「小職」の意味や使い方とは?注意点や例文と合わせて紹介!
ビジネスメールなどで使われることがある「小職」という言葉。
日常生活では使う機会が少ない言葉なので、正しい意味が分かっていない人も多いのではないでしょうか。
この記事では「小職」の意味や使い方、使う際の注意点を解説していきます。
最後には例文も載せてあるので、具体的な使い方をチェックしておきましょう!
Contents
「小職(しょうしょく)」の意味
「小職(しょうしょく)」とは、自らの高い身分や役職をへりくだっていう言葉です。
ビジネスメールや文書に多く用いられる言葉であり、「小職は〜」のように一人称で使います。
元々は官職に就く人が使っていた言葉ですが、現在では民間でも使われるようになっています。
位の高い人がへりくだる表現なので、一定の地位や役職のない人が使うのは誤りです。
民間企業では管理職以上の人が使うことが多いので覚えておきましょう。
「小職」の類語
「小職」の類語としては、「当方」「当職」「弊職」「小生」が挙げられます。
それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
「当職」
「当職(とうしょく)」は、税理士や行政書士など士業の人が使う一人称です。
「当職に就いている自分としては〜」のように、「この仕事」という意味で使われることもあります。
「小職」と違い自らをへりくだる意味合いはありません。
「当方」
「当方(とうほう)」は、自分の属している組織を指す言葉です。
「私たち」「こちら側」といった言葉にも置き換えられます。
自分一人を指す場合には使えないので覚えておきましょう。
「弊職」
「弊職(へいしょく)」は、自らの職業をへりくだっていう一人称です。
「小職」と違い、身分や役職が高くなくても使うことができます。
ただし、「弊社」と「小職」をかけ合わせた造語であり、間違った日本語とされる場合もあります。
「小生」
「小生(しょうせい)」は自らの地位をへりくだる一人称です。
「小生」は男性が使う言葉とされています。
一定の地位にある人物が謙遜して使う言葉であるため、使い方を間違えると相手を不快にさせる可能性もあります。
明治時代から戦前くらいまではよく使われていましたが、現在はあまり使われていません。
「小職」を使う際の注意点
「小職」には、使う上で気を付けておきたいポイントがあります。
ここでは、「小職」を使う際の注意点を解説していきますので、心に留めておきましょう。
目上には使えない
目上の人に対して「小職」を使ってはいけません。
「小職」は高い立場にいる自分をへりくだる一人称なので、目上の人に使うのは不自然です。
場合によっては偉そうに聞こえてしまう可能性があるので注意しましょう。
役職のある社員だけが使える
「小職」はなんらかの役職に就いている人でなければ使えません。
自らの役職をへりくだる表現のため、そもそも役職に就いていない人が使うのは不適切です。
役職がなければ「私」を使いましょう。
偉そうに聞こえる可能性も
「小職」は、ある程度高い地位にいる人が使う表現です。
そのため、暗に「自分は偉い」ということを主張しているともいえます。
相手によっては嫌味として受け取ることも考えられるので、状況や場面に応じて使うようにしましょう。
「小職」を使った例文
最後に、「小職」を使った例文をいくつか紹介していきます。
例文を読んで具体的な使い方を押さえておきましょう。
【例文】
「ご不明点は小職までお問い合わせください」
「このプロジェクトは小職が担当いたします」
「小職もお力添えができればと思っております」
いずれの例文も「私」に置き換えられる文章です。
役職に就いていない人は「私」を使いましょう。
「小職」とは自らの役職をへりくだる一人称
「小職」は、高い身分や役職にいる人が使う一人称です。
自らをへりくだっていう言葉であり、民間企業であれば管理職以上の人が使います。
会話で使うことはあまりないため、ビジネスメールや文書などで使うようにしましょう。
また、一定の役職に就いていないと使えないことや、偉そうに聞こえてしまう点などに注意が必要です。
「小職」の意味や使い方をしっかりと理解し、適切に使いましょう!
- 「小職(しょうしょく)」とは、自分の高い身分や役職をへりくだっていう言葉
- 「小職」の類語は「当方」「当職」「弊職」「小生」
- 「小職」を使う際の注意点は「目上には使えない」「役職のある社員だけが使える」「偉そうに聞こえる可能性もある」