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レガシーの意味とは?ビジネス・IT分野での使い方も解説!

定義
この記事は約 6 分で読めます。

『レガシー』という言葉を、聞いたことはありますか?

スバルからレガシィという名前の車も出ているので、耳馴染みのある人もいることでしょう。

しかし普段の生活の中で『レガシー』を使うことは少ないので、意味までは知らないという人も多いかもしれませんね。

この記事では、レガシーの意味や使い方、語源、言い換え表現などについて解説します

 

【意味・使い方】レガシーとは?

初めに、レガシーの意味と使い方について詳しく解説します。

 

『レガシー』の意味

レガシーとは、元を辿れば『遺産』や『伝統』という意味を持つ言葉です。

これらの意味が転じて、日本語では『前の世代から受け継がれるもの』として使われるようになりました。

しかし、『時代遅れ』という意味で使われることもあるので、使い方には注意が必要です。

【例文】

  • 先代が築き上げたレガシーを守り続ける。
  • 未来の世代にレガシーを遺す。

 

ビジネス分野での意味

ビジネス分野で使われる『レガシー』には、『前から続く良い伝統』と『時代遅れ』という意味があります。

良い意味でも悪い意味でも使われているので、会話や文章の流れから意味を読み取る必要があるでしょう。

また、ビジネス分野では『レガシーコスト』という言葉も使われています。

企業が持つ負の遺産という意味で、主に過去の取り決めや事件等によって現在まで影響を及ぼしている負担のことを指します。

退職した社員への企業年金や年功序列型の賃金制度などをイメージすると分かりやすいでしょう。

【例文】

  • レガシーを守りつつ、時代に合わせて刷新する。
  • わが社はレガシーコストがかかりすぎている。

 

IT分野での意味

IT分野での『レガシー』は、『過去のもの』『時代遅れ』といったネガティブな意味で使われます。

ビジネス分野のようにニュアンスから汲み取らなければいけないパターンは少ないでしょう。

 

IT分野では、『レガシーシステム』という古い技術で構築されたシステムのことを指す言葉もよく使われています。

この他にも、最新ではない古いパソコンを『レガシーデバイス』、世代が古いオペレーティングシステムを『レガシーOS』と呼ぶなど、さまざまな使われ方がある言葉です。

【例文】

  • レガシーシステムの運用には費用がかかる。
  • レガシーデバイスは買い換えよう。

 

レガシーの言い換え表現

レガシーには、『前の世代から受け継がれるもの』という良い意味と、『時代遅れ』といった悪い意味の2つがあるとお伝えしました。

では、それぞれの言い換え表現にはどんなものがあるのでしょうか。

【良い意味の言い換え表現】

  • 業績
  • 功績
  • 金字塔

【悪い意味の言い換え表現】

  • 負の遺産
  • 過去の遺物
  • 旧式

それぞれ覚えておくと、いざというときに便利かもしれませんね。

 

レガシーの由来は?

レガシーの語源は、英語の『legacy』です。

しかし日本でカタカナ語のレガシーという言葉が一般的に広まったのは、1989年にSUBARU(当時は富士重工業)が『スバル・レガシィ』という車を発売したことがきっかけといわれています。

その後1990年代にはレガシーシステムという言葉が広がり、2010年の日本航空経営破綻問題でのレガシーコストや2020年東京オリンピックでのオリンピック・レガシーなど、幅広く浸透し使われるようになりました。

 

レガシーの英語表現

最後に、レガシーの英語表現について解説します。

 

英語では『legacy』

レガシーは、英語では『legacy』と表現されます。

名詞か形容詞かで意味が違ってくるので、正しく覚えましょう。

名詞の場合、遺言書による『相続財産』や『遺産』を指し、形容詞の場合『使われていない』『時代に合わなくなった』という意味になります。

 

『heritage』との違いは?

『legacy』に似た言葉に、『heritage』があります。

『heritage』にも、『遺産』『伝統』『継承』といった意味があるので、『legacy』との使い分けが気になるところですよね。

 

『legacy』と『heritage』の違いは、金銭的なニュアンスが含まれているかどうかです。

『legacy』には、『相続財産』という意味があるとお伝えしたように、金銭的な意味が含まれています。

一方で『heritage』には金銭的意味合いは含まれておらず、『歴史的価値があるもの』『文化価値があるもの』としての『遺産』として使われます。

 

わずかなニュアンスの違いのように感じますが、重要なことなのでぜひ覚えておきましょう!

 

レガシーの正しい意味を覚えて正しく使おう!

レガシーとは、『前の世代から受け継がれるもの』『時代遅れ』という使い方によって良し悪しが変わる言葉です。

近年では、レガシーコストやオリンピック・レガシーなど、『レガシー』という言葉も広く使われ、一般に浸透しています。

ビジネス分野では良い意味でも悪い意味でも使われますが、IT分野ではネガティブな意味合いで使われることが多い言葉です。

良い面も悪い面も持ち合わせている言葉なので、意味をしっかり覚えて正しく使えるようになりましょう!

 

まとめ
  • レガシーの意味は、『前の世代から受け継がれるもの』『時代遅れ』
  • ビジネス分野での意味は、『前から続く良い伝統』と『時代遅れ』
  • IT分野での意味は、『過去のもの』『時代遅れ』
  • レガシーの良い意味での言い換え表現は『業績』『功績』『金字塔』
  • レガシーの悪い意味での言い換え表現は『負の遺産』『過去の遺物』『旧式』

 

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