ときに自分自身の意見やこだわりを他人に押し付けてしまうことがあります。
たとえば協力して一つの仕事を進めている場合、意見が対立する場面もあるでしょう。
几帳面な人は責任感の強さから、「自分で決めた目標は必ず達成したい」という心理があります。
そのため、妥協することが許せず他人にも自分と同じように厳しく接してしまうのです。
周囲の意見を聞き入れようとしないことも多く、頑固すぎる姿に周りから反感を買うこともしばしばです。
几帳面さを身につけるには?試してほしい3つの方法
几帳面な人には短所となる部分もありますが、仕事でもプライベートでも几帳面さが役立つ場面は多々あります。
そこで最後に、几帳面さを身につける方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
事前に計画を立ててから行動する
几帳面さを身につけたいなら、物事を始めるときに計画を立ててから行動する癖をつけましょう。
まずは、目標達成までにやるべきことや注意する点などを細かく書き出してみてください。
何をすればいいのかが明確に分かれば、高い確率で目標達成できるでしょう。
小さな成功体験を積み重ねることで、計画性のある几帳面な人に近づけるはずです。
やると決めたら最後まで諦めない
几帳面になりたいなら、何事にも最後まで取り組む姿勢を心掛けましょう。
途中で諦めたり、無責任な行動を繰り返したりしていては几帳面な人にはなれません。
最後までやり通すことで、自分に自信が持てるようになります。
もう無理だ…と思ったら周りの手を借りるなどの対処法を取り入れながら、とにかく最後までやり抜きましょう。
身の回り・身だしなみを常に整える
几帳面になりたいなら、身の回りや身だしなみを整えることを意識しましょう。
デスク回りやカバンの中など、自分の使うスペースは全て綺麗に整えておくことが大切です。
また髪は乱れていないか、服は汚れていないかなど、常に清潔で綺麗な状態を意識することが大切です。
仕事の効率や人間関係を円滑にするためにも、身の回り・身だしなみは常に整えておきましょう。
几帳面さは自己PRにもなる!
几帳面な人は、ミスが少なく計画性がある人として職場でも重宝されるタイプです。
就活や転職活動の場面では、立派な自己PRポイントにもなるでしょう。
また、真面目な性格から恋愛においても一途なので、恋人とも良い関係が築ける人が多い傾向があります。
自分の几帳面な性格が嫌…。と思う人もいるかもしれませんが、几帳面な性格は強みになるので、几帳面な性格をぜひ仕事や恋愛に生かしてみてくださいね。
「自分には几帳面さが足りない…」と自覚している人は、計画を立ててから行動をしたり、最後までやり遂げることを意識したりして、ぜひ几帳面さを身につけていってくださいね。